はい、陽性ですねー。

※先週はちょっとお休みしてました。

小学校低学年の頃はしょっちゅう熱を出して早退していた。
中学高校は熱なんか拗らせなかった。
そう、だから純粋に疲れが出たものだと
思っていた。
"環境の変化やアルバイトやサークル、あとは睡眠不足が祟っているのだろう"
と思っていたがなんとなくHIV検査のことが
頭から離れなかった。

実はこれまでHIV検査をしたことがなかった。
結果を見るのが怖かったし、当時の僕は遊びや飲み会にお金を使っていてお金がかかることはしたくなかった。

それでもその時ばかりは直感的に行かなければならない気がして意を決して行くことにした。
有料だったけど即日に検査結果がわかるということで受診をした。
クリニックは綺麗で特に変わったところではなくて順調に採血も終わり検査結果を待っていた。

"ただの思い過ごし。疲れが溜まっといただけ"

何度もそう思っていた。
しかし現実は厳しく、先生から
「はい、陽性ですねー。紹介状書きますから〜」とあっさり。
いやいや、先生よ。嘘だと言ってくれ。
偽陽性であってくれ。
心の中で叫んでいた。

20でHIVになってしまった。
今は死に至る病ではないとわかってはいつつ
普通の人生のレールに乗れないことがわかって
とにかく悲しかった。
何よりこの現状があるのに誰にも相談できないことが辛かった。

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