見出し画像

で、Web3って何よ?(金融マーケットインフラ・オタクの観点から)

先日こんなClubhouseを企画した。すごくWeb3であったりメタバースについて記事を読む機会が増えたけど、自分でちゃんと説明できる?って言われると「できるかもしれないけど、たどたどしいかも」といった感じである。

自分でもちゃんと頭の中で構造化して理解したいし、もっと周りの人にも理解しながら一緒に将来を作って欲しかった。一番避けたいのは

Web3ってブロックチェーンで動いてて暗号資産が交換されててNFTで価値が定義していて世界的にはメタバースになっているんでしょ?

みたいな表現。技術を並べているだけで何が目的で何がされているのかが全く理解できていない。そんな意味で毎週土曜日の「DXを語ろう!」のClubhouseでの議論が一番良い場所であった。そこで素晴らしい1時間半の議論ができ、ある程度頭の中が構造化されたのでそれをアウトプットしてみようと思う。ただ色々なWeb3の本が出ている中で本の様な詳細をここで書くつもりはない。

・記事を受動的に読んでたけだけだけど、もっと考えながら読んでみようかな。
・本も買って読んでみようかな。
・やっぱ自分でも触ってみないとダメだな。

などのリアクションがこのnoteを読んで起こったらとても嬉しい。

ではLet's go.  Web1, Web2, Web3とまずは歴史を振り返るけれども、どれに関しても僕にとってやはり大事なのは技術だけでなく「それによって何を解決したいのか」である。

Web1:read-only(閲覧のみ)のホームページの時代

Read-onlyの時代ともいわれ1991年から2004年あたりまでと言われているWeb1の世界。静的HTML言語により書かれたホームページがによるインターネット。ただ、この技術により解決した問題というのは巨大である。これ以前は世界の連絡方法が

・国際電話
・ファックス
・国際郵便

などとても手間や時間がかかるものである。それがホームページに行けば世界の情報がある程度手に入るというのはとてつもなく画期的であった。ある意味「世界を平面にした」Web1の世界である。ただ発信できる人というのはHTMLが書けたりインターネットのサーバーにアクセスがあったりなど、割合的にはかなり限られていた。

Web2:誰でも発信できる時代、そしてプラットフォーマーの時代

そこで、発信する人の割合が限られていた問題を次々と解決し、誰でも発信できる時代になったのがWeb2の世界である。どのような技術で何を解決されたかというと

クラウド:自分でインターネットのインフラがなくてもコンテンツやアプリを以前よりはるかに簡単にインターネットで構築・公開が可能になった。
SNS:世界中の人が自由に発信ができるプラットフォームが数々展開された。
モバイル(スマホ):パソコンにアクセスがなくても、いつでもどこからでも簡単に発信することが可能になった。そして機械が色々なことを自動化などで簡単にしてくれた。

そんなWeb1で「平面になった」世界にとても高速な双方向ネットワークを無数に張り巡らせて、誰でもアクセスして発信できるようにしたのがWeb2の世界である。

ただしWeb2の世界が作ってしまった大きな問題が(「問題」かどうかは観点によるが)巨大なITプラットフォーマーの存在(日本ではGAFA - グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンなどとリストされる)である。Web1からWeb2の世界へのシフトも恐ろしいほどの画期的な変化でヒトの生活へのインパクトも果てしなかった。ただその喜ばれるインパクトの中で少し置いて行かれた大事な問題というのがセキュリティやプライバシーの問題。とても便利な世界を構築し、提供してくれる巨大なITプラットフォーマーたちが膨大なデータを集められる世界になり、「現代の石油」ともいわれるデータを膨大に持っている巨大なITプラットフォーマーなしではある意味動かない世界になってしまったのがWeb2の世界である。

Web3の登場:どんな世界?

冒頭でも述べた通りWeb3を語るときに、「何の問題を解決したいのか?」というのを理解することがとても大事である。

(解決したい問題①)中央集権は嫌だ

やはり一番大きな問題の一つが巨大なITプラットフォーマーへの依存であり中央集権の現在の形である。そこを解決するための大きな技術がブロックチェーンであり、分散したインフラや、「一つの真実」の提供などWeb3の世界ではブロックチェーンの技術が色々な他の技術の根底にあることが多い。

(解決したい問題②)お金の管理やプロセスも中央集権でしないで欲しい

世界がフラットになればなるほど、そして繋がりが増えれば増えるほど世界中の物を購入や投資などをしたくなる。そこで問題になるのが世界中に資金をどの様に動かすか、または決済を行うかなどである。現在の中央集権な管理では色々な所で非効率なプロセスがあり、多大な手数料などが必要になる。かなり怒られるほど雑な説明であるがその様な問題の解決として考えられるのが暗号資産である。

(解決したい問題③)デジタルコンテンツの所有権

デジタルで色々な取引なども動くようになり世界は便利になったが、コンテンツがデジタルになると
・コピーができる
・所有権が明らかでない
・クリエイターがもうかりにくい
などの問題も大きい。NFTの技術などを活用しそこの解決にも動いている。

(解決したい問題④)もっと多種の手続きを自動化したい

今の世の中デジタルで色々な取引が動いている割にはマニュアルな作業がとても多い。自分がいる金融業界でもそれは毎日感じるし、公共機関などに行ってもその経験はできる。このような問題の解決を可能にするのがイーサリアムの様なレイヤー1の技術であり、その上で構築される分散型アプリケーションであり、スマートコントラクトである。

他にもメタバース、Play to earn、アイデンティティについてなども密接な関係があるのだが長くなってしまうのでここでは深堀しない。ただどの技術に関しても技術の名前と機能だけを考えるのでなく「何の問題を解決するため」にその技術があるのか、という事に常に興味を持つことが大事である。

Web3の定義っていつ終わるの?それまで待ってて良いの?

上を見ても分かる通り、Web3の世界で解決したい問題も多々あり技術も色々ある状態である。ここで出てくる意見としては

・まだ定義も終わってない世界にビジネスとして触るべきでない
・定義が終わり自分達のライバルやパートナーがある程度成功してから飛び込みたい

などである。ただしこの考え方はリスクが高いと思われる。過去のWeb1, Web2, Web3の展開期を見ても、目に見える瞬間に一気に入れ替わるわけではなく機能としてどんどん足され、急にそのシフトが加速するわけである。Web1(read-only)からWeb2(プラットフォーマーの時代)へのシフトも一気に起こったわけでなく、クラウド、SNS、モバイルの技術が進み・時間とともに足されるにつれ巨大ITプラットフォーマーの持つデータも増え、既存のビジネスが知らないうちに巨大ITプラットフォーマーや別業界などから一気に脅かせるなどのことが起きている。

概念図(手書きですみません)

Web2(プラットフォーマーの時代)からWeb3の移行も上にリストした解決したい問題などの解決が進められ、Web2の世界に色々な機能が足されてWeb3になっていく。ちなみにWeb3の定義が完成するのは、Web3でのビジネスがある程度作られ尽くし、次のWeb4の定義がスタートする頃ではないかと思われるので「定義の完了」を待つのはあまりにリスクである。定義の最中でも既に新しい世界でのビジネスは進められ、収益の可能性も動かされているし、熾烈な覇権争いもとっくにスタートしている。

Web3の矛盾

色々な問題の解決の観点からWeb3について話したが、すべての問題が綺麗に解決できる方向に向かっているわけではない。

大きな矛盾の一つが「プラットフォーマー依存」や「中央集権」問題を解決できるかである。

現在Web3の機能が作られ始め、収益の可能性が新しいフィールドに移っている中で、そこに対してリソースを張ることが一番問題なくできるのは現在の巨大なリソースを所有するプラットフォーマーや大企業である。

・フェイスブックが社名をメタに変え
・マイクロソフトがゲーム大手であるアクティビジョン・ブリザードの買収

などニュースを見ると、新しいWeb3の世界でも結局巨大ITプラットフォーマー大きなビジネスを持ち中央集権のままになるのではないか、という大きな矛盾も頭から払しょくできない。そんな矛盾も理解しながら、ビジネスやミッションと整合性の取れる将来の世界をみんなで考え構築していかないといけない。

ただ矛盾だけではない。新しい経済やビジネスの仕組みができる時というのは小さなビジネスもある程度のリスクを取って飛び込み大きな社会問題の解決にチャレンジすることも可能である。Play to earnの世界で今経済が進んでいない国からでも稼げる世界、人の運動を促し健康にする世界など色々な「良い社会」へ前進への動きも沢山ある。

軽いまとめ

あまり時間をかけずに思いつく順に書きなぐってみた。読み苦しいところも多々あるのではないかと思われるが最後までお付き合いいただき感謝です。まだまだ自分でも勉強して理解できるものは理解しながら、Web3への橋渡しなども必要だと思いながら普段から活動しています。

是非このnoteへのフィードバックも聞きたいし、こんな目線での業界のDXなど一緒に仕事をするパートナー企業や個人募集しております。

意見交換をしたい、一緒に仕事をしたいなどお声がけしていただければとても嬉しいです。SymphonyでGen Ueharaまでメッセージを送っていただいてもかまわないし、こちらどちらからコメントでもフォローもよろしくお願いいたします。
ツイッター@gen0707(フォローしていただいたら感激です)
LinkedInGen Uehara(是非コメントつきでコネクションリクエストお送りください)
Eight上原 玄之(コメント付きで名刺交換大歓迎です)
Facebookも同じ名前でいます。

では楽しい世界をみんなで頑張って築き上げましょう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?