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地吹雪の踏み絵を踏んで今日も行く十字架上の雲に雫ひとつ


歌う度ボトル一本消えてゆく削れる魂の火の粉と伴に


白き空に冷たく吹く世の風に光が照りし解けゆく氷


道端に汚れた雪と没落に「そんな馬鹿な」と叫ぶ終演


鯔を撃つ蒼白の海と赤い血と脂肪を燃やす向こうのビリー


何度と無く「世も末だ」と叫びつつ未だに来ぬ春場所の髷

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