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文藝春秋9月号 菊池寛アンド・カンパニー 第21回  鹿島 茂(フランス文学者)

昭和6年の文藝春秋を
古本で見つけ
時刻表が掲載されているのに
驚きました。

どんな経過でそうなったのか
とても気になっていた所
なんと今月(9月号)号に
詳細が語られています。

よかったらご覧ください。


創刊100周年記念企画
執筆者 フランス文学者 鹿島(かしま)茂
「菊池寛 アンド・カンパニー」第21回 より

2023年 文藝春秋 9月特別号 P.402~P.411
 

「全国主要急行列車時刻表」はその「実質主義者の菊池」自身から出たアイディアらしい。思うに、旅に出るとき「文藝春秋」と「鉄道時刻表」をもっていく人が多いと聞いた菊池寛が「なら二冊を一冊にしてしまえばいいじゃないか」と考え、主要幹線の時刻表だけを巻末付録として付けたものだろう。                 404ぺージより

鹿島茂は又こうも述べている。
「文藝春秋」の部数拡大をささえていたものは
雑誌造りの名人としての菊池寛の嗅覚であったに違いない。

                  402ページより          

菊池寛が作家としてばかりでなく
企画力や経営者としての才覚にも
すぐれていたことが
わかります。


「時刻表」の他に
昭和9年ごろからの
芥川賞、直木賞の創設過程について
興味深かったです。

今回(第169回)の芥川賞受賞作
「ハンチバック」が
掲載されているので
グットダイミングですね、、、



鹿島茂の連載には
「文藝春秋」100年の歴史
同時代と共に立ち現われ
現代へとつながる事に
心おどります。

知りたかった事が
わかると
素直に嬉しいものです、、、



毎号、最初にページをめくり
読み終えるとすぐに
次の発行日10日が
待ち遠しくなります。

少し前に
定期購読にしました。

自宅に届くので
安心なのですが
ちょっと
日数がかかるのが
たまにきず。

届くまで首を長~くしています。

キリンさんが大好きなので
まあ良しとしましょうか(笑)、、、



以前「文藝春秋」の時刻表について投稿しました。

みなさま
いつもありがとうございます。




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