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リーダーが絶対に読むべき絵本

去年、自分が最も衝撃を受けた本があった

それが

木を植えた男
という絵本


どんな本か?

この本は1953年、
アメリカ合衆国の雑誌『リーダーズ・ダイジェスト』の編集者から
「私がこれまでに出会った中で最も並外れた人物」についての
執筆依頼を受けた作家ジャン・ジオノが
書き上げた短編小説が元になっている。

1987年には同作を原作として、
フレデリック・バックの監督・脚本で
同名の短編アニメが公開され、年アカデミー短編アニメ賞受賞、
ほかいくつかの賞を受賞した。

そして、1989年にはバックが描き下ろした
イラストを用いた絵本として出版されたのだ。

日本でも映画や絵本は広がり
スタジオジブリの宮崎駿とのコンビも有名な高畑勲氏
もこの作品に感銘を受け

木を植えた男を読む

というタイトルの本を出版している


あらすじは?


絵本の中身は簡単に言うと

見返りを求めず、ただ一人、荒れ地に木の実を植え続け、ついには森を蘇らせた1人の老人の話」

この物語は、「私」の回想という形式をとって進んでいく。
「私」がある旅で出会ったのが55歳の初老の男性。

その初老の男性は、妻と息子を亡くし、荒れ果てた土地に住んでいた。
寡黙なその初老の男性は、悲壮を表に出すわけでもなく、不満を言うわけでもなく、彼がやることはとにかく、その荒れ果てた土地に
木の種を植えることだった。

1万本植えた種のうち1000個苗が出たが
その1000個の苗が1年で全てダメになったり、
多くの種が芽が出なかった。

結果として3年間で10万個の種を植え
1万本の芽が生まれたと「私」に語った。

その後、第一次世界大戦があり、「私」も参加せざる終えなかった中で
また初老の男性に会いたいと思い5年ぶりに会いに行く

そうすると、初老の男性は、戦争のことなど気にせず
自分ができることはこの土地に種をまくこと、土地を耕すことのごとく
種をまき続けていて、あの荒れ果てた土地が
緑で追われていることに感動する

その後も、初老の男性は木を植え続ける。
決してうまくいくことばかりではなく、
1万本の芽が1年後に全滅することもあった。
また、誰が評価することもなく
周りの人々は森の再生を自然の悪戯だとしたり、
逆に森林保護管が初老の男性に向かって
「森を破壊するな」
と命令することなど起こった

しかし、初老の男性にそんなことはどうでもよかった
彼は自分の使命にただただ淡々と生きて過ごしていく

結果として、その土地は荒れた土地ではなく
自然あふれる非常に豊かな土地となり
新たな入居者も増えてきた。
しかし、誰一人、初老の男性がこの森を作ったことは知らない

そして、初老の男性は静かに息を引き取っていくのだった


なぜ響いたか?


去年、私はとっても悩んでいた。

それは
「研修事業を行っているけれども
これで本当に情熱家を輩出できているのだろうか?」
と自分のやっていることの価値や意義が薄らいできたのである。

研修で携われるのは何日かだけで、
研修の時に変化や成長があっても
現場に戻っていくと元に戻ることも多い

自分がやっていることは
果たして正しく価値があるのか?
という問いかけにまっすぐに答えられなくなってきていた。

また、
経営者同士で数字で比較されたりする中で
自分の使命があってやっていたのにも関わらず
数字の比較で自分の至らなさに落ち込んでいたりした。

そんな時に、
「木の植えた男」
に出会った。

その時に
自分がやっていることって
木の種を植えることだなって思えた。

研修で心の中に種をまいても
芽も出ない人もいる

芽が出ても、現場に帰って
すぐに枯れちゃう人もたくさんいる。

でも自分たちができるのは
心に種を植え続けることだなと。

10万個のたねを植えて
1万本の芽しか出なくても
1万本の芽のうち1000本しか木にならなくても
自分ができることはとにかく種をまき続けることだと。

誰が評価するではなく
自分の決めたこの使命に生きていくべきだと。

そして、自分自身が
こんな初老の男性のようなリーダーとしていきたいと
強く思えたのが自分にとってとっても大きかった!!!

自分のビジョンにも影響を受けた

リーダーが学ぶべきポイント


木を植えた男からリーダーが学ぶべきポイントは3つ

①ビジョンの持続と忍耐


初老の男性は、見返りを期待せずに地道な努力を続けた。
どうしても人は、見返りが欲しいし、短期的な成果が欲しくなる。

しかし、大きな物事を行うリーダーは
長期的なビジョンを持ち、目の前の困難にめげずに
忍耐強く取り組むことが成功への鍵。

彼の物語からは、目標に到達するためには時間がかかること、
そしてその過程での忍耐がいかに重要であるかを痛感する

②自分の軸と価値観に生きる

我々はどうしても人の評価や時代の空気、社会の価値観に
非常に影響を受けていきてしまう。
だからこそ多くの人たちがブレていく。

しかし、初老の男性は
自分の生き方、使命を決め
世の中がどうであろうと関係なく
その使命に従い毎日を生きていた

これこそが真のリーダーが持つべき大きなポイント

③個人の行動が生む大きな変化

小さな一歩が積み重なって大きな変化を生むことを
木を植えた男は教えてくれる。

ビジネスリーダーにとって、
この物語は日々の小さな意思決定が組織全体、
さらには社会に長期的な影響を与える可能性があると感じさせてくれる。

目先の成果に囚われず、
持続可能な成長と長期的なビジョンに
焦点を当てることの重要性を
リーダーは学ぶべきだと思う。


とにかく
何度も読みたい素晴らしい本。

そして、この本に出会えたことは
私にとって大きな財産でした!!

本日は以上!!!

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