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ボストンマラソン

私は勝手に「市民ランナーの甲子園」と呼んでいる。基準タイムをクリアしないと出れないマラソンだ。

2014年から2018年まで5年連続走った。私の人生の最大の偉業。

この基準タイムはBoston Qualifying Time = BQと呼ばれている。年齢、性別でタイムは違う。年齢は5歳刻みで違っている。

始めてBQのことを聞いたのは30代のころだったの、その頃走ってなかったこともあって、これは自分には一生縁がない、と確信したものだった。

フルマラソンを3時間で走るのは若くても若くなくても難易度が高い、でも私が出場したころはこの表よりも5分遅く、男性50代後半は3時間40分がBQだった。女性と高齢者にやさしいのだ。それでもBQギリギリの人は定員オーバーに引っかかり落とされるので、BQよりも3分くらいは良いタイムを持ってないといけない。

BQを証明するために、ちゃんとレース公認のレースでBQの記録を提出しないといけない。当時住んでいたアトランタやダラスの地元レースではなかなかBQが取れなかったので、飛行機に乗ってユタ州やワシントン州に、下りばかりのマラソンに出てBQをゲットした。

「全部下りってインチキじゃないの?」という人もいる。確かに全部下りのレースは陸上界の公認記録にはならないが、ボストンマラソンは大丈夫。ボストンマラソン自体がゴール地点がスタート地点よりだいぶ下になっていて、ボストンマラソンで世界記録を出しても公認されないのだ。

私は世界記録もオリンピックも狙ってないので関係ない。下りばかりのマラソンで3時間33分くらいの記録を取ってはボストンに申し込み、見事50歳代後半の部で、5年連続申し込みが受付られた。

この写真は5回出場のベストタイム3時間39分を出した2016年のもの。隣で笑顔のお姉さんとゼッケン番号が近い。申請したBQタイムの順にゼッケン番号が割り振られ、ゼッケン番号順に時間差でスタートするので、同じような時間にゴールする。その向こうにいる13009のお姉さんは多分途中で失速したんだと思う。

ボストンマラソンはまだ書きたいことがたくさんあるので、また今度別の回で書くことにしよう。

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