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リオセスリと胡桃の「いってらっしゃい」は全然違う

 「行って…らっしゃぁい!」と「いってらっしゃーい!」の違いについてのお話です。

 バージョン4.1予告番組内でリオセスリが紹介された際に、元素爆発ボイスと思われる「行って…らっしゃぁい!(CV小野大輔)」が流れ、少し話題になりましたね。

 これは素直に受け取って大丈夫です。普通の行ってらっしゃいです。原文では「一路顺风yílù shùnfēng」で、遠方に行く人を見送る時の挨拶です。英訳のHave a safe trip安全な旅をも分かりやすいですね。

(画質がゴミ)

 これからぶん殴る敵に対して言うことを考えると、他の訳候補としては、皮肉を込めて「達者でなァ!」とか「元気でな!」とかが考えられるでしょうか。あるいは彼のパワーだと、「逝ってらっしゃい」でもいいかもしれません。

 行ってらっしゃいと言えばもう一人、思い浮かぶキャラがいますね。それが胡桃です。

意図してかは分からないが、こっちは平仮名表記

 剽軽ひょうきんな調子で言い放つこのいってらっしゃーいですが、先ほどと違い素直に受け取ってはいけません。日本語では同じ言い回しですが、原文を見てみると、全く違うのが分かります。

 前半の「吃饱喝饱chībǎo hēbǎo」は一旦置いといて、後半の「一路走好yīlù zǒuhǎo」が「いってらっしゃい」に該当するのですが、実際これを生きている人に言うと多分怒られます。日本で道ゆく人に「ご冥福をお祈りします」と言うようなものです。

 というのも、基本的にこの「一路走好」は死者に対して、「あの世まで無事に辿り着けますように」という意味合いでかける哀悼の言葉だからです。

 前半の「吃饱(たらふく食う)喝饱(たらふく飲む)」と合わせて、「たらふく食って飲んで、あの世で幸せにね!」という意味での「いってらっしゃい」です。そう言いながら幽霊をぶん回しています。

 そういうわけなので、胡桃に「いってらっしゃい」されたい方は、リオセスリに「逝ってらっしゃい」されてからにしましょう。

 余談ですが、二回出てくる「bǎo」と最後の「hǎo」が軽快に韻を踏んでいるのも胡桃らしいですね。

 以上、二つの「いってらっしゃい」に関する小話でした。

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