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とある少年ダンサーを勇気づけるために

先月のダンスバトルで、お母さんと一緒に来ている子どものダンサーがいた。
特に面識がなく、小学低学年くらいかなと思っていた。

なんと、
その少年が目の前でお母さんに怒られているではないか。

何があったかわからない。
少年は涙目になっている。
お母さんに必死に「ごめんね。」と謝っていた。

しかし、その謝罪は通じず、
お母さんは少年を突き放しどこかへ行ってしまった。

すっかり元気を失った少年は、
バトルもいよいよ盛り上がる直前にも関わらず、
座り込み完全にうなだれていた。

何があったか知らないが、
「この少年を勇気づけたい。」と思った。

余計なお世話かもしれない。

せっかくダンスイベントきたんだ。
楽しい気持ちで帰ってもらいたい。
ダンスって楽しいものなんだから。

「なんとか勇気づける方法はないか?」考えた。
直接、「元気だしなよ」って声かけるべきか。

いや、でも急に誰やねんってなりそうだし。。

そうだ。ダンサーなんだから、
ダンスを通して何かメッセージを送ってやろうと思った。

その後、DJタイムでその少年がサイファーで踊っていた。

自分も何気なしにそのサイファーに参加し、盛り上げようと踊った。

そして、その少年がサイファーで踊るたびに、
いつもより大きめに拍手をし、親指を立てグッドサインを送った。。

というか普通にその少年、上手すぎる。
めちゃくちゃスキルフルだ。

結局、元気になったかは分からないが、
少し前を向いてくれたのではないか。

きっと想いは伝わったはずだ。
(勝手にそう思ってます。)

言葉ではない。
ダンスというものを通して、何か伝えられる。
こういうのもダンスの素敵な一面だなって思った一幕でした。

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