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京都旅行と後悔

同情を買うことを目的にした文章です。感情の整理と自分の行動の客観視も兼ねています。

また、この文章は自分から見た世界を書いています。
蛆虫と意思疎通が可能と信じ常に肩に乗せ連れ歩いてる、あるいは公園の遊具にはカメラが仕込まれており常に自分を監視し危害を与えるタイミングを狙っていると思っている人間が書いているかもしれません。疑ってください。



3月の深夜

去年の8月くらいからトランスフォーマーにはまっている。本当に憂鬱に効く。アニメを見て、他にも探っていくとどうやらアメコミがあるらしい。しかしこのトランスフォーマーというジャンルには難点がある。色々なものの入手難易度の高さだ。初代アニメは配信されていないし、市場のdvdはほぼ中古。レンタルするしかないシリーズもある。そしてアメコミ。これも物によるが難しい。酷いものは30万を超える金額がついているのを見たことがある。5年くらい前の本なのに。そして翻訳版。出版社が手を引いてしまったこともあり復刊は絶望的で翻訳も途中で終わっており、買おうにも定価の2倍どころではない底値でそもそも市場に出ていないものさえある。正直手が出ない。だが読みたい。
idw刊行のmtmteシリーズ、ridシリーズは人気があり、比例して入手難易度も高い。読みたい。しかし金も市場にもない。

そんな中で思いついた。買えないなら借りるか読みに行けばいいのでは?図書館である。

流石に原語版は日本には所蔵されている図書館は少なそうなので翻訳版で調べると、国立国会図書館、石川県立図書館にあることがわかった。その他にも京都に国際マンガミュージアムというものがあることを知った。なんとここには原語のアメコミも置いてあるらしい!所蔵を調べてみると読みたかったmtmte、ridも翻訳版1巻が所蔵されているようだ。

そうだ、京都行こう。3月の深夜そう思った。

京都旅行当日

京都駅

それから約2週間後の高速バスの車中。
ワクワクでいっぱいである。流石に図書館だけ行くのも勿体ない気がするし目的の本は2冊だけなので、前から行ってみたかった天下一品の総本店と、2024年に入ってからなんか嫌なことが多く起きているので縁切りで有名な安井金比羅宮にも行くことにした。

そして京都駅。まずは地下鉄・バス一日乗車券を購入。最初の目的地、安井金比羅宮へのバスに乗ろうとした。
長蛇の列だ。正気か?と思うぐらい人が並んでいる。なんか100人くらいいない?気合入った服の人がいるなあと思っていた人はどうやら係員だったらしくカードを持って立っている。バスに乗れるまで15~20分との記載。信じられない、罠に違いない。
調べると地下鉄でも行けるらしいので地下鉄に変更。多少歩くことになるがあの人込みで慣れないバスは怖い。


安井金比羅宮

無事三条京阪駅に到着。風情ある町並みと観光客を見ながら安井金比羅宮に到着。
長蛇の列だ。前に学生の頃行ったときは7人くらいしかいなかったのに。まあ仕方ない。形代に願い事を書いて参拝。人が多いため参拝は賽銭箱にお金を入れて鈴を鳴らしてから前に出て改めて二礼二拍手一礼するらしい。へー。賽銭箱に小銭を入れると鳴り響く鈴の音。
え?と隣を見ると知らない人が鈴をふっていた。は、誰?この人誰?となっていると、目があった。「あ、どうぞ」どうぞじゃねえよ。なにこれ新種の賽銭泥棒?と思ったがまあ家族分まとめて鳴らしたりするし訛から察して関西の方ぽいので京都にはそういう文化があるのか?と根性度胸無しレイシストは大人しく鈴を鳴らしてお参りした。今冷静になって考えると、たぶん同タイミングで賽銭を入れたんだと思います。碑をまたぐのに1時間くらい待ったりもしたがおみくじが大吉だったので幸福。


天下一品 

昼は天下一品の総本家に行きたい。

よく聞く歌に出てくる場所で天下一品には憧れがある。家の近くのいつ開いてるんだかよくわからない天一にちょくちょく行くくらいには影響をされている。しかも総本家はスープの味が違うらしい。食べたい。
安井金比羅宮からはバスを乗り継いで行けるようだ。調べるたびに乗換駅が変わる経路検索からなんとなく楽そうな高野乗り換えを選択。バスを待っているとまだ時間じゃないのに乗りたい路線のバスが来たのでラッキーと搭乗。
そして高野到着。同じ名前のバス停から乗るようだがNAVITIMEが徒歩3分を示しているのでどうやら移動が必要なようだ。
どこだ。グーグルマップはなにもない道路の脇も含めて4箇所くらい示しているし、NAVITIMEの路線名記載は綺麗な脳の乏しい理解力では見つけたバス停の掲示と同じか読み解けない。苦しんでいるとグーグルマップの経路検索に徒歩15分の文字が。歩こう。公共交通機関も使えない馬鹿だが健脚で良かった。

そして午後2時過ぎに店舗到着。ここも並んでいるが想定内。20分ぐらい待っているとメニュー表を渡された。総本店には限定メニューがあるらしく、それにするかいつものこってりラーメンにするか結構悩んできた。せっかくだし限定の牛すじキムチラーメンにすることにする。矮小なミーハー人間だから。唐揚げとかも食べたかったが加齢で弱った雑魚消化器官では食べ切れる自信がないため単品。注文を取りに来た店員さんに牛すじキムチラーメン単品でお願いしますと伝える。ははっ(冷笑)、牛すじキムチラーメンですね。今鼻で笑わなかった?前の大学生二人と態度が違くないかと思ったが適切なアンガーマネジメントを学んでいない人間は適切なときに適切な怒りを表せないのでそうですと答える。普通に媚びた態度に苛つかれた可能性高いし。そもそも鼻で笑われたのだって思い込みかもしれない。

店内で来たラーメンを食べる。美味しい。確かになんか違う気がする。直近の天下一品の記憶が昨日食べたローソンの天下一品コラボラーメンなのもあり味音痴には正しい比較ができている自信がないがスープの臭さが薄く旨味が強い気がする。たぶん。あと牛すじとキムチ美味しい。キムチはさっぱりしていいんだなあとか思いながら完飲。10分くらいしか経ってなかった。好物は時間間隔を狂わせる。ラッキー!マンガミュージアムに割ける時間が増えた。


京都国際マンガミュージアム

京都国際マンガミュージアムには乗換なしバス一本で行けるらしい。愚者にはありがたい。
問題なく目的地に着き、入場券購入。これでいよいよmtmteが読めるぞー!待ってろロディマスといそいそ館内を探す。本当に漫画の量が多い。想像よりアメコミの類は少ないが海外からの観光客向け施設なんだろうなあという感じ。うろうろしていると配架場所検索機を見つける。これだけの量の中から探すのは骨が折れそうだったためありがたい。トランスフォーマーと入力。ヒットしない。モアザンミーツジアイと入力、ヒットしない。この時点で嫌な予感がし始めた。しかし京都行きを決めたときから所蔵検索で該当の本が開架にあることは確認している。後ろに人が来たのでどき、もう一度検索しておかしいなと思っていると機械に見つからない場合はスタッフにお尋ねくださいみたいなテプラが貼ってある。
なるほど。スタッフさんにこの本が見つからないと尋ねた。受付の方いわく、閲覧場所が閲覧室になっていますね、これは一週間前に予約が必要で金曜と日曜日にしか閲覧できないんですよとのこと。そうなの?え、本当に?閉架に予約が必要なことは知っているが、この2冊は開架で検索して出てきたものだし要予約とは表示されていなかったはずだ。ミスかなと思い、また違うスタッフを探して尋ねた。たぶん3階ですかねとのこと。3階に上り見てみるが日本の漫画が多くてアメコミ翻訳が置いてあるようには思えない。探すが無い。
もう一度受付で開架を条件に検索して出てきたことを伝える。あ、本当ですね。すいませんシステムのミスです。でも閲覧室と閲覧場所が表示されているものは予約が必要で金曜か日曜日にしか閲覧ができないんですよ。まじかよ。正直頭に浮かぶ返金の文字。しかしよく見れば気づけたことで事前に問い合わせをしていないのは自分だし、この状況で要求するのは悪質だ。なんだかんだ30分くらい経っているし。スタッフさんの言うこともそう言うしかないのはそれはそうで、でもこのために京都に来たのに、そんなスタッフさんに何も関係も無い事情にぶつける先のない怒りが湧く。唸りながら言葉に出せない感情を整理していると怒りを察知してかスタッフさんの語気が強くなってきた。
帰りのバスまでは2時間くらいあるわけで、アメコミって一階にあるだけですか?と聞き、そうですとの返答を受けWatchmen読んで帰った。映画見たときなんかずっと性行為してるなと思ったがわりと原作通りでウケましたね。


帰り道

大人しくしていればいいのに帰りのバスで所蔵検索をかけると閉架に表示が変わっている。仕事が早くていいことだ。ただ怒りはぶり返したので、再発防止策を教えてほしいとお問い合わせを送った。そんな権利ないのに。ストレスをぶつけてしまい後悔している。愚かだ。アンガーマネジメントを学ぶべきだ。
翌日、経緯の説明と再発防止に努めますと返答があった。ありがたい。返事を送る。読み返したら悪質クレーマーの文章だった。他人にストレスを押し付ける人間に生きる価値はない。


感想

なんだかんだ満足感はあるので京都は魅力ある場所だとは思う。行かなきゃよかった。


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