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Salesforceをリバネスグループで統一して使い始めるという挑戦

弊社リバネスでは2014年からSalesforceのSales Cloudを使い始め、かれこれ8年が経ちました。その間に売上は3倍を超え、利益も16倍と良い感じで成長をしてきました。組織をドライブするための仕組み化はかなり進んできたという状況です。
2022年はいよいよ海外も動き出すぞということで、昨年からフィリピンの立ち上げが進んでいたり、海外出張も徐々に増やしていくぞという段階へと戻していくフェーズに入ったのかなと感じています。
そんな弊社ですが、海外子会社としてシンガポール、マレーシア、フィリピンの3社があるのですが、Salesforceの導入は遅れていました。そもそもライセンス費用がそれなりにかかるということで、日本チームとは違うLightning Platform Starterを使って、最低限のオブジェクトに情報を入れていく形で進めれば良いかな、と考えて実装を進めてきました。今となってはそれは遠回りだったのですが、ひとまずSalesforceに慣れてもらい、最低限の使い方を覚えてもらうという意味では準備期間として一定の成果はあったのかなと思っています。

Sales Cloudのフル機能を使ってもらう

そんな訳で導入を進めていったのですが、海外メンバーに徐々に色々な情報に触れてもらうぞということでアクセスできるオブジェクト数を増やしていったところ、Starterプランの上限を超えていたようでPlusプランにアップグレードをお願いしますーと営業に言われてしまったこともあり、それだったら全員日本と同じSales cloudのEnterpriseプランにアップグレードしてしまおう、と相成ったわけです。そうすると何が起こるかというと、プラットフォームユーザーで使えなかったリードと商談が使えるようになります。アクセス可能なオブジェクト数上限が撤廃されるので、全データへのアクセスが可能になるという訳です。
商談情報は、わざわざカスタムオブジェクトのOpportunity__cというものを作っていたのですが、それをする必要がなくなったため、商談オブジェクトにシンガポール、マレーシア、フィリピン用のレコードタイプを新設してそこにマージをすることになりました。そして移管をコツコツとやって今に至るという訳です。

グループ全体で使えることのメリットはなにか

これまでは、各社の売上の把握をいちいち変換しながらやる必要があったのですが、全商談が一つのオブジェクトにまとまっています。例えば金額項目であれば、金額(換算値)という項目を使ってレポートを作れば、今月の世界全ての売上金額のJPY換算金額が簡単にわかります。非常に便利。

横断ダッシュボード

こんな感じで、各国の年度売上に加えて、JPYに変換した金額合計なんかも確認できてしまいます。これはVisualforcePageで作ってありますが、簡易的なものであれば誰でもレポートで出力することができるようになりました。

何が嬉しいのか

これによって何が嬉しいのかというと、開発者じゃなくても情報を簡単にレポーティングすることができるようになったという点です。私達ITチームが見ていなくても勝手に欲しい情報をグループ横断で作ることができるようになりました。
実際にアジアチームでの運用が始まるのにはもう少し時間がかかりますが、日本で成功してきた運用フローを用いて各国の営業推進を行っていくのが2022年の仕事の一つになると言えそうです。

なぜこんなことを書いたのか
インポート作業に飽きたので気分転換したかったんですよね。疲れたー。

noteにはこれまでの経験を綴っていこうかと思います。サポートによって思い出すモチベーションが上がるかもしれない。いや、上がるはずです。