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ざっくり「i-Tree」~11月のGENなんでも勉強会オンラインへのお誘い~

 緑の地球ネットワークは、現場での活動を大切にしてきました。
ところが、2020年からの新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響で、現場での作業ができなくなってしまいました。そのため、オンラインでできる活動を続けてきましたが、最近は、ようやく、外で実際に活動できるようになってきました。
 i-Treeは、都市の街路樹がどれだけ地球環境に役立っているのかを試算するしくみです。屋外で、街路樹のデータ測定を行った結果を基に、その地域に街路樹が存在することによる二酸化炭素の吸収効果、大気汚染物質の除去効果、雨水流出量の削減効果、冷暖房使用量の削減効果などを金額ベースで試算できます。
 二酸化炭素の吸収効果を例に考えてみましょう。二酸化炭素は、温室効果ガスの1つで、人間活動によって大気中に排出される二酸化炭素の量が多くなると、気温が上昇します。そのため、二酸化炭素の排出量を少なくすることは重要です。街路樹は、光合成により二酸化炭素を吸収し酸素を放出しますが、生きていくための呼吸もしていているので、酸素を吸収し二酸化炭素を放出しています。両者を差し引きすると街路樹は二酸化炭素を吸収していることになります。
 これまで、身近な街路樹を大事にすると、具体的にどれだけ地球温暖化に貢献できるかを簡単に測定するしくみはほとんどありませんでした。i-Treeは、街路樹を一本一本測定しさえすれば、それの環境貢献の度合いの概算値を試算することができます。市民も参加できる環境保全活動の一つとして、欧米諸国では広く活用されているそうです。最近は、日本でもその活動は広がっていて、柏市、東京23区、川崎市、京都市、吹田市、高松市等で活用事例が報告されています。
 将来の屋外での活動として、i-Treeを使えないかと思い、11月のGENなんでも勉強会として提案しました。当日は、多くの皆さまの参加をお待ちしております。
GENなんでも勉強会オンライン
「i-Treeを用いた市民参加型緑地評価システム」
〇日時:2022年11月29日(火)19時~20時30分
〇講師:加藤顕さん(千葉大学大学院園芸学研究院 准教授)
〇手段:ウェブ会議システムZoom
〇参加費:無料
〇申込締切:2022年11月25日(金)
お申込みはGENホームページからどうぞ。



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