Notionでシナリオ作成支援ツールを作った話


きっかけ

ある日、物書きの友人から「小説とかTRPGのシナリオを作るにあたってシーンとか登場人物を整理できるツール、作れない?」と相談を受けた。

絶賛Notionハマり中の私は「これは絶好のNotionスキルを磨く&布教の機会…!」と思い早速Notionで作ることを決意。

登場人物はタグで管理、シーンは自由に入れ替えられるようにして…と想像を膨らませていた。

作成過程

要件定義はとても難しい。これは周知の事実だが大規模システム開発においての話だと思う。
Notionでツールを作成するくらいさくっとしたものであれば、Discordで画面共有をしながら「こんな感じでどうよ?」というのを繰り返すだけで1時間程度でドラフト版は作成することができた。
直感的に画面を作って、フィードバックを貰いその場でパッと修正し、反映状況を見せられる便利さたるや…。
作り込んでいざ完成したものが思ってたのと全然違う!ということにならなくて本当に良かった。コミュニケーション大事。

ツール紹介

ツール自体に興味があまりない人はこのセクションは読み飛ばしていただいても構わない。

ツールの紹介は依頼主の物書きの友人が書いてくれたので、中学の読書感想文さえままならなかった私は黙って引用しようと思う。
以下、ツールの販売ページより引用。

「感覚的に操作できるシナリオ作成ツールが見つからない!」

 という気持ちを抱いたことがある物書きさんは、きっと大勢いると思います。何を隠そう私達もその内の一人でした。
 ただ、思い付いたシーンを雑多に追加したり、消したり、並べ替えたり。  それが視覚的にできるツールというのが、なかなかどうして、探せど見つからないのです。
 仕方がないので、一般的なテキストエディタを使い、時には「Control+F」を駆使し……。
 こんな面倒なシナリオ作成生活とはおさらばです。そう、この「シナリオ作成支援ツール」ならね!

 開発時にシナリオを書く側の意見を盛り込み、"あったら便利な機能をシンプルなUIで"をモットーにシナリオ作成支援ツールを開発しました。
 名前も「シナリオ作成支援ツール」。ひどくシンプルです。
シナリオ作成支援ツールでできること
・ワンボタンでシーンをデータベースに追加することができます。
 このデータベースというのは、所謂シナリオを固めるボードに当たるものです。思い付いたシーンを雑多に書き留めておくことができ、概要やメモの入力、ファイルの添付が行えます。

・データベース内のシーンを、ドラッグアンドドロップで思うままに並べ替えることができます。
 これこれ。この機能が欲しいんです。コルクボードにメモを止めて、外して並べ替えて……といった感覚的な操作ができるツールが求められていることを私達は理解しています。

・ワンボタンで登場人物をデータベースに追加することができます。
 これは後述する登場人物の参照に関わる機能です。シーンと登場人物を紐づけるという機能はこのツールの目玉の一つと言えます。

・シーンに登場人物を紐づけることができ、その人物がどのシーンに登場するのかを参照することができます。
 「このキャラクターはどんな話し方をしていたっけ?」
 「このキャラクターは前のシーンではどう描かれていたっけ?」
 こういう場面、物書きの皆さんなら珍しくない状況だと思います。通常のテキストエディタを使っていたなら、あの面倒な「Control+F」を駆使しながら、たくさんマウスのスクロールを行ない、ようやく参照できるものです。
 しかし、このシナリオ作成支援ツールであれば、登場人物データベースからどのシーンに登場しているのかを簡単に参照することができるのです。

・シーンと紐づけされた本文編集セクション上で、シーン本文の編集を行なうことができます。
 シーンの並べ替えやボードの代わりになる"だけ"なら、他のツールでも代替できることでしょう。しかしながら、そのシーンと本文入力が紐づいているツール。解ります。見つかりませんよね。

・任意のシーンを選択し、本文を連続して参照することができます。
 これもまたあの面倒なマウススクロールを何度も何度も行い、時にはスクロールホイールが壊れ。ああ、目も当てられません。しかし、このツールを駆使すれば、もう新しいマウスに買い替える必要はありませんよ(冗談です)。
 "これだけ"?
 ええ、"これだけ"です。"これだけ"ができるツールが意外と見つからないのです。そこで、物書きの皆さんの為に(私達の為に)、開発しました。  Notionの標準機能から、pdfへの出力も可能となっています。  使用の際の不明点などあれば、メッセージでいただけますと幸いです。

モノを売るという経験

恥ずかしながら私にとって雇われ給料以外の収入を得たのは齢31にして初めての経験だった。
自分達のアイデアとスキルで何かを形にして,それを必要としている誰かに届き対価としてお金を貰う。WINーWIN以外の何者でもないし、何より俺役に立ってるすげえ感を感じられる。
これをきっかけに何か副業でもやってみようかなという気持ちになっていうので,一歩目を踏み出せたという意味でも大きな経験になったと思う。

結びとツールのリンク

「シナリオ作成支援ツール」で検索をかけると最初に出てきたのは富士通、二番目にこのツールの販売サイトだった。競合は富士通らしい。頑張れ俺のツール。
目標は5つ売れて(1つ300円)、1,500円稼いで友人とラーメンを一杯ずつ食べることです。現在2つ売れてるらしい。1週間くらいかけてだんだんラーメンの口になってきたのでそろそろ食べたいです,どうかよろしくお願いいたします。

https://booth.pm/ja/items/5368381

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