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【AIニュースを読む】孫正義氏、AI向け半導体ベンチャー設立に向けて1,000億ドル規模の資金調達を検討

ソフトバンクグループ代表取締役社長兼会長の孫正義氏は、2月17日のブルームバーグの報道によると、AI向け半導体の新会社を設立するために、最大1,000億ドル(約15兆円)の資金調達を検討しています。このプロジェクトは「プロジェクト・イザナギ」というコードネームで呼ばれており、孫正義氏が直接執り行っているようです。

金額だけでいえば、ChatGPTの登場以来、最大級の投資規模です。しかし資金調達の方法や使い道はまだ決まっていません。

孫正義氏が名付けた「プロジェクト・イザナギ」という名称は、古事記や日本書紀に登場する国生みの神である伊邪那岐(いざなぎ、日本書紀だと「伊弉諾」)にちなんでおり、また「izanagi」に汎用人工知能である「AGI」が含まれていることからつけられているそうです。

すでにOpenAI CEOのサム・アルトマン氏と孫正義氏が半導体製造で手を組んで資金調達していることも話し合っているものの、現時点においてプロジェクト・イザナギとの関係は別のようです。

最後に

ソフトバンクグループの傘下には、2023年9月に米ナスダックに上場を果たしたARMホールディングスがあり、その会社を補完するAI向け半導体の新会社を構想しています。また同じく傘下であるソフトバンク株式会社は国内最大級の生成AI開発に乗り出していることから、ハードの整備とインフラ整備の両方を行うように見られます。

これまでのソフトバンクグループの行動から、OpenAIがソフトバンクビジョンファンドにおいての投資対象ではなかったものの、生成AIブームが起きてからの行動は迅速です。まずはソフトバンクグループ内で生成AIを使い倒すために、生成AIの活用アイデアを競うコンテストや、孫正義氏自身が発明を行うなどがありました。サム・アルトマン氏が2回目に日本に来日した際に面会し、事業を模索しています。

ソフトバンクグループがこれまで行ってきた、「PC・ソフトウェア」から「インターネット」「ブロードバンド」「モバイル」「データ・AI」に続く、大きな投資領域である「生成AI」を見つけ、現在実行している段階なのだといえるでしょう。

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