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第2回内科専門医/第175回(血液)/2022

第 2 回内科専門医試験
2022年度予想

33歳の女性。高熱と多関節痛を主訴に来院した。4週前から両膝関節痛、3週前から発熱と咽頭痛が出現した。自宅近くの診療所を受診し経口抗菌薬を処方されたが改善しなかった。週に3日は39℃を超える発熱があり、発熱時には四肢内側や体幹皮膚に淡い約5mmの小紅斑が出現したという。身長154cm、体重50kg。体温39.6℃。脈拍100/分、整。血圧104/64mmHg。咽頭に発赤を認める。両側の頸部に約1cmのリンパ節を複数触知する。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。両手関節に腫脹と圧痛を認める。赤沈140mm/1時間。血液所見:赤血球268万、Hb 8.6g/dL、Ht 24%、白血球3,200(桿状核好中球36%、分葉核好中球51%、好酸球1%、好塩基球0%、単球4%、リンパ球8%)、血小板5.7万。血液生化学所見:総蛋白7.8g/dL、アルブミン2.6g/dL、AST 70U/L、ALT 102U/L、LD 460U/L(基準120〜245)、CK 50U/L(基準30〜140)、尿素窒素17mg/dL、クレアチニン0.5mg/dL、フェリチン5,800ng/mL(基準20〜120)。免疫血清学所見:CRP 10mg/dL、可溶性IL-2受容体1.240U/mL(基準157〜474)、抗CCP抗体陰性、抗核抗体陰性。骨髄血塗抹May-Giemsa染色標本を別に示す。
この患者で考えられる疾患を2つ選べ。
a. 急性前骨髄性白血病
b. 成人Still病
c. 骨髄異形成症候群
d. 血球貪食症候群
e. 特発性血小板減少性紫斑病

< ここから解答・解説になります >


解答

b、d

解説

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419字

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