イマジナリーアーキテクチュア(11)あるいはネオクラシシズムについて

画像1 イマジナリーアーキテクチュア(11)F8 アクリル 2023年 :こうした新古典主義様式(ネオクラシシズム)に私は強く惹かれている。シンケルからクレンツェ、ミース(@ベルリン)、シュペアーへと繋がるドイツ・ネオクラシシストたちの系譜への憧れ。本当の建築らしさというより、どこか観念的で舞台装置のような空虚感が漂ってしまうところが良い。あまり実質的機能のない記念碑とか凱旋門とか霊廟とか、そして美術館にふさわしい様式だ。そう、私の飛騨高山美術館もまさにネオクラシックであろうとしたのだ。
画像2 飛騨高山美術館(1997年):上のドローイングの原画は1994年に、まだ何も実現した設計作品がないときに描いたのだが、その数年後に(左右対称ではないが)ネオクラシックな様式をモチーフにした美術館を実現することができた。
画像3 飛騨高山美術館(1997年):白い花崗岩の外壁の量塊を、縦方向のスチール型鋼サッシでリズム感を与えられたガラスの回廊が連結する。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?