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大阪ゲイのメッカ、堂山の北欧館が閉館した話

色々と書き連ねてましたがまさか北欧館が閉店するなんて思わなかったので、いま書いています。
本当は他の下書きを先に出す予定でしたが急遽変更してお届けします。

衝撃の北欧館ショック

朝起きてゆうがにコーヒーを飲んでいた矢先のこと。
まさかのTwitterでなんやらワーワーいうてるということでみてみるとまさかの北欧館閉店。。。

はい?

思考停止、おそらく全国民のホモは、この北欧館ショックがリーマンショックよりも過酷であることだというのは言うまでもない。
若い頃飲んだ後に終電がなくなった(わざと無くならせた笑)あとに寄って、ネカフェに行けばいいものをわざわざ北欧館で朝まで居て、翌日ランチ食べて帰るみたいな。さすがに丸一日は居れないけど、半日くらいなら夜からフラフラしてても楽しい場所でした。

北欧館とは

というコンテンツマーケのような書き出しから始まって恐縮なのですが、北欧館とは大阪の北区堂山町にある男性専用のサウナ付き大浴場施設である。いわゆる発展場とよばれるものであるが、ここでは発展場の由来は解説しません。

もともと、株式会社ロードスという大阪の会社が管理しているのか、登記簿をみないと持ち主なのかわからずですが、どちらにしてもこの会社が所在地になっていたかこがありました。その後、ロイヤルの所在地に本店を移動させています。

入館の仕方

入ると受付で銭湯のように1600-1800円くらいの入館チケットを買って、それをみせると入浴タオルセットがもらえます。それを持ってロッカーで着替えてからブルーゾーンへといきます。ブルーゾーンは後ほど解説します。

なぜ北欧館が必要なのか

要はLGBT、ゲイ専用の施設な訳で一般的な使い方としては、主に3パターンに分類されると私はおもている。

  • 平成会で飲んでその後の終電をわざと逃し、宿泊するパターン

  • アプリであってとりあえずやりたいが場所がなくてここでするパターン

  • ただ単に好きでふらっとよってしまうパターン

これ以外にもあるとは思うが、おおまかにはこの3パターンだと思っている。
なかなか、ちょうどいい場所もないし、そもそも周りにいるのにそこでやってしまうというのに快感を覚えるとんでもないのもいる。千差万別サファリパーク状態である。

またしばしば、大阪のゲイバーでは、あんたの家あるの?あーしの家はここよ、などとゲイのセカンドハウスを揶揄する代名詞にもなっていたわけであることから親しまれていたことが伺える。

北欧館の中に何があるのか

では、実際になかになにがあるのか。(あったのか)
令和産まれとか平成後期生まれの若い子ババアたちのためにも保存版としてここにかいておくことにする。

北欧館の中には、地下がブルーゾーン・中間が中年ゾーン・屋上がスカイゾーンなどのようにゾーンが区切られており、若干ここは2丁目の24会館とにているような似ていないような感じである。もう入れなくなっているのでこれはもう想像してほしい。

ブルーゾーン

基本的には、地下のブルーゾーンで寝泊まりすることが一般的で、受付でブルーゾーンの魔法の4桁の番号を教えてもらいます。その時の番号の見せ方も人それぞれで照英みたいなおじさんはニコニコしながら見せてくれるのですが、おじいちゃんスタッフはめんどくさそうに見せてくれます。その時の目線の逸らし方がおもろかったのですが、それももう見れません。
ブルーゾーンとは、地下にある20-30代専用の若い子向けルームのことで、キーロックがかかっています。4桁のコードを入れると解除され、中に入ることができるのですが、たまにおじいちゃんたちがその前で待って、若い子がアンロック(開錠)してくれるとどどおおおおっと雪崩の様に入り込んできます。
ブルーゾーンは迷路と2段ベッドの群ゾーンと喫煙所、シャワーに分かれていました。

これら以外にもたくさん部屋やサウナ、休憩室があったのですがバンコクのバビロンをもっと日本風にアレンジしたものだと思えばいいです。かなり大きくビル一棟がまるごと専用施設になっております。
宿泊もできましたが、土日などは事前にちゃんと予約しないと当日予約はあまり空いてないことが多かったです。あと北欧館はフードも食べれて、焼きそばが懐かしいわあ、ということです。

めんどくさい人に付き纏われると一旦シャワーに行ってくるねと言ってそのまま別の場所に行くなんてこともありました。北欧館はサファリパークなのでかなり大きく、気づかずに帰ればバレないくらいです。

ナイトの時はとんでもない大盛況で、ブルーゾーン二段ベッド部屋の奥の部屋と屋上が開放されます。諸説では心霊現象があるので近づいてはいけないとも言われていましたが結局最後まで真偽はわかりませんでした。私自身霊感は全く多分ないと思っています。これについて報告ありましたらコメントください。

初めて行った時に、ブルーゾーンで満員になっていた時、仕方なく片隅で寝ていたら、ふと起きた時だれかの顔が目の前にいるではありませんか。それも自分のすごくタイプなかんじ。キスをしてそのままxxまでいかないくらいで留めてじゃあねってすごくかっこよく去られてしまいました。LINE聞けばよかったと後悔しました。今彼はどこにいるのか誰なのかも顔すらも思い出せません。
いい不思議な思い出だけが残りました。

北欧館とは、そういう場所でした。

閉店の理由

とかくまあ、いろいろなゲイシーンを担ってきたこの堂山町の文化的存在でもある北欧館。ところどころリニューアルしていましたし、コロナ禍の時はわかりませんが今も2023年のエクスやジャックなどのナイトの後は必ず満員になっていたほどですので、経営難ではないと思われます。また難波の方のロイヤルも同時閉館なためおそらく、期日的にも3/31のため元々閉店はすでに決まっていたと思われます。今年か去年には土地かもしくは上物つきで買い手が見つかっており、すでに京都と同じく華系(中国系)企業が買い取ったとのことで話がまとまったそうです。
ただひっかかるのはキリが良く3/31で閉店の場合、なぜ事前に告知して最後稼ぎ上げなかったのかが不思議です。コロナ前もそうですが、たびたび内定調査があり、出たところで客が職質を受けるなどありました。これは確実にされている情報が定期的にあり事実なのですが、しかし、警察の方ではその後もつかめずで、おそらくこの案件自体が公安のほうにいったのかなという印象です。もともとデストラクション事件で一時全国的にその日は営業停止して施錠をするプチリフォームしていた時期がありました。しかし、それでもなお現状は中で色々やれてしまっているわけで、その中にも薬関係もあり界隈ではいつ摘発されてもおかしくない、と言う状態がどの店舗にもリスクとしてありました。そもそも、挙げられる場合は、理由はどのようにでもできる訳なので、ただし経営側としてはコロナでの影響も多少なりともあり、警察や公安からのマークもあり、事業自体早々と売ってしまいたかったのかもしれません。とりあえず、ここにはマンションもしくは商業ビルのどちらかが建つことが濃厚であります。

あくまで憶測なので参考までに。

すぐ通りの先に行った場所にあったアバンテの閉店してしまい、ここら辺はまだDVD屋のオレンジとかアメリカ屋は残っていますが徐々に変わって行ってるのだなあと感じさせられました。

SNSやネットメディアの反応

すでにネットメディアやSNSでは話題になっており、マドモアゼル信子やその他著名人か一般人かわからないフォロワーの多いツイドルたちが参拝しておる現状です。ネットメディアではすでに大手どころは紹介され尽くしておりました。

最後に

更地になってしまいビルかマンションになるのか、または居抜き笑になるのか(どうやって居抜きで使うねんという話ですが) 全くわかりませんが、これまでの21世紀の四半紀を確実に支えた存在でした。
本当にお疲れ様でした。

ちなみに何の因縁かはわかりかねますが、2023年の1月には同じく北区の「NORTH LOUNGE 北欧館」と言う洋食屋も閉店となっています。全く関係ないと思いますが北欧館繋がりとしてはどちらも閉店してしまいました。本当に残念なことです。

また新しい店舗やマンション、テナントが入り賑わうことを祈ります。


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