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気楽に考える

「認識における確実性はすべて自己捏造であり、したがって現実を把握するためには無価値である」

ミュンヒハウゼンのトリレンマというものがあります。単純にまとめると、ある言説の根拠を問いただすと、根拠Aが提示されます。ただ根拠Aの根拠は?と聞いていくと根拠Bが、そして根拠Bが正しいのかを聞くと根拠Cがと、永遠に続いていくため、知識や論理などの確実な根拠は得られるものはないという話です。

これは、辞書を引くとその単語の説明が出てきますが、その説明に出てくる単語をまた引くことが永遠にできるという点で疑似体験できます。

固くまとめれば、ものごとの説明・正当化は、究極的には説明なき原理もしくは独断を終点とするか、または循環論法に入るか、あるいは無限後退に陥らざるを得ないというものです。

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