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データから見るアメリカMLMの状況

ネットワークビジネスの本場、アメリカ。

毎年新しいネットワークビジネス企業が誕生しては、消えていく企業もあり、ある意味企業の流動性が高い業界でもあります。

・・・と綺麗目な表現をしましたが、参入しては消えていく企業が多い業界とも言えます。

さて、そのアメリカでネットワークビジネスに参画している本場アメリカのディストリビューター(販売代理店)の現状はどんな感じなのか、気になったことはありませんか?

皆さんご存じの通り、アメリカの流行りやビジネスモデル、思想、それらに関する活動などは、日本へは遅れてやってきます。

ネットワークビジネス業界もその流れは同様で、アメリカで誕生したMLM企業が日本へ進出するケースは多くあります。

日本への進出も、日本で開業する適切な手続きをきちんと経て、日本にきちんと納税している企業もあれば、全く手続きもせず、日本で営業活動をして利益を得ているにもかかわらず、日本に納税さえもしない企業も多く存在します。

・・・話が少しずれました💦

これはまた別途記事にさせて頂こうと思います。


さて、本場アメリカMLMの状況について、市場調査結果が発表されています。


その内容を何回かに分けてご紹介したいと思います!

今回は、主に調査の概要をご紹介します。

MLMの調査?どんな調査?

この調査は2018年にAARPという非営利団体によって行われ、「AARP
 Study of Multilevel Marketing: Profiling Participants and their Experiences in Direct Sales」として発表されています。

調査はアメリカ国内で行われており、回答者もアメリカ在住者です。

調査方法などの詳細説明はここでは省かせて頂きますね。

アメリカではどれくらいの人がMLMに参画しているのか?

18歳以上の大人で、約13人に1人が、過去に1社、もしくはそれ以上のMLMに参画したことがある

AARPより

約13人に1人の割合=約7.7%だそうです。

日本の参画者の割合を調べたことはありませんが、肌感覚的には同じくらいでしょうか?

沖縄は参画している人が多いと聞きますが、この数字以上なのかもしれませんね。

MLMに参画した理由と、実際の利益の状況は?

複数の回答を回答者から得たようで、

・91%の人が「収入を得るため」
・43%の人が「製品を安く購入するのも理由の1つ」
・9%の人が「製品を安く購入するためだけ」

AARPより(げじまゆの勝手な訳)


収入を期待し、製品も安く購入できるなら尚更良し、というのが回答者の多くの理由ですね。

9%の人は、勧誘を受けたものの、ビジネス活動は興味ないけど製品は買うよ、という方々と思われますね。

利益を得られたのか、お金を失ったのか?

・約47%が「お金を失った」
・約27%が「利益もないし、失ってもいない」
・約25%が「利益を得た」

AARPより(げじまゆの勝手な訳)

約半数の人が、収入を期待して参画したのに、実際はお金を失ったと回答しています。

利益を得られた人は、たったの25%です。

私も以前に収入を得たい、自由に働きたい、との理由から、あるネットワークビジネスに参画しましたが、結果はお金を「失った」の1人でした。

どの程度お金を失ったのか、利益を得られたのか、の詳細は後日の記事でご紹介しますね!


どんな人がMLMに参画しているの?

・約半数(48%)の人が18~25歳の間に初めてのMLMに参画している。
初めてMLMに参画する年齢の全体平均は29歳。
・男性より女性の方がMLMに参画する割合が高い(51% vs 60%) 
・MLM参画者の約3/4(75%)が、MLMに入る前の売上でコミッションを貰っていない
・約44%がMLMに参画してから1年以内にやめている

AARPより(げじまゆの勝手な訳)

「MLMに入る前の売上でコミッションを貰っていない」とは、恐らくMLM企業に参画する時に、自己購入した分からのボーナスは発生しておらず、そこからの収入はなかった、という意味かと思われます。
(違っていたらゴメンナサイ💦🙏)

参画者はそのMLM企業からのサポートをどう感じているのか?

・約52%の参画者は、そのMLM企業の収入(ボーナス)に関する説明に対して「あまり正確ではない」もしくは、「全く正確ではない」と回答した
・約43%の参画者は「まぁまぁ合っている」もしくは「とても正確」と回答した
・約65%の参画者が、参画していたMLM企業について知れば知る程、そのMLM企業には二度と参画しないだろうと回答
・MLMから離れた3つの主な理由:
 ①友達や家族に売り込むのが気まずいから(約39%)
 ②考えていたほど収入が得られないから(約36%)
 ③製品の売り込みをずっとやるのは嫌だから(約35%)

AARPより(げじまゆの勝手な訳)

その企業やボーナスプランについてなど、何も知らずにMLMに参画し、その後、色々と情報を得た今としては、二度とそこには入らないという状況や、MLMをやめる主な理由など、アメリカでもその状況は日本と大きな違いはありませんね。

私もネットワークビジネスをやめた理由は、まさに上記の3つでした!


その他にも教育システムが無い、具体的なビジネス展開手順や方法などがそもそもない、そのネットワークビジネスが宗教のようだった(宗教は否定していません。どちらかというと賛成派です。自由ですからね!)などの背景も大きく影響していました。


今回は概要をざっくりとご紹介しました。

概要からだけでも、状況は日本とさほど変わらないことが分かりますね。

アメリカではネットワークビジネスは好意的に受け取られているんだよ!と説明されるディストリビューターを時々見かけますが、この概要からもそれは事実とは異なるということが分かりますね!

実際にアメリカでのネットワークビジネスのイメージは悪いです!

次回は、これらの詳細をご紹介していきたいと思います!

なかなか興味深い調査結果ですので楽しみにしててくださいね!

















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