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A-375 古代エジプト男子首像

石膏像サイズ: H.14×W.5.5×D.6cm(原作サイズ)
制作年代  : 紀元前14世紀・第18王朝期
収蔵美術館 : フランス・リヨン美術館
作者    : 

古代エジプト第18王朝期の男性彫像です。アメンホテプ3世の治世、またはツタンカーメンの時代の表現形式と考えられています。ダークな木材を素材としており、頭髪の先端が二粒のビーズ状の装飾でまとめられ波打っています。目は白い石で象嵌されています。頭頂部には装飾物を差し込んでいたと思われる穴があり、首の付け根には胴体に穿つためと思われる四角い突起が残っています。物憂げな様子をたたえた表情はツタンカーメンの時代の様式と考えられていますが、二世代前にあたるアメンヘテプ3世の妃ティイの彫像とも共通点が見られます。


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