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三春ダムまで秋を楽しむウォーキング④幼少期の記憶…あのころ、自然は身近にあった(福島県三春町)

「せっかく三春町にいるのだから、この機会に三春ダムまで歩いてみよう!と思いつき、三春ダムまでのウォーキングを決行!」の4回目。

ウォーキングというより、ほぼ「道端の植物の撮影会とその記録(植物の名前はGoogleレンズ様におまかせ)」になっておりますが、ご興味のある方はご覧いただけると幸いです。

三春ダムまで秋を楽しむウォーキング③はコチラ↓

さて、三春の里田園生活館近くの自然観察ステーションに立ち寄り、対岸まで歩いたわたしは、そこから三春ダム資料館に行けないことに気づいたのでした。
なので、また生活館まで戻り、そこから資料館を目指して歩く歩く歩く…。

今回はその帰り道で出会った植物たちの記録です。

りんごにまつわる酸っぱい思い出(;^_^

三春ダムまで秋を楽しむウォーキング③でも紹介しましたが、現在(2週間ほど前)の三春町ではリンゴが収穫期を迎えており、道端の果樹園にはツヤツヤした赤い実がすずなりになっていました。

赤いリンゴを眺めていたら、ふいに中学時代の思い出がよみがえってきたのでした。

わたしが通学していた中学校の周辺もリンゴの産地で、近くに果樹園がありました。
わたしが在学中のある年の秋のことです。学校の周囲を走る校内マラソン大会の開催中、男子生徒数名がコース沿いのリンゴをもぎ取って、腹を満たすという事件がおこったのでした。もちろん彼らの所業はすぐにバレ、関係者数名が放課後、校長室に呼び出されるという事態に…。

あの悪ガキどもは今、どこで何をしているのでしょう。甘くはない、甘酸っぱくもない、酸っぱいだけの思い出です(;^_^)

放課後、校長室に呼び出されるという事件がありました。あの男の子たちは、今、どこで何をしてるのか…。懐かしい思い出です。

真っ赤なカラスウリならぬ、真っ白なスズメウリ

下のホワイトチョコレートをコーティングしたような白い実はスズメウリ(ウリ科)。カラスウリは知っていましたが、スズメウリもあるんですね。はじめて知りました。Googleレンズ様に感謝です。

ちなみにカラスウリは、小学生時代か音楽の教科書で知ってるだけだったりします。♪真っ赤だな、真っ赤だな、カラスウリって真っ赤だな、トンボの背中も真っ赤だな………って、今の子どもたちは歌わないのかも? カラスウリといわれてもピンとこないかもしれない。

そんな話はともかく(;^_^

スズメウリは湿った場所を好む蔓性の1年草で、夏から秋にかけて小さな白い花を咲かせ、秋になると1〜2cmほどの小さな白い実をつけます。その姿がスズメの卵に似ていることから、「スズメウリ」の名前がついたという説もあるそう。

ホワイトチョコみたいな白い実

秋が深まると、ツルの先が土の中に潜り、地中で塊根(かいこん)をつくります。塊根はそのまま冬を越し、翌年の春に芽を出して、そこから新しい株が育っていくそう。

これまで「植物は冬になると枯れる」と思っていました。ある意味、命が尽きるのだろうと。だけど、実際はそれぞれの方法で厳しい冬を越し、春まで眠りについているんですね。

下の写真は、熟してパックリと開いたアケビ(アケビ科)の実。
子どもの頃、よく食べていましたが、お目にかかったのはひさしぶり。中央のバナナのような部分が甘く、とろみがあっておいしいのです。

秋の野山のごちそうの一つ

スイカと同じで種が多くて食べにくいのですが、子どものころは口にふくみ、種だけ吐き出していました。思えば、幼年時代は野山を駆け回っていたなあ。今回も食べたかったけど、高くて手が届かず…残念でした。

今回の検索で、白い果肉だけでなく、皮も食べられることを知りました。水にさらしてアクを抜き、味噌炒めや天ぷらなどにするそうです(あれ? もしかして食べたことがあるかも?)

アケビは北海道を除く日本各地の平地から山地まで分布し、ほかの樹木に巻き付いて生育する蔓性植物。蔓もカゴなどに利用されています。
Wikipedia情報によると、花期は4月から5月で、淡紫色の花を咲かせるそう。

そういえば、わたし、アケビの花を見たことがない…ということで調べてみました。結構きれいなお花じゃないですか。最近は庭木としても人気というのも頷けます。

数10年ぶり?身近に自然がある暮らしを再び

またまた秋のお花のコラボレーション。こちらは野菊(シロヨメナかな?)と、イヌタデのユニットです。

野菊も学校で歌ったなあ…きれいな野菊、薄紫よ♪

こういう風景を見ると、なんとなくホッとするのは、子ども時代を思い出すからでしょうか? 郊外の田んぼが広がる農村地帯に住んでいたこともあり、子どもの頃は自然が身近にあり、ふつうに触れ合って過ごしていました。

大人になってからは、そういう環境から遠ざかってしまい、自然は「身近にあるもの」ではなく、車や電車などを使って「見に行くもの」になっていました。

しかし、今年は郡山市の銚子ヶ滝や猪苗代町の達沢不動滝を見に行ったり、南川渓谷を歩いたり、野鳥の会の探鳥会に参加したりと、自然とふれあう時間をたくさんとることができました。

あらためて、「身近に自然がある暮らし」って落ち着くなあと感じています。

だけど、先日久しぶりに郡山駅前に行き、「やはり郡山は都会だった」と感じたり…。ときどきは郡山や仙台、東京などで都会の風を感じたい。そういう刺激も結構好きだなあと思ったり。両方を楽しめる環境が一番いいのかもしれません。

ペンペングサこと季節はずれのナズナを発見!

下は春の七草の一つ、ナズナ(アブラナ科)。
古来、麦と一緒に日本に伝来したとされますが、こちらも日本の風景にすっかりなじみ、道端や畑、畦道、公園、空き地などの日当たりのよいところでよく見られる花の一つとなりました。

暖か過ぎて春だと勘違い?

春の七草の一つであることからもわかるように、通常は春から夏(3〜7月)にかけて、花を咲かせますが、このお花は今年咲くのを忘れたのか、それとも春だと勘違いして花を咲かせたものか…。

ちなみにこのお花も、天日乾燥したものが生薬と用いられているそう。今回この記事を書くにあたり、いろいろ検索して、雑草と呼ばれる身近な植物や毒のある植物が生薬として使われていることを知って驚きました。これも新しい発見。というか、植物の世界って(植物だけじゃないけど)奥が深いです。

さて、この草のもう一つの名前が「ペンペングサ(シャミセングサとも)」。またまた昔の話で恐縮ですが、その名前で思い出すのが、この草で「ぺんぺん」という音を出して遊んだこと。

まずは片手で茎についているハート形の実の根元をしっかりつまみ、もう片方の手の指で、茎の皮をはがさないよう注意しながら実がついている軸をそっと下にひっぱります。皮がちぎれないよう注意しながら引っ張っりましょう。

すべての実を同様に茎からはがしたら、茎を親指と人差し指で持ち、指をこするようにすながらまわすと、かすかに「ぺんぺん」という音が聞こえてきます(たぶん聞こえてくる…ハズ)

言葉で伝えるのは難しいので、解説しているサイトを探してみました(今って、なんでもサイトに掲載されているんだなあ。すごい…)

そんなこんなで三春ダムから帰還し、桜川沿いを散策していたら…シラサギさんが!(ダイサギかチュウサギかは不明…)
カメラを取り出している間にシラサギさんが移動。カメラを持って追いかけて、なとかパシャリ! それが下の写真です。

今回も写真を撮りまくりっ。4回に分けても掲載しきれませんでした。またしても泣く泣く掲載をあきらめた写真から何枚かをピックアップして、投稿する予定ですので、おつきあいいただけると幸いでございます。

時間があったら、また三春ダムまで歩いてみたいと思っております。

まとめ〜“Sense of Wonder”を忘れない

自分で言うな!という感じですが、一連の「三春ダムまでウォーキング」は、「いったい、わたし、何のためにこれを書いているのだろう?」と疑問を感じながらまとめていました。秋の植物の図録をつくりたいのか、ウォーキングの記録なのか、写真を掲載したいだけなのか、ここのところ気になる生態系のことを書きたいのか…。

今回ウォーキング④を書いていて、気づきました。どうやら、わたしが書きたかったのは、自然…というか、素朴な草花や果実がそのへんにふつーにあった子ども時代の記憶だったようです。
それこそ、柿の木に登り(パンツ丸見えで)、ゴマがいっぱい入った実をもいで、ふかずにそのまま食べていたなあ。

わたしは「なにがなんでも自然保護」という考え方には、ちょっと反発を感じてしまうのですが、現代の子どもたちにはもっと自然とふれあってほしいし、楽しみ方を知ってほしいなあ……などと思わずにはいられないのでした。
こういうことを書くと、「じゃあ、そのためにわたしにできることは?」で終わってしまうのですが、来年こそは何か活動に参加したいと考えております。

いただいたサポートの半額は、跋扈するニセアカシアの伐採をはじめ里山保全に取り組む日本野鳥の会郡山支部に寄付いたします。残りの半額は、生態系に関する活動をされている方の取材費(おもに交通費)に使わせていただきますので、サポートよろしくお願いいたしますm(_ _)m