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しくじり自己紹介

自己紹介とこのマガジンを書いたきっかけについて


お前は誰だ!ということで自己紹介をします。


1986年生まれ京都在住。Jazz感のあるBreakbeatsを中心にしつつ、アッパーからチルまで、様々なジャンルを経験しているからこそできる独自の選曲が持ち味。 熱いパッションを込めて名前に負けないDJを行う。 尊敬するDJは松浦俊夫とJ.ROCC 

こういうプロフでやっております。
DJは19歳のころからなので、これを書いている現在(2023年)では、18年ほどやってます。BREAKBEATS系のジャンルや、BPM140までの四つ打ちが得意で、JAZZ/CROSSOVERのシーンでの活動や、パーティーによってはUK BASSのDJを行っております。
2023年に関しては年間129本。大きなイベントで言うとボロフェスタに出演など。活動拠点は神戸、大阪、京都など近畿圏から、2023年は広島、名古屋、東京でもDJを行いました。

18年間いいことばっかりか ということ、そんなことなく、ようやく軌道に乗ってきたと感じたのはここ2~3年の話です。
いわば、15年間しくじりのDJ人生でした。ほんとに長く暗く、何のためにやっているかわからなかった時代です。
よう続けてこれてたなとまじで自分で思います。

このDJ TIPSを書こうと思ったのは、そのしくじり人生から抜けることができたことを共有することで、少しでも助かることができる人間がいればなと思って、企画を立ち上げました。
結構独自の考え方をしているので、つまみながら読んでもらって、できるところがあれば参考にしてもらえればと思います。
あとは18年間の積み立てたものをどこまで言語化して残すことができるのかということにも興味があります。単純に練習しよう だけではなく、ロジカルにとらえているところがあるので、文章に起こすことができるかどうかということに興味がありました。

しくじりエピソード

さて、第一章ということで、上手く行かなかったときの話をしましょう。
PDCAという言葉を知っていますでしょうか?Plan Do Check Action ですね。計画を立て、実行し、反省し、次の行動に活かすです。まずは過去の失敗を反省し分析することから、今の状態を脱却するヒントがあります。

ケース1
某大学のダンスサークル ダンスイベントクローズのDJ

当時19歳とか20歳くらいの頃です。まだDJ始めて2回目の頃でした。自分が所属していたダンスサークルはほんと人が多く200名くらい。その半分ほどが毎回イベントには参加します。まさにストリートダンサー天国。その頃
はダンスの曲のためにレコードを集めてました。
人生2回目のDJということと、1度目の成功体験(別のサークルのイベントではじめてやったDJがみんなに褒めてもらえた)があり、今回は自分のホームのサークルだと意気揚々とDJをしだしたのですが、結果は100名以上いたフロアーが目の前には3人。泣きそうになりましたね。。

今から考えると、レコードということもあり、自分が好きな曲しかもっていなかったことともあるのと、あとは知り合いが多いからといって、少し安心した気持ちでいたのが甘かったですね。フロアーのお客さんとDJの間には心理的な距離があり、DJが一生懸命やろうが何しようが、フロアーのお客さんは冷静にジャッジする ということをきちんと頭に入れる必要があったと思います。
でも2回目のDJの時にそこまでは考えられないよなー。。

ケース2
張り切りすぎた大物ゲストイベントで壮絶に滑る

滋賀に一時いた時期があり、その時期はMOVEでよく起用してもらえました。その前までは2か月に1回あればよかったくらいでしたがMOVEに出会って、月2-3本ほどDJをやらせていただきました。
そうした中、ゲストで、メジャーでもリリースをしているRHYMESTERのDJ JINさんがくるイベントにブッキングいただき、当時歴8年ほどの自分は胸が湧き踊りました。せっかくなので爪痕を残したい、そう思った自分は、フライヤーに載っているジャンルを全部やってやろうとしました。


当時のフライヤーがでてきました!激じゃなくてTAK表記です。

HIPHOP、FUNK、RARE GROOVE、DANCE CLASSICSとありますね。
ここで自分の要素であるJAZZ、それもNU JAZZを絡めて自分にしかできないDJをしよう!!などと意気揚々と思いセットを作りました。
たしかこんな感じだったと思います。

BPM100くらいのHIPHOP→DANCE CLASSICSネタのBREAK BEATS→FUNK RARE GROOVEでBPMを130まであげていく→トドメにNU JAZZでフィニッシュ!!

オープンから3人目、少し遅い時間でしたが、客入りもこれからといった感じで、来てくれるという友達は飯食ってて来るのが遅れ、自分のDJの途中から来るといった状況です。あの時は「早くきてくれーーー!」と祈ったな。。確かに筋道を立てて考えられた面白い変化のあるセットではありますが、シンプルに「それを求めて来る人はいない」ということをわからなすぎてました。HIPHOPのイベントなので、確かに東京ではそういう様々なジャンルが混ざったイベントがあり、お客さんからも支持されたかもしれません。でもまだまだ関西ではそのようなイベントもなく、「HIPHOPといえば!」、「RHYMESTERの曲が聞けるかな?!」みたいなお客さんが多いので、そこに合わせてあげるということが必要だったのと、そのような階段状にジャンルを変えていくDJは、お話の最初から聞いていないと訳がわからないので、最初から聞けとお客さんに強要したということが反省点でした。
もちろんその日のイベントはゲストの時間には人もぱんぱんですごく盛り上がり、それこそ、HIPHOPとFUNK RAREGROOVEとDJしてたJINさんのDJはすごく盛り上がり、自分との差はどんなにあるんだろうか、、と楽しみながら途方にくれた会になりました。


この2つ以外にもしくじったDJは数多くありますが、この2つが一番強烈に今後に生きてきます。

パッと上げただけでも
・それを求めて来る人はいるのかどうか
・お客さんに強要していないか 
・お客さんは味方ではない、冷静に判断している

こういったことが感じられるエピソードです。

このマガジンでは、このように、単純に技術だけ、選曲だけでは習得できない考え方のところや振り返りについて、そして超実践的なTIPSまでも記載します。

激のすべてをここに置きます。

救われなかった、あの頃の自分が少しは浮かばれますように。

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