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やればできる。


初noteではヴェルディについて書いてみた。
このお話はフットサルに没頭し、ヴェルディを忘れていた時期の自己語りである。

【前置】
小さい頃からサッカーが上手くない、試合にも出れなかった。
上手いやつには敵わない。Jサポーターになり、サッカーやる事に興味はあるけど、今からじゃ間に合わないんじゃないか。
けど、自分だってサッカー、フットサルが上手くなりたい。もっと楽しみたい。だけど勇気が持てず、行動に移す事に躊躇している方、現在、東京都でフットサルをしてる方、最後まで読んでいただけたら嬉しい限り。

【あらすじ】
今から書く話は自分が東京都フットサル2部千住フットサルクラブ(以下SFC略)でプレーをしていた時の話。
見る人によっては【お前の自慢話。武勇伝じゃん】そう思う方もいるかもしれない。
自分で自分を語るなんてキモい。
それならそれで良い。けど、本質的に伝えたいのは(やろうとする姿勢。頑張る事の大切さ)が伝わって欲しいと思って書くわけで、その想いが理解していただけたら幸いである。

【開幕】
2012-2013年東京都2部リーグ。
何も変わらず、仲間達と迎えた開幕。
選手募集を行ったが、集まらず、FP7人GR1人でチームは始動。

※本来フットサルは20分(当時2部は15分)のプレイングタイム(ピッチにボールが出ると時間が止まる)で行われ、大体、競技でチームを組む際は2から3セット用して戦うチームが多い。

うちは2セット組む事ができず、チーム練習も下位カテゴリーのチームと合同でやるなどとても苦しいスタートであった。

交代が1人、2人。キーパーをFPがやるのも当たり前の状況

実際、公式戦も開幕から勝ったり負けたりを繰り返し、残り2節の時点で12チーム中11位の降格圏内、個人としても9節終了時点で5ゴールと全く振るわなかった。
理由は簡単で、2010得点王。
2011ベスト5。個人としてある程度、結果を出した事によりマークがほんとに苦しくて、それを跳ね除ける力が僕にはなかった。
試合中、後ろからつねられる。蹴られる。引っかかれる。そして煽られる。中には(下手くそですね。ほんとに得点王でした?)なんて顔も見たことのないくそが、いや若い選手におちょくられるほどに調子が悪かった。

写真2012
こんな感じで毎回2人に追いかけ回されるのは当たり前のようになり怪我が絶えなかった.

【決意】
残り2節になったタイミングで当時、東京都1部(現関東2部)BRBタンタラスとトレーニングマッチを行う。その際、交流があった当時のBRBの絶対的エース※①から(一緒にやろう)と声をかけられる事となる。
現チームメイト達と東京都の舞台で戦うことに充実していたが、自分の実力を試したい。そう思い移籍を決断し、その想いをトレーニングマッチの後、次の練習で監督、キャプテン、チームメイトに移籍する事を伝え、このシーズン限りでチームを去る事を決めた。
※①この選手は唯一認めた選手であり、憧れであり、一生のライバルである。
【困惑と戸惑い】
退団をチームメイトに伝えた次の練習。
トレーニング前、監督とキャプテンに呼ばれ【チームを解散する】という話を聞かされる事になる。理由は(新たな選手の確保が難しい。現戦力で考えても俺のスタミナが失われては試合にならない)と告げられる。
自分としてはまさかの展開だった。
一度、移籍をしてその経験を持ち帰り、更にSFCを強くしたいと考えていただけに、チームが無くなるなんて考えてもいなかった。その話を聞いた時、いかに自分勝手な判断をした事。独りよがりな世界線を作った事に後悔する事となった。この日の練習後、家に帰る車で涙が止まらなかったのを今でも覚えている。
【引けない想い】
移籍先には入団する旨を伝えていた為、もう後には引けなかった。
監督、キャプテンがあれほどまでに悲壮感を出して俺に声をかけた事は一度もない。
だか、俺だって軽い気持ちで移籍を決断したわけではない。(チームが無くなるならいます)なんて言えるわけもない。
俺に出来るのは残り2試合チームの残留(降格しての解散はダサい)得点王になりチームの名前を残す。
SFCは得点王もいて強かったのにもったいない。そう言われて解散したいと強く誓った。
【無我夢中】
この日から最終戦までの期間は4ヶ月。
選手権との兼ね合いが合ってリーグ戦の感覚が空く事になった…はず。
残留。得点王※②になる。決意してから翌日、全ての時間を残り2試合で結果を出すために行動した。
※②残り得点ランキングTOPとは6ゴール差
(月曜日〜金曜日)
・ロードワーク25㌔
・ジムワーク1時間
・100メートル坂ダッシュ20本
・チーム練習(水曜日・金曜日)
(土曜日・日曜日)
・ロードワーク10㌔
・ジムワーク2時間
・サッカー・フットサル トレーニングマッチ
を最終戦まで欠かさず続ける事になる。
睡眠時間なんかほとんどなかった。めちゃくちゃ疲れた。もっと効率が良いトレーニング方法もあったかもしれない。
けど、当時の俺はとにかく、がむしゃらにやる以外の方法が考えられず、とにかく無謀な毎日を過ごした。練習帰り、走っている時には苦しくて泣きながら走った事も何度もあった?けど、今俺に出来る事は他人が休んでる間、俺は追い込む事で成功する。を信じるしかできない状況だった。
ほんと今思えばただやばいやつ。の一言に尽きる。

ちゃんと防寒して雪かきだってやった

【確かな手ごたえ】
第11節。この日は6-3と勝利し自力で10位。残留圏になる。自身もハットトリックをし、得点ランキング3位となり、TOPとは4ゴール差。実質無謀な状況なのかも知れない。けど、試合後、間違いなく行ける。試合後のインタビューで固く誓ったのを覚えている。

毎日の練習がキツくて試合が楽だった

【運命の最終戦】
SFCの解散はこの試合前、当時フットサルスタイルさんの報道により、各チームに知らされる事となる。
勝てば残留。後5点取れば得点王。
やるしかなかった。
そんな感じで最終戦は始まった。
気合いが空回りし、な、な、なんと開始1分30でまさかの3失点🙈
早々にタイムアウト(前半、後半に与えられる2分間の作戦会議)を取ることになる。
ただ、ベンチの雰囲気は明るかった。俺もふざけて(このままじゃ30点いかれちまうな)なんて笑いながら言えるくらい、柔らかかった。再度、円陣を組み直し(俺たちがやってきた事を信じて全て出そう)というキャプテンのかけ声と共に試合再開。
その後、前半はゲームが落ち着き、俺が1点取り1-3で折り返す事になる。

【ラストステージ。最高のシナリオ】
そして、迎えたチーム最後の後半戦。
円陣では(最高のシナリオ。ここで逆転して最高の笑顔で終われろう)そう話し合い、15分の戦いに挑む事になる。
この時、初めてアドレナリンで記憶が飛ぶ事となる。レフェリーがピーッとホイッスルを鳴らした瞬間(このまま終わるのは嫌だ)
そう考えた後の試合は無有感。
あれよ、あれよと立て続けにゴールを決めてあっ!っという間に後半だけで5ゴール。
一人前プレスに、1人カウンター、ヒールにオーバーヘッド。もはや漫画だ。自分でやった実感も無く、点を取った事だけはわかっていた。だが、展開は全く覚えていない。
試合後、ビデオでみて自分のプレーを見返した時に状況を理解するような精神状態だった。そんなこんなで試合は7-4で勝利。
チーム最終試合を勝利で飾り、2年ぶりの得点王になる事が出来た。

有言実行
当時、僕を推してくれたライターにユニプレゼント
したらまさかの並びにw笑うしかなかった


【読んでくれた方に】
ここまで武勇伝、自己語りに付き合っていただき感謝しかない🙇
ただ、自分はサッカーエリートでもなければ、高校では補欠も補欠。
そんな自分でも東京都、競技レベルの舞台。その後、Fリーグや関東リーグに行く選手、元Jリーガーがいる事もある環境の中、努力し続ける事、自分を信じる想いを持つだけで結果を残すことができた。
※もちろん仲間にも恵まれていた。チームメイトは最後の最後まで俺を信じて身体を張って守り、最高のパスを配給してくれた。自分だけの力ではない要素も沢山あるしむしろw
けど、結局は【強い意志と行動力】で全てが変わると思っている。
【前置き】で話したように、自分のスキルや経歴でサッカーやフットサルにチャレンジすること諦めてる方。
現在、東京都でフットサルをしてて試合に出れないあなた!ミスをチームメイトや戦術のせいにしてませんか?俺の方が上手いのになんで出れない…違う。貴方の実力不足です。
自分の弱さと向き合い、自分の力を信じ、素直に努力を続ければきっと試合で活躍し結果も出るでしょう。
なので、過去や今の自分に自身が、持てなくて真剣にサッカーやフットサルをやろうと悩んでる貴方…強い志しを持ちチャレンジしてみてください。今から努力すれば必ず楽しいサッカー、フットサルライフが開ける。
そう!やればできる。

【最後に】
今書いた内容は人によっては自慢話。またらちっぽけな話なのかも知れません。けど、自分にとって、この出来事は苦労し、後悔し、悩み、苦しみ、それに目を背けず努力して成し遂げた成功体験の一つです。
今、この時のように努力が形となる事はないのですが、必ず更なる成果を出すことにベクトルを向け日々、やれる事は続けている。
年齢なんか関係なく人生いつだって挑戦だと思っている。次の目標が、

ヴェルディのサポーター
として喜びを感じる日々なのか

もしくは

この眩しい朝日のように輝かしい夢


そう、40歳から目指すプロサッカー選手なのかも知れませんね。
そう、やればできる。

PS.移籍先では燃え尽き症候群になり、ろくに公式戦にも行けずひっそりとフットサルをやめたんだとさ。

おしまい

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