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経営デザインシートのこと

 今年から、ブログ記事で診断士らしいことしようと、事業計画の立て方を12回シリーズで書いてきてました。後半からは経営デザインシートの作り方を説明する内容になっていましたが、これは僕の事業計画を立てるスタイルが経営デザインシートと知的資産経営をベースとしたものだからでした。

 このデザインシートは、全体的に俯瞰して事業計画を立てるときには書いていますが、支援するすべてで書いているかというと、そうでもないです。と言うのは、僕らに来る仕事が常に事業計画を必要とするかと言うとそうではなくて、ピンポイントでこれに対して支援して欲しいと言ったものも多いからです。逆に支援の最後にこれまでの支援ではこうだったけど、これを全体俯瞰するとこう言う姿になります言う説明で使うことはあります。

 ちょっと編集後記ですが、専門家の説明サイトとかって作り方だったらそれを細かくわかりやすくしてありますが、私のサイトはそこまで親切ではないですね。私の文章力が足りないってこともあるのですが、細かい作り方は多くの方が説明サイトを書いているので、それよりはそれぞれの過程をなぜするのかと言うエッセンスの方を主体に書いたからです。

 特にデザインシートについてはその傾向が強いです。デザインシートの作り方は内閣府のサイトにガイドブックがあるのでそれを元に一から作っていくことが可能ですが、デザインシートは「デザイン」と冠がついているように、自分なりにシート自体もデザインしていくことが大切です。実際にこのシートの立ち上げの時にも、あくまで概念として捉えていて、常に使う人がこのシートとの付き合い方を発展させていって欲しいと言うようなことを話していました。また、私自身もこのデザインシートの使い方は時と場合によって変化してると思います。

 もう一つ、我々がこのシートを支援の現場で使う時によく話題にするのが、このシートを作る主体は診断士ではなく、経営者であるべきと言うところ。診断士が作ると立派なものができますが、本当にその会社を経営者や社員の実態を移しているかと言うと怪しいです。と言うのも我々はあくまで外部の人間なので、どうしても実体と離れた理想で描いてしまいがちです。シートは素晴らしいものができたけど、それを実行するときになって、無理という話になってしまします。なので、経営者を中心とした社員(中小企業の場合が多いので)で一緒に未来を描きながら進めるのが本来のやり方ですね。この時に、我々診断士はファシリテーターとして場の雰囲気を盛り上げていく感じになります。

 このデザインシートの1番のポイントは、あちらの記事で何度も書きましたが、未来を飛躍して考えることです。この飛躍は日本人があまり得意でないですね。どちらかというと、「常識」と言われるブレーキをかけて新しいことへのチャレンジを考える前に辞めてしまいがちです。デザインシートは飛躍した未来から現在にバックキャストするやり方なので、最初は無理だと思ったことが実はこう工夫すれば実現できるということも見えてきます。その時に、闇雲に未来に進むのではなくどういうビジネスモデルでどういう経営資源を使えばいいのかをビジュアライズしてくれているところもいいですね。もう一つのポイントが飛躍するときに自分だけでかいケスしようとしないことです。これは知的資産経営で言うところの関係資産をうまく活用しましょうねと言うところになりますね。

 今振り返ってみると、経営デザインシートは何をしていけばいいかの道標を示してくれるので、うまくできているなーっと改めて感心するのでした。使い方には制限はありませんので、興味を持ったらぜひチャレンジしてみてください。

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