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しょうがない。って言いたくなる。


陰極まって陽になる

1つの事象を捉えるとき、多面的に捉えることが大切だと思います。例えば、陰と陽。

陰と陽を、一番簡単に理解するには男と女が分かりやすいと思います。(他には天と地、月と太陽、夏と冬、明と暗とか)

男性的な、論理性、積極性、リーダーシップ、決断力
女性的な、やさしさ、包容力、共感性、柔軟性

男女は対照的で、反対です。

しかし

「陰極まって陽になり、陽極まって陰になる」

という言葉があるように
両極は、真反対のようであって、背中合わせであったりします。

コロナの時代を迎えて感じていることがあります。

「本当に優しい人は、大きな苦労を乗り越えている」
「本当の強い人は、底なしに優しい」

本当に純粋で優しい人になりたければ、強くなくてはならない。

両極を併せ持つことの重要性です。

(筆者は書いていて、自分の未熟さにしばし脱力w)


まっすぐに向き合う。

成功している仲間、尊敬できる人。そういう人の人生はやっぱり波乱万丈です。

今はなんの苦労もなくニコニコしているように見える人ほど壮絶な過去があったりします。

破産の経験、身近な人の自殺、闘病、捕まった経験。
明らかに、普通の人にはない経験をしている比率が高いのです。

壮絶な人生で苦労した人ほどやさしくて強い人だと感じます。

では、優しい人になるには苦労をしなくてはいけないのか?
僕は
「まっすぐ見つめる。」事なんだと思っています。

僕たちが今、平和に暮らしている世界には、破産も、自殺も、闘病も、戦争も貧困も、環境問題も起きているのです。そこに苦しんでいる人が大勢います。

そこから目をそらし、表面的な「今」に逃げて生きているのが僕たちだと思います。

当たり前に続くと思っていた表面的な「今」が当たり前じゃないと多くの人が気付いでいるのではないでしょうか。

壮絶な経験は、そのことに気づかせてくれるきっかけにすぎないし、日本に住んでいる我々の壮絶なんて、たいしたことではないのかもしれまん。

表面的な、快楽的な楽しさや、自由は幻かもしれません。多くの悲しみが渦巻くこの世界で、あなたは何を大切に歩を進めるのか。それを問われている気がします。

今、多くの起業家とそうではない人と関わっていて感じるのは、

「まっすぐ見つめる」
「あきらめない心」の重要性です。

本当に多くの起業家が追い込まれていましたが、みんな前を向きはじめています。


しょうがない病

(ちょっと男性性モードに入ります。失礼w)

このような緊急事態に、人の心を誘惑する、成長できないキーワードがあります。

「しょうがない。」
(どうでしょうか?誰の心にも少しは芽生える心だと思います。)

なんて、発展性のない言葉でしょうw
何のために言うのでしょう?何のために思うのでしょう?

こういう緊急事態に、ハートではなく頭で言い訳を考え「しょうがない。」と言ってしまいたくなる、弱さを持っていることを残念に思います。

ハートで苦しみを受け止め、それに真っすぐ向き合い、あきらめない。
その経験が本当の優しさを作るのだと思います。

先日、株主総会で社内のメンバーが、
簡単にいうと
「コロナでこれくらいの売上に下がります。」

と言ったところ、
株主で友人の経営者が口を揃えて
「しょうがないって言うな!」「これを機に売上あげるくらい考えろ!」
的なアドバイスをしてくれました。
(ちょっと、自分の社内へのストレスもあったかもw)

逃げるのか、逃げないのか?

私の会社では、
「葛藤のないところに成長はない。」という言葉が浸透しています。

人は理想と現実のGAPで苦しみ葛藤に悩みます。
そのGAPがストレスと呼ばれ、一定値を超えると精神的な病気になってしまいます。

そこで、社内では
「精神的な病気になるくらいなら、すぐ逃げよう。」とも言っています。

しかし、自身の経験則的にいうと
「そのギリギリのところが一番成長した。」という確信があるのも事実です。

陰極まって陽になる。

このような経験は、このギリギリで生まれるような気がします。
だから、逃げてはいけない。

本当に純粋で、優しく強い人間になるには「絶対に逃げてはいけない。」と同時に思います。

ましてや、頭で作った「しょうがない」でうまく理屈をまとめて「逃げる」事は、その人の人生の輝きを大きく失わせると思います。

本心では「苦しいから」で選んだ選択肢で、道はひらけません。

本人は、苦しいので「逃げていない」と頭で理屈を作ります。

そんな瞬間が一番悲しいです。


補助的な役割の男性性

女性性の時代だと思います。

冒頭にも書いたように男性性と女性性は表裏です。
補助的な役割の男性性が実は重要になっているのではないかと思っています。

この緊急事態に、「しょうがない」ではなく

「まっすぐに向き合う」

事がとても重要だと思うんです。
これって、男性的な「筋を通す」とか「義理を通す」とか「約束を守る」
の部類の態度だと思います。こういう事ができた上で、柔軟でしなやかで、優しいという。

女性性の時代の流れだからこそ、共感とか、やさしさの背景として重要だと思うのです。

経営者仲間を見ていると
「まっすぐに向き合う」以外の選択ができないのが、経営者の特権だなぁと思います。

友人が会社を清算しました。昨年から鬱気味だった彼はその葛藤を乗り越え、コロナで会社を清算する決意をしました。

会社を精算はしましたが、その決断は「しょうがない」ではなく、自己のプライド、従業員への想い、取引先との想い、色んな事とひとつひとつ「まっすぐ向き合い」

気付き、考え、金融機関以外の誰から見ても、感謝されるという幕引きでした。

コロナを乗り越えた経営者は、きっと強く、優しくなります。もう、その片鱗が見えています。

経営者でなくても「まっすぐに向き合う」事は誰にでもできるはずです。

しょうがないは封印しましょう。
ハートで大切なことを判断して、まっすぐに向き合いましょう。

男性的な芯が必要だと思います。

今をどう生きるのか?があなたの人生を決めます。

その選択が積み重なって人類の未来が決まる局面です。


苦しいかもしれないけど。

苦しみから目を背けないで、まっすぐ向き合って乗り越えましょう。みんな一緒です。

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