なぜ、あなたは日差しを透かして
緑色のセロファンのきらめきを見せてくれるの？

なぜ、あなたは日差しを透かして
大地に不思議な模様を描いてくれるの？

なぜ、あなたは梢をわたしに差し掛け
木陰をつくってくれるの？

なぜ、あなたは熱風を緑で冷やして
わたしのうなじの熱を冷ましてくれるの？

なぜ、あなたは二酸化炭素を取り込み
わたしたちに酸素を与えてくれるの？

なぜ、あなたたちは、そんなにも
私たちに親切にしてくれるの？

そして、それは誰が決めたことなの？

そう問いかけた瞬間、風が強くなり
あなたたちはザワザワと梢を揺らしはじめた

あのね。それを決めたのはね…

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