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S-221 グデア王首像

石膏像サイズ: H.43×W.24×D.26cm(原作サイズ)
制作年代  : 紀元前2120年頃
収蔵美術館 : ルーブル美術館
出土地・年 : ラガシュ(現在のイラク南部) 1881年

紀元前2150年頃のバビロニアに栄えたラガシュというシュメール人の都市の支配者、グデア王(Gudea 在位B.C.2144-24)の彫像です。

メソポタミア文明は、チグリス・ユーフラテス川の流域(現在のイラクのある場所)に形成されました。”メソポタミア”とは、その文明地域全体を指す名称で、メソポタミア地域の北部を”アッシリア”、南部を”バビロニア”と呼びます(さらに、北部バビロニアが”アッカド”、南部バビロニアは”シュメール”と呼ばれる)。グデア王は元来は王族ではなかったものの、王家に婿入りし王位を継承しました。周辺国との調和に配慮した治世を行ったことで、支配下の都市での建設活動、文学作品などの文化的活動が活発化し、シュメール文化が花開くことになりました(シュメール人は楔形文字を生み出した文明)。

ルーブル美術館収蔵 「グデア王の頭部」 石膏像の原形 ターバン状のボツボツの帽子は支配者の印 (写真はWikimedia commonsより)



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