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東京脱出ガイド~渋滞回避とルート紹介

休日の東京の渋滞は,本当に信じられないほど進みません。
そのため,「他県にドライブしたいけど,東京の渋滞で時間を取られて全然楽しめない…」という方は多いはず。

そんな方たちに向けた,「東京脱出ガイド」をつくりました。
1.から東京を中心とした8方位の主要高速道で分類して紹介しています。

「246」のように表記されているものは国道,「都14」は都道,「E1」は高速道を示しています。章タイトルの番号は,主要高速道に並走した国道番号です。
IC:インターチェンジ JCT:ジャンクション
SA:サービスエリア PA:パーキングエリア

<この記事で紹介している旅行先一覧(章番号・方角別)>
1(南西): 小田原・箱根・富士山・伊豆
2(西): 甲府盆地・霧ヶ峰・飛騨高山
3(北西): 榛名山・赤城山・草津・軽井沢・尾瀬南
4(北): 日光・那須・会津高原
5(北東): 大洗
6(東): 東京国際空港(成田空港)・銚子
7(南東): 野島崎
8(南): 熱海・湘南・横須賀・三浦

<ドライブ難易度別>
☆(入門: 短距離でほとんど高速のみ)
小田原・甲府盆地・大洗・成田空港・銚子・野島崎・湘南・横須賀・三浦
(初級: 長距離だがほとんど高速のみ)
軽井沢・日光・那須・白河
★★(中級: 整備された長い山道を含む)
富士山・霧ヶ峰・榛名山・赤城山・尾瀬南・会津高原
★★★(上級: 休日激混みする一般道を含む)
箱根・熱海 (夏の尾瀬南/秋の榛名山・赤城山・霧ヶ峰・富士山)
★★★★(ド級: 狭路の山道 かつ 休日激混みする道を含む)
飛騨高山・草津・伊豆


0.東京脱出の心構え

渋滞の時間を避ける

移動時間を短縮する一番の方法は渋滞が起こる時間を回避することです。
下り8時~12時,上り16時~21時は渋滞に巻き込まれること必至です。

朝の出発は,起点のIC到着を遅くとも朝7時まで。(出発時間ではないことに注意!)
早起きを心がけましょう。

夜の帰宅は,高速のSAで夜ご飯を食べながら時間をつぶすなどして,ある程度渋滞が解消するのを待つと良いでしょう。

主要な道路を覚える

東京の主要な一般道路を分類すると,日本橋から放射状に伸びる幹線道路と,(半)環状道と,湾岸道路の3種類があります。

青緑紫が主要な一般道路,赤は高速道路(有料)

青の幹線道路と,紫の湾岸道路は,赤の高速道につながるまでは2車線以上かつ直線で走りやすいところがほとんどです。
また,緑の環状道路や紫の湾岸道路も走りやすく,別の幹線道路に移るときに重宝します。

まずは住んでいるところから,それぞれの高速につながる主要な一般道路までの経路を身につけましょう。(カーナビ任せだと細い支線に誘導されがち)

首都高以外の高速を活用する

「首都高は都内発のドライブではほとんど使用しなくて良い」というのが個人的見解としてあります。
(値段が高く,JCTが多く複雑,首都高下の一般道は信号が少なく,道が広くて走りやすいことが多いため)

※首都高についての解説は,別ページにあります。

対して,それ以外の首都圏の高速(東名・中央・関越・東北・常磐・東関東・第三京浜等)は,下道の一般道に比べて目的地への所要時間を大幅に短縮できます。
少しばかりの高速料金がかかりますが,下道の長時間の運転で疲弊&観光する時間が取れないよりは断然マシです。
休日の限られた時間の大半を,東京脱出のために費やすのはもったいないです。

高速の下道での迂回はダメ

首都高以外の首都圏の高速は,幹線国道を並走している場合が多いです。
上記の高速の渋滞が長く続いている場合,その下道に降りてスイスイ進もうと考えてはいけません。下道も必ずと言っていいぐらい混んでいます。

一度山梨側から中央道から20号に渋滞迂回のため降りたことがありますが,道幅が狭く,カーブも連続し,全然進まなかったため,結局元の高速に引き返した苦い経験あり…

「SA・PAが遠いけど休みたい」という目的でのみ降りるのが得策です。


1.南西-東名246(静岡/愛知)

厚木(小田原・箱根)御殿場(富士山)沼津(伊豆縦貫)名古屋方面

東名道 E1

以下,赤がタイトルの高速道路,青が分岐,緑文字がIC,青文字が主要旅行先

東京IC(環八)が起点。休日割引が効くのは厚木IC(246)以西。

下道の厚木街道(246)は容赦なく混むので,早朝以降は東京ICから乗りましょう。帰りは時間帯によって横浜青葉ICで降りて246で帰るのもあり。

小田原・箱根に向かうなら,厚木ICから小田原厚木道に乗り換えて小田原西IC(1)まで。小田原から箱根までの道(箱根新道)は混みがち。

伊豆まで行くなら沼津JCTで伊豆縦貫道に乗り換え。
(箱根から伊豆スカイラインを使って向かうルートもありますが,小田原から伊豆スカイラインまでの道が一般道(山道)で狭路のため混みがち)

名古屋まで行くなら御殿場JCT新東名に乗り換え。

熱海まで行くなら個人的には8.のルートで西湘バイパスを使ったほうが楽。
(小田原厚木道からも熱海方面へ乗り換えが可能)


2.西-中央20(山梨/長野中央)

勝沼(甲府盆地)諏訪(霧ヶ峰松本→飛騨高山)方面

中央道 E20

下りは調布IC(20)が始点。上りは高井戸IC(都14)が終点。休日割引が効くのは八王子IC(16)以西。
都14が優秀な抜け道。下りは国立府中IC,上りは高井戸ICを。

松本/飛騨高山方面は岡谷JCT長野道に乗り換え。

松本から飛騨高山に抜ければ富山方面への最短経路(4時間30分, 400km)になります。
しかし途中に一般道(158)をはさみ,そこがせまく曲がりくねった道の1車線道路のため,3.上信越北陸道ルート(5時間, 430km)がおすすめ。

なお,名古屋まで行くなら1.のルートで新東名を使ったほうが断然早いです。


3.北西-関越16(群馬/長野東部)

藤岡(軽井沢)・渋川伊香保(草津・赤城山・榛名山)・沼田(尾瀬南)方面

関越道 E17

練馬IC(都8→都24)が起点。休日割引が効くのは東松山IC(16)以北。
東松山ICまでは遠すぎるので,素直に練馬ICで乗り降りしましょう。

軽井沢に行くなら藤岡JCT上信越道に乗り換え。
草津尾瀬南に向かう道は一般道(山道)で長距離になるので注意。

尾瀬は北ルートもありますが,東京からは南ルート。マイカー規制があるため,途中の駐車場に停めてバスに乗り換え

なお,日光まで行くなら4.のルートで日光宇都宮道路を使ったほうが断然早いです。


4.北-東北4(栃木/福島中央)

宇都宮(日光)・西那須野塩原・白河方面

東北道 E4

浦和IC(122)が起点。休日割引が効くのは加須IC(125)以北。
加須ICまでは遠すぎるので,素直に浦和ICで乗り降りしましょう。

ただ休日だと、7時を超えると環七から浦和ICまでの道が渋滞します。出発が予定より遅くなったら首都高の鹿浜橋IC(環七)から乗りましょう。


5.北東-常磐6(茨城/福島東部)

霞ヶ浦・友部(大洗)・いわき方面

常磐道 E6

三郷ICが起点。休日割引が効くのは谷田部IC以北。
谷田部ICまでは遠すぎるので,素直に三郷ICで…と言いたいところですが,三郷ICの立地が悪いため,首都高の加平IC(環七)から乗るといいでしょう。

大洗に行くなら友部JCT北関東道に乗り換え。
大洗からは北海道(苫小牧)行きのフェリーが出ています。


6.東-東関東51(千葉北部)

東関東道 E51

成田(東京国際空港)・富里(銚子)方面

湾岸市川ICが起点。休日割引が効くのは成田IC以北。(新空港道 E65は全線休日割引なし)
成田ICまでは遠すぎるので,素直に湾岸市川ICで乗り降りしましょう。
京葉道とは宮野木JCTでつながっているため,京葉市川ICでもOK。

東京国際空港(成田空港)に行くなら成田JCT新空港動に乗り換え。
銚子に向かう道は一般道(平地)でそこそこ長いです。


7.南東-アクアライン/館山16

アクアライン CA→館山道 E14

木更津富浦(野島崎)方面

アクアラインは上りから見ると浮島IC(409)が始点で木更津JCTが終点。
終点から館山道を使うと富浦IC(127)まで南進できます。
休日割引が効くのはアクアラインの木更津金田ICから千葉方面。

千葉南部に行くときの注意点として,野島崎(南端)から東海岸沿いルート(一般道しかない)で帰ろうとすると,思った以上の距離と時間がかかります。
(三浦半島一周の約3倍の距離)

千葉の南の一周:約210km
比較対象→三浦半島の一周:約70km

8.南-第三京浜・横浜新道・横浜横須賀道(神奈川/熱海)

第三京浜・横浜新道・横浜横須賀道

戸塚(湘南・熱海)方面
衣笠(三浦)・馬堀海岸(横須賀)方面
の2方面があります。共通区間は第三京浜の起点の玉川IC(環八)横浜新道の分岐点の新保土ケ谷ICまで。

①は続けて戸塚ICまで南西に進み,②は横浜横須賀道に乗り換えて南に進みます。

戸塚(湘南)→熱海方面
まず藤沢IC(1)から新湘南バイパスに乗り換えます。(これは一般道でも可)
次に西湘二宮IC(134)から西湘バイパスに乗り換え,石橋IC(135)からは一般道。

衣笠(三浦)・馬堀海岸(横須賀)方面
三浦方面: 衣笠ICから三浦縦貫道路に乗り換え,林IC(134)から一般道。
横須賀方面: 馬堀海岸IC(16)から一般道。

なお,箱根まで行くなら個人的には1.のルートで小田原厚木道を使ったほうが楽。
(西湘バイパスからも熱海方面へ乗り換えが可能)

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