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小噺

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オリジナルから古典まで面白いお話を書いています。
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玄庵寄席

鬱陶しい梅雨の合間にはちょっぴり笑っていただきましょう。

玄庵の創作小噺

『小噺』

アメリカ人VS日本人

ジョン:お前は何処から来たんだ?

玄:僕は日本から来たんだよ。

ジョン:アメリカに一生住むのか?

玄:いや、死ぬときには日本に帰る。

ジョン:どうしてなんだ?

玄:冥土 イン ジャパン

『骨董品』

歳を取って段々と呆けてきた骨董屋

いつものように商品を買い付けにショーウ

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玄庵寄席

午後のひと時「玄庵寄席」

雨が降りますなぁ~こんな時は笑って過ごしたいものですねぇ

土砂降りの雨ですと最近では鬼のように降るとか申しますが、鬼と言うと思浮かぶのは鬼嫁。節分では豆をまいて鬼はぁ~外 福はぁ~内 なんて申しますがね。あれで鬼を追い出せたら、簡単なんですけどね。聴いてください。

『鬼嫁』

会社では鬼と言われるこのおいら

家に帰れば粗大ゴミ

福(給料)だけ帰ればそれでよし!

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小噺

『建築メーカー』  作:玄庵

マッサージ師:お客さん背中ガッチガチですね。

客:仕事忙しくてねぇ

マッサージ師:いや!ほんと石みたい。お仕事は何されてるんですか?

客:うん?建設会社

マッサージ師:どちらのですか?

客:脊椎は臼♪

おあとがよろしいようで♪

https://youtu.be/ArqCBEFW800

愛するひとよ

長年連れ添った相手でも意外な発見をすることある。

背中から抱きしめ首筋にキスをするときふと気付く

ん?こんなところにホクロがあったかな?

・・・・・・・・・・・飛蚊症かよ!

ものまね泥棒

「ものまね泥棒」

え~、まいどばかばかしいお話を聞いていただきます。

江戸の町にたいそう、ものまねの上手い泥棒がおりました。

名を「佐平次」と申します。

この佐平次が泥棒仲間の金造と話をしております。

佐平次:おい!金造~俺はよう。ものまねにかけちゃお江戸一の泥棒なんだぜ

金造:へぇ~そりゃ凄いですね。なんかやってくれませんか?

佐平次:にゃお~ん

金造:へ~!うめ~もんだ

佐平

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凄いスタッフ

音響の世界で凄いスタッフがいた。
有名な大会場で仏教のイベントがあった。
煌びやかな袈裟を着た、大勢のお坊さんたちは、床に座りお経を読む準備をしていた。
音楽や挨拶用にアメリカ製の高性能のスピーカーを仕込んでいた。
その時、音楽を流していた片側のスピーカーから急に音が消えた。
そいつは音響席からステージに向かって大きな声で叫んだ。
「お~い!Boseが死んだぞ!」
お坊さん全員が振り返った、そして

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化けた娘(地蔵編)

栃木県の美しい自然を見ながら、ちょっぴり面白いお話を聴いてください。そして水のことを少し考えて貰えたら嬉しいです。

天才ギタリスト ジミー ヘンドリックス

天才ギタリスト ジミー ヘンドリックス

俺はガキの頃、ギターの神様ジミーヘンドリックスに
憧れエレキギターを弾きはじめた!
いつか日本のジミヘンと言われる日を夢見て、来る日も来る日も練習をした。

バンドを組み髪の毛を伸ばし汚いジーンズで一丁前にロッカーを気取った。
公民館にだって、地元の盆踊りにだって、市民会館にまで出たんだぜ!
しかし現実はそう甘くはなかった。
ライブハウスで活動してもメジャーからは声もかからなかった。

飯を食うた

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夫婦漫才

モーリー爺さんと歌って踊れるおばさんフサエの漫才が炸裂!
昭和のにおいあふるる、夫婦じゃないけど夫婦漫才!

「老人モーリー」
モーリー:フサエやぁ、最近は肩が凝って肩が凝って仕方ないんじゃが、40肩かにゃ?
フサエ:モーリーはもう80歳でしょ!40肩じゃないわよ!
モーリー:右が40肩で左が40肩で、あわせて80歳ぃ。
フサエ:口だけは減らないんだから~もう♪
モーリー:なんか肩こりに効く薬おく

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「牛ほめ」

夏もそろそろ終わりでヒグラシの鳴声が私の人生をあらわしてますね。
オシィ~ツクヅク オシィ~ツクヅク オシィ~オシィ~ヨット。
ほっといてください。さてつまらないお話で笑っていただきます。
古典落語と言えば与太郎さんですね。
今日はですね、牛ほめ(うしほめ)聞いていただきますが、原話は、貞享4年(1687年)に出版された笑話本・『はなし大全』の一遍である「火除けの札」が始まりと言われております。

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小噺

「オウム」
鳥といえば先日オウムを飼いましてね。
例のごとく言葉を教える訳ですよ。
最初はコンニチハ、コンバンワなんてね。
それでオウムの右足と左足に紐をつけて引っ張ると喋るように飼育したわけです。
右足を引っ張ると「オハヨウ」
左足を引っ張ると「コンバンハ」
両方いっぺんに引っ張ると何と言うか分かります?

「アブネェージャネエカ コノヤロー」って言うんです♪

おあとがよろしいようで。

「芸

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骨董屋

え~毎度ばかばかしいお話を一席。江戸は浅草にございました骨董屋
旅の客もおおく商売も中々上手くいっておりました。
ところが、この主人が無類の女好きでありまして、そんな店に田舎から器量の良い娘が奉公にあがりましてな。猫にかつぶし、狐におあげでございます。
調子こいた旦那は、そりゃ毎日、毎日、娘を口説くわけでございます。

旦那:可愛いのぉ~。なぁワシと一緒になっておくれ!お・ね・が・い♪
娘:だんな

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鰻屋

まいどバカバカしいお笑いを一席
お江戸は神田の町に鰻屋がございまして
この鰻屋の夫婦はたいそう仲が良く
子どもが生まれたばかりで仕事にも精を出しておりました。
旦那は毎日店先で鰻をまな板で〆ておりました。

いつものようにまな板に鰻を乗せ千枚通しでトンと頭を止めて
職人の技でささっと見事に3枚におろしております。
そこにたまたま大店の旦那が通りかかったんでございます。
この旦那はというと近所でも評

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燃える男

まいどつまらないお話をさせていただきます。
男というものは、だいたい休日にはごろごろ~ごろごろぉ~としているもんでございますが、なにをするって事も無く部屋に居ると邪魔でしょうがないもんです。
日曜日には嫁の掃除機に追い立てられ、あちらこちらと移動しておりますが
ある日のこと嫁からのひとことが痛かった。

嫁:あんた邪魔だっての、役にも立たないゴミみたい、もう粗大ごみに出しちゃうよ!
亭主:かぁ~家

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