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A-386 トゥイ

石膏像サイズ: H.35×W.8×D.17.5cm(原作サイズ)
制作年代  : 紀元前1400年頃・第18王朝期
収蔵美術館 : パリ・ルーブル美術館
出土地・年 : 王家の谷 1905年

第18王朝期・新王国時代に作られた木製の彫像です。“トゥイ(Thuyu,Tjuyu,Thuya)”は、アメンホテプ3世の妃ティイの母親にあたり、アケナテンの祖母、ツタンカーメンの曾祖母にあたります。1905年に、王家の谷のKV46という場所で発掘された墓は保存状態が良く、沢山の出土品をもたらしました。この彫像の台座に刻まれたヒエログリフには「やさしい北風を呼吸し、魂は墓に入ってオシリスのそばにいる幸福な人々の仲間入りをし、何処ででも水が飲める」という文章が刻まれており、トゥイが死後も幸せであるようにという願いをこめて墓に入れられたことが分かります。

ルーブル美術館収蔵のオリジナル彫像
(写真はWikimedia commonsより)


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