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非常勤講師を担うメリット・デメリット

今回は非常勤講師を担うメリット・デメリットについてお話ししたいと思います。
以前にもお話ししているかもしれませんが、時間が経っていますので、改めて現在の自分が感じているメリット・デメリットについてお話ししたいと思います。

私は現在一つの非常勤講師を担当させていただいており、次年度にもう一つ非常勤講師を担当させていただく予定です。

非常勤講師が決まるまでの経緯については以下をご参照ください。


非常勤講師を担うメリット

①副収入となる

最初からいやらしい話になるかもしれませんが、現実的にメリットとなるのは収入が増えるということでしょう。

他の職業に比べ、副業がしやすい大学教員という職ではありますが、その中でも非常勤講師は最も身近にある副業の一つと言えます。

大学のカリキュラムは非常勤講師で成り立っているといっても過言ではありませんので、専門分野にもよりますが、非常勤講師の担い手を探している大学は毎年出てきます。

大学の規模や職位にもよりますが、1コマ90分とすると、1コマ当たり7000円~9000円のところが多いのではないかと思います。
交通費も含めると、月に4コマ授業を行った場合、最低でも3万~5万程度の収入となります。

担当コマが増えたり、他大学と掛け持ちができるのであれば、さらに収入は増えますので、大学教員にとっては副収入として取り組みやすい収入源となります。

②教歴となる

若手の方々は博士課程を修了された後、そのままストレートでどこかの大学の専任教員と慣れればよいのですが、そう簡単にいかない場合も多々あります。
もちろん、若手に限った話ではありません。

そうなった場合、多くの方が選択する方法として「非常勤講師の掛け持ち」という方法があります。

専任教員になれなくとも、非常勤講師を掛け持ちすることによって、「授業を担当したことがある」という教歴になります。

教歴というのは専任教員の採用の際に重要となる事項の一つですので、非常勤講師を担うことによって教歴をつけれられるというのは、今後の採用試験において大きなメリットとなります。

③授業運営の糧となる

これはあまり表立ってでてこないメリットかもしれませんが、個人的には非常に大きな影響を受けているメリットといえます。

本務校がある場合、非常勤講師としては、普段接している学生とは異なる学生に対して授業を行うこととなるため、全く同じように授業運営が進むということはありません。
大学の規模や学力、男女比など、様々な要素で授業の様子は変わってきます。

そのため、漫然と普段行っていた授業について、見つめなおすことができます。
(漫然と行っているのは私だけかもしれませんが・・・)

④人脈が広がる

非常勤講師をするということは、必然的に他大学に行くこととになりますので、少なくとも授業を行う大学の教員とは関わりがうまれます。

教務や面接官を担当した教員が多いかとは思いますが、学会などとは違う繋がりができます。

非常勤講師の縁から専任教員へとつながる場合もありますので、繋がりを持っておいて損はないでしょう。

非常勤講師を担うデメリット

①時間が取られる

1番のデメリットは時間が取られることではないかと思います。

本務校があり、その上で非常勤講師をしている教員は、基本的には研究日に非常勤講師を担うことが多いかと思います。

おそらく、ほとんどの大学で研究日に非常勤講師を入れるよう、規程があると思います。

研究日は何かと勝手が良いのですが、その時間が取られることで、身動きが取りづらくなるのも事実です。

また、本務校と全く同じ授業内容であれば良いのですが、授業内容が異なる場合、授業準備の時間も必要となります。

お金をもらっていますので、何かと時間が取られる覚悟は必要かもしれません。

②学生対応が難しい

非常勤講師は基本的に授業のみを担当しますので、学生との関わりが専任教員より少なくなります。

そうなると、それぞれの学生がどのような学生なのか把握することが難しくなります。
大教室を使うような受講人数の多い授業だと、学生を把握することはほぼ不可能です。

そのため、本務校では学生の性格や日頃の関わりから対応や接し方を考えることがありますが、それが難しいため、対応に困る場面が出てくることもあります。

非常勤講師として割り切って授業を行うこともありますが、学生も非常勤講師と思って軽率な発言、行動をしてくることもありますので注意が必要です。

今回は非常勤講師を担うメリット・デメリットについてお話ししました。
私が挙げた以外にもメリット・デメリットはあると思いますが、総合的に考えて、非常勤講師を担う機会があれば、担うべきだと思います。

公募で募集している場合、知り合いからのお願いや紹介で担う場合など、担当が決まるまでの過程は様々ですが、話が来た時には前向きに検討することをお勧めします。



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