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過去のモノゴトが復活できるかも

マツダがロータリーエンジンを11年ぶりに復活させるそうです。ロータリーエンジンは小型で馬力の出るのが特徴的でマツダ=ロータリーのイメージでしたが、燃費が悪く、生産中止になっていました。90年代ごろまでは、省エネルギーが求められることがなく、とにかく早く走れるもの(スポーツカー)が注目されていた時の象徴な気がします。事実、RX-7には私も憧れたのを記憶しています。

今回の復活にあたっては、PHV(プラグインハイブリッド)車への搭載になります。小型で馬力が出るロータリーエンジンの特徴を活かして、少ない電力で走れるところを売りにしたわけです。過去の弱みが電気にすることで無くし、本来の強みに生かせたといことになりますね。

2000年代以降、環境に対する意識の高まりとITが進んでこれまでの常識が次々と覆されていきました。そういった中で消えていったものもたくさんあります。しかし、先ほどのローターリーエンジンのように過去のものとされたものが最近復活してきている様に感じます。

インスタントカメラもその一つですね。写真を撮るとその場で写真が出てきて、手で振って乾かすと、画像が浮かび上がるアレです。90年の終わりごろはチェキという商標のものがパーティーなどで使われていました。あと写るんですに始まる使い捨てカメラも結構あの時代は流行っていましたね。これらの手軽さの延長にあったのが携帯電話(フューチャーフォン)の写真機能で、それがさらに進化して、スマートフォン搭載のカメラにつながるわけです。ちょっと前までは、デジタルのコンパクトカメラも結構な数がありましたが、いまではすっかりスマートフォンのカメラ製のが高まって、わざわざカメラを持ち歩くということも無くなってきています。

そんな、今、インスタントカメラが10代〜20代を中心に流行っています。また、インバウンド旅行客にも面白いと人気で、お土産に買って帰る人もいるそうです。人気の理由は、「モノとして残る」からだそうです。
撮ったインスタントカメラの写真をアルバムに貼って思い出として見返したりできるのがいいということです。

この様な話を聞いていると時代の揺り戻しはあるなと感じています。コロナがあったことで、人と人との結びつきは以前以上に求める社会に変化してきたのかも知れません。この20年間はとにかくハード(家電を中心に)は小さくなり、ソフトは情報として電子化されていく流れが強かったと感じています。本、レコード・CD、写真、ノートなどは小さな電子機器の中に収まっていきました。
人と人との会話も、電子機器の中の空間で交わされる時代です。
でも、人と人との対面コミュニケーションがなくなったのかといえば、コロナを得て逆に密なものを求める様になった気がします。

会社の在宅勤務がコロナが落ち着いて時点で廃止とした企業が中小企業を中心に多いと聞きます。これも、対面でないことに対する不安からきているのかも知れません。(私としては、リモートワーク自体は多様性につながると感じているのと、地方活性化の視点で残してほしいと思うのですが)
私の所属する、診断士の協会打ち合わせでも、リモートから対面とのハイブリッドに変えたところ、対面を求める人がそれなりの割合いてびっくりしました。

ちょっと話がそれましたね。

こう振り返ってみると、社会的なニーズや効率化のために過去に消えたと思われていたモノが、今の社会に適合させることで結構復活してきています。ということは、社会に合わせられないと思っていたモノの提供価値の出し方を変えることで求められるものになる可能性があるといことです。

自社に眠っている過去の資産を一度洗い出してみるのもいいかも知れません。

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