見出し画像

JRAよりちょっと先にUMAJOを名乗っていた頃の話。

JRAがUMAJOという言葉を使い始めたのはいつだったかな、と思ってちょっと調べてみた。

JRA内でのプロジェクト始動が2012年、本格的にUMAJOスポットなどが競馬場内に実際に出来たのは2015年のようです。

私が初めて万馬券を当てたのは2010年の有馬記念でした。

それはビギナーズラックとしか言いようがないもので、“トゥザグローリー”という名前がかっこよかったから、人気の高いブエナとピサの2頭から流して買ったのだった。
3連複だったんだけど。WINS後楽園で馬券を買って、WINS内の一番大きいモニターで観戦した。

この初めての勝利を、私は恐らく一生忘れないんじゃないかと思う。一方で、その後どれだけのレースを見て総額どのくらい負けたのかは記憶にない、というか分からない。ただ、忘れられないレース、忘れられない馬券というものはぽつりぽつりとあって、競馬から離れた今も、きっとこれからも、その思い出が消えることはないと思う。

初めて競馬場行ったのはそれから2年後のジャパンカップ。オルフェーヴル始め本当に強い馬やベテラン馬が揃って出走していて、その年の凱旋門を優勝したソレミアまで来日するもんだから本当にすごい人で。まじで人波に揉まれすぎて肝心のレースは何も見えなかった。ずっと人の波に押されていた。歓声と空を舞う馬券や新聞で、「あ、レース終わったな」って気付く、みたいな。あまりの熱量に圧倒された…やっぱり生はすごい。ってかオルフェよ…ジェンティルに差されてんじゃないよ…。

そこからは、見たいレースがあれば競馬場にも行くように。好きな馬が走るとなればひとりで府中まで行ったこともあるし、出張や友人の結婚式で関西に行ったついでに阪神や京都の競馬場にもいった。札幌とか函館も行ってみたかったな。ばんえい競馬もいつかは…とは未だに思っている。ちなみにもう5年は前の印象ですが、東京と京都の競馬場はきれいでおしゃれで若者も多い。中山と阪神は汚くてオッサン多い。中山は改装したらしいから今はどうだろう?

ここ数年はJRAもTCKも、人気ある女優さんや俳優さんをCMに起用したり、TwitterでもよくプロモーションでUMAJOアカウントのツイートを見かけたりするし、若い女性を取り込もうと頑張ってるなと思う。

最初の頃はただただ勝ちたくて競馬していたけど、オルフェーヴルの有馬でのラストランには涙した。いつの間にか、私は競馬のドラマ性に魅せられていたようで。競馬は、元々ギャンブラー気質な人、終わりなき血統のドラマから抜けられなくなる人のためのものだったと思うけど、それに加えて今、単純にリアルでの楽しさを求める若者層も捉えにきているのかなと思う。SNSが普及しすぎた今(今…?2015年?)、現実で臨場感ある体験ができることが更に魅力的に映るようになっていて、「どこ」に「誰」といて「何」をしてるのか、っていうのがより具体的に求められているのかなと思っていて、そういう意味では「競馬場(UMAJOスポット)」に「彼氏もしくはUMAJOフレンズ」といて「競馬観戦」をしている、って結構ワーディング的に強い、ような気がするのは私が競馬していた人間だから?

結果今、競馬のファン層はどうなっているのか…未だに現実で競馬好きな女性と出逢ったことはない。たまに競馬場に行くと、若い女性がひとりでモニター見ていたりして、「あの子はひとりで来ているのか!?それとも換金にいった彼氏を待っているのかどっちだろう…」って思ったものです。前者なら話しかけてお友達になりたい…と心の中で思いつつ、当然そんなことできるわけもなく…。今ならいるのかなあ。有村架純みたいな子が…?ダービーでも有馬記念でもなく、GⅢメインを観に…?

私が競馬から離れたときは圧倒的スターホースが不在になりつつあり、レースのローテーションが重視される余り強い馬同士の勝負がなかなか見られなくなった時期で、そこに妊娠出産育児が入り込み、気付いたら完全に足を洗っていた。
負けた額は軽く100万は越えるかなあ。でも4年くらいはそれしか趣味なかったから、年に25万、月2万くらいと考えれば趣味としてはそんなに…異常じゃないかな。まあ一瞬で5万飛ぶこともあったから100じゃきかないのかもしれない…でも周りにいた人たちはもっと賭けてたからあんまりやばいと思ってなかったんだよなあ。それでも負ける度にもう賭けるのやめよ…って毎回思ってた。

競馬は、1レースみただけじゃよく分からないんだけど、連続して見ていると確かに面白い。その分、一度離れてしまうと戻りにくい。こどもが生まれて時間が無くなり、たまに競馬について語り合ったり一緒にレースに赴いたりしていた人達が私の生活から消えた今、競馬とはすっかり無縁。

ハッキリ言って、当時のただ私が無趣味だったから、その心とスケジュールの空白にすっぽりと競馬が入っただけではある。

でも、馬は好きなんだよね、今も。
馬の美しさ、賢さ、可愛さを私に教えてくれたのは競馬だから、私が競馬を楽しんだ時期があったのは運命なのかな…。
サラブレッドだけじゃなくて、在来馬とか、ポニーとか、全部好きです。馬って、鼻がぶにゅぶにゅして柔らかいんですよ。知ってる?牛も触ってみたけど硬かった。馬さいこう(噛まれないように注意して触ってみてね)。
でも、サラブレッドでも競走馬にはなれなかったり、競走馬として結果を出せなかったり、アイドルホースでさえも怪我したら殺処分させられちゃったり、馬の末路が悲惨すぎるのどうにかならないのかな…。
在来馬は減ってるというし、競走馬としての人生を歩めなかった仔たちは乗馬になったり動物園や牧場に行ったりするんだと思うけど、受け入れ先がないとそれすら叶わないこともある。
確かに馬を生かすことにはお金がかかるし大変だけど、悲しい話を少しでも減らすことはできないんだろうか…。

ここ数年は、地方競馬も売上が右肩上がりだそうな。
そういうお金が、少しでも馬の命を救っているのかなあ。
競馬楽しむだけじゃなくて、そういう問題にももっといろんな人が関心を持ってほしいし、打開策考えて動いてほしい。

前回馬事公苑について書いたので馬と私について書いてみました。馬と私シリーズ化したい(需要無)。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?