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贅沢な時間

時代が時代であれば、絶対に味わえない今回の空間

「大安禅寺の名宝」特別企画として実施された越前松平家別邸”養浩館”に於いての禅体験。

私は坐禅指導と法話を担当させて頂きました。

夜の博物館を学芸員様による丁寧なご案内(「大安禅寺の名宝」ギャラリートーク)の後、養浩館に移り禅体験。最後には、デザイン会社ANTENNA小林さんが主催する「茶の湯部」の皆様のご協力を賜りお茶席を設けました。

一言で、全てが贅沢な時間でした。

今回、有難いことに定員20名のところ、申込みが多数あり最終的に抽選となったようで皆様が「禅」や「大安禅寺」「越前松平家」に対して大変興味を持たれていることを窺い知ることができました。

帰り際には、皆様より直接参加できたことへの喜びの声を頂き主催者としてこれ程に嬉しいことはありません。

私自身も、お寺とは違った空間で今まで幾度も坐禅指導はさせて頂いておりますが、世界が認める日本庭園の上位に入るこの貴重な場所での坐禅は一味も二味も違いました。

池を遊覧する屋形船をイメージし建築されている養浩館の空間は、町中にも関わらず喧騒の世とは掛け離れたもので当時のお殿様が憩いの場として過ごされていたことも頷けます。お昼には何度も訪れたことのある場所ですが、今回は夜とあって聞こえてくる自然の音々も全く違いました。

澄んで聞こえると言いましょうか、坐禅をしながら自然と体に染み渡るその音は「一如」そのものでした。

別ものでありながら、和合する吾が心。

梅と雪の和すように、境などどこにもなく、して有るの如く。

私の心も自然に還る”ひととき”を味わえました。

最期のお茶席もまた、賓担下さった皆様の所作共々あわせて、お茶の味を深めて下ったように感じました。

今回の企画を通して、福井の活かすべき観光資源であり、門戸を開いている養浩館のまだまだ秘めたる可能性を実感しました。今後に繋げたい!

今日の様子

来週は、元一乗谷朝倉氏遺跡資料館長であられる吉岡泰英先生による「大安禅寺の建造物の価値」記念講演があります。まだまだ、展覧会は始まったばかりイベントも目白押しですので、皆様ご参加ください!

・講演会「大安禅寺 重要文化財の建築物(仮題)」 
 講師:吉岡 泰英 氏 (元一乗谷朝倉氏遺跡資料館長)
 4月6日(土)午後2時~ 於・当館2階講堂  当日先着80名
 ※聴講には特別展チケットの半券が必要です。

重要文化財に指定されている越前松平家永代菩提所大安禅寺の本堂等について、その特徴をお話しします。

詳細は福井市立郷土歴史博物館HPにて↓画像をクリック!

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