パルワールドはなぜ売れたのかを言語化してみよう!

パルワールドをプレイしました。
事実として面白かったです。面白かったというか、すっごく良くできたゲームだと感じました。
ので、感情を一つ一つ噛み砕いていこうと思います。

細かい萎え要素を極力排除する努力があった

可愛いクリーチャーを使役するクラフトゲーでサバイバルゲー、
ごった煮感と言われてるものの、それらで逐一萎えさせる部分を極力排除してました。
特に個人的に感動したのが、運搬作業をするパルたちは食料は自分で餌箱に運び、資材は別の木箱に運ぶように設計されていた所。
とりあえず手近にある木箱に全部突っ込む、になってなかった。
こういうの、自分が木箱から食料取り出して餌箱に置く動作、面倒くさいなぁってなるもんですが、放置しててもパルが勝手に自給自足してくれるんですよ。
売れりゃいいだろのやっつけゲーだったら絶対にこういう小さい手間に気づきません。

クリーチャーの扱いが非常に良質だった。

クリーチャーとはパルのことですね。
これ、銃で撃ち殺せるとか奴隷にさせれるとか屠殺できるとか、そういうセンセーショナルな表現を皆使いたがるせいで「酷いことするゲーム」だと思ってる人が結構いるみたいなんですが、
実際は全然違った。あくまでそうしたいならできるよってだけ。
捕まえたパルは特に何か指図しないでも仕事があれば自立して行動します。
重要なのは自立してってとこです。
向こうのほうからこっちの作業が捗るように手助けしてくれます。
必然的に愛着が湧くように作られてるんですよ。
こいつらのお陰で助かってるから、より良い労働環境を整えてやりてぇなぁってなるんですよ。見た目よりも行動で好きになっていきます。
パルは仕事する時にモーションがちゃんと用意されてるし、
状態によって疲れた顔になったりもします。
そしてめちゃくちゃ多くのパルにライドできます。乗れるってことです。
中型以上のものは大体乗れます。乗れないなら乗れないでプレイヤーとのコンビネーション攻撃みたいなのができます。
「某pkmnでこれがやりたかったのにな」という感想は概ねこれのことを指してるでしょう。
私個人の考えですが、開発者の推しと数合わせの賑やかしの扱いの差が目に見えるゲームは本当に空しくなるんですよ。
タマゴ技全部実装しわすれちったwとかって開発陣にとってどうでもいい扱いであることの証左じゃないですか。
パルワールドは全てのパルにプレイヤーとの連携ができるようになってました。
どんなイロモノっぽいやつでも連携攻撃ができました。
決して王道の人気は出ないだろうなってデザインのやつとも連携攻撃ができるんです。
パルワールドで個人的に一番素晴らしいと思ったのはここです。
マジな話、「キャラを大切に扱ってる」というのはこういうこと言うんだと思います。
キャラクターを「売れたもののパチモンにして客寄せパンダにしよう」って考えてたらこんなクソほど労力のかかるもの作りません。
pkmnの後釜狙った幾百のGBゲームがそうであったように。

ゲームの自由度がめちゃくちゃ高かった

マジで何しても構わないってくらいできることが多いです。
今のところストーリーらしい挙動もないガチのオープンワールドなので、
どこに行ってもいいし何しても自由。
このゲーム、素材集めや建築をするだけで勝手に経験値がもらえます。
パルを殺さなくても、捕まえるだけで素材が手に入るし経験値がもらえます。
肉体一つでパルを狩りまくる蛮族プレイしてもいい。拠点でパルと一緒に一生クラフトし続けるでもいいわけです。
なんならプレイヤーは適当にほっつき歩いててもパルたちが作業をしてくれます。
誰とも何とも戦わなくてもレベルが上がってくんで。進行を妨害するフラグみたいなのも今のところないんで。
プレイヤーが何を面白いと思うかがそれぞれであるように、何をつまんねーと思うかもそれぞれであるわけで、
そんな中で「お前が面白いと思うことだけをやったらいい」と出されたゲームがパルワールドです。
闘いが好きか?なら自分は戦いに出てパルに家事をさせればいい。
採取が好きか?なら他はパルに任せよう。拠点防衛はパルが自立してできる。
もの作りが好きか?パルは採取もやってくれるぞ。
全部やりたい?もちろんそれもOK。自由にしたらいい。
そりゃ面白いんだわ。面白いに決まってる。
積み木組み立てるの大好き!でもお片付けはやーやーなの!って言ってたらお母さんが片付けてくれるようなもんだよ。
ある意味一番あまあまなゲームですね。

おしまい

面白いようにできてるんだから面白いだろという当たり前の結論でした。
面倒くささを感じさせない細かい仕様の数々、
必然的に愛着が湧くようにできてるパルたち、
美味しい所だけ好きなだけ摘まめばいいゲーム性、
無限にできると言われるのも納得ですね。麻薬みたいなもんじゃねえか。

一つだけ懸念点があるとすれば、
製作者が以前とりかかったゲームはアーリーアクセスのままほっぽり出してしまったって所ですね。
パルワールドはもうビッグタイトルになってる感あるので、流石にモチベーション下がって尻切れトンボってことはないと思いたい所です。

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