『(若尾文子の)花実のない森』の感想
映画化が成功っていうよりは映画にめちゃ適したシノプシスって感じ。
出来自体は凡長かなって感じやけどプロットが逐一映画的で目が覚めるっていうね。
原作は仮名手本忠臣蔵的なアレ。まあそう考えるこういうもんかってなるわけでね。
コンセプトはわかるけどコレもまったく内容のないサイドの清張。
コレが映画になるとなかなかイカすから面白い。
めずらしくヒッチコックタイプの巻き込まれ展開やねんけど作劇展開は相変わらずの巻き込み型清張Style。
なもんでナチュラルに主人公がアンチヒーローなんちゃうん?ていうミスリードになっとるわな。
実際のオチもアンハッピーエンドなのに異様にケロッとしてて考察捗る感じでもある。
いくら映画的とはいえさすがに江波杏子の役が都合良すぎやろって意見もあるやろけど模範的B型女演出なんよね。人間関係のトラブル観察する為に生きてるみたいなとこあるよな。まあ一般的にはバルゴンで知られてる(こういうのが邦画シネフィルの正体ってのがもうね笑)江波杏子さん本人はA型なんやけど。
あと園井啓介って誰かに似てんねんけど誰かわからなくてムズムズする人多いとおもうんですがワイからの回答は『すまたんの天気の人』コレが何かの手助けになれば幸いです、はい
というわけでね映画的には見応えあるんでなんかちょっとっていうよりは 何か見ないといけない衝動に駆られた時におすすめかなと思いまーす。
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