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一度手に入れたものを失うのはとても怖い

前回は心の安定のベースとなる考えと、
心が大きく乱れるタイミングの1つめをお話しました。

今日は2つめのお話です。
今回の方が意外と気づきにくいポイントなので、
是非最後まで読んでみてくださいね。


まずは図の復習


今回もまずは大事なマズローの図を載せておきます。
左側のピラミッドがマズローの唱えた各段階で、右側は私の解釈です。

下の2段階は重要だよー!というのが、前回のお話でした。
この図について詳しくは前回の投稿をご覧ください。

基本的な欲求が満たされた後はどうなる?


下の2段階の欲求がある程度満たされてくると、
私たちには新たな欲求が芽生えてきます。

■社会的欲求
誰かを愛したい。愛されたい。という欲求。
恋愛的な意味だけではありません。
家族・学校・職場・友人関係など
何かしらの集団に属し、
自分に居場所があることを感じたいという気持ちです。

■承認欲求
さらに、何かしらの成果をあげ、
周りから認められたいと感じます。
他人の活躍に嫉妬のような意識が芽生える人もいると思います。

■自己実現欲求
社会的欲求や承認欲求も満たされると
最終的に自分らしく生きたいと感じるようになります。

「自分らしくありたい」って私も思うから、もう一番上の段階なの?
と感じたかもしれませんね。
ここについては、誤解もありそうなので、
もう少し深掘りしていきましょう。

自己実現欲求という本当の「自分らしさ」


この最終段階の「自分らしくありたい」
という気持ちは、少し理解するのが難しいです。

大半の人が願っている「自分らしくありたい」という気持ちは
周りから認められたいからという動機から来ていることが多いと思います。
この場合の感情は、承認欲求の段階なんですよね。
もしくは、集団に属すための社会的欲求かもしれません。

あなたが身につけようとしている個性は、
他人から一切評価をもらえなくても
変わらず欲しいと思えるものでしょうか。

周りの評価が気になりやすい現代人にとって
周りからの評価を意識せずに、
完全に自分基準で「自分らしさ」を追求するのは
なかなか難しいことだと思います。

私自身も正直言ってこの段階の感覚は
イマイチ理解しきれていません。
「自分らしさ」についてはよく考えますが、
おそらく社会的欲求や承認欲求の段階なんだろうと思っています。

なので、この最終段階に至っている人は
本当にごく少数だと私は思っています。

この段階は、ガンジーやマザーテレサのような
領域の人のみが当てはまるものだと思います。

一度手に入れたものを失うのはとても怖い


さて、今回のお話で一番伝えたいことをやっとお話しできます。

心を安定させるためには、
自分の異常に気付くことが大事だと
前回の記事でもお話ししましたが、

  • 私たちには5段階のピラミッド型の欲求があり、
    上に登っていこうとしている

  • 人は一度手に入れたものを失うことに大きな恐怖を感じる

という2つのことが、
自分の異常に冷静に気付くために大事なことなんです。


実は、利益を強調するよりも、損失を強調した方が良いという
マーケティングのテクニックもあるほど、
人にとって、失うということは大きな脅威なんです。

なので、実際にあなたがピラミッドを登っている途中で、
逆に下に転げ落ちるようなことがあった時、
心が大きく乱れることを知っておいてください。

時には失うことを阻止しようと、
体裁も忘れて、大きく誤った判断をしてしまうことがあります。

経済的に豊かなはずの政治家や芸能人でも
心が乱れているような瞬間を目にするのは、
やはり下層の2段だけ満たされていても
大きな不安を感じることがあるからですよね。

上ばかり見すぎて転んでしまう


人間というのは、すぐに慣れてしまう生き物です。
初めて褒められた時は、あんなに嬉しかったのに。
素敵な出会いをした時は、あんなにワクワクしたのに。
すぐにありがたみが薄れてしまうんですよね。
よほど意識していないと忘れてしまうんです。
そしてまた新たな刺激を求め続ける。

実は私自身、過去に大きな当たり前を失って、
痛い目にあっています。
でも、そんなに驚くような話では無いんですよね。

新しい刺激を手に入れることに必死で、
上ばかり見すぎて、転びそうなことに気付かない。
すでに持っているものを失いそうになっていることに気付かない。
私と同じようなことで、本当に多くの人が失敗していると思います。

どんなことで多くの人は失敗しているのか。
転ばないようにするにはどうしたら良いのか。
長くなってしまったので、話の続きは、次回していきます。

あなたも同じことになっていないか、是非チェックしてみてくださいね。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
それではまた。
Genie Granny(ジーニーグラニー)


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