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虚無感。


何もしてないのに

その時だけ、全てがどうでも良くなった

大粒の雨が降っている

傘は持ってるけれど

雨の中を濡れながら歩いて帰る

服が、荷物が濡れる、風邪を引くとか全部どうでもいい

ただ横になりたい、どこへ歩いているのかはっきりしない

何がしたいのかも分からない 

重く、暗い虚無感が襲う

ふらふらと考えもせず歩いて

結局は家に帰って、ふと安心して後悔

びちゃびちゃのわかめみたいな髪

ずっしりと重く玄関の床を水浸しにする服

何回も洗われてヨレヨレが更にヨレたバッグ

変な水の音が歩くたび聞こえてくるくつ下とくつ

貴重品をジップロックに入れていた過去の自分に感謝

鏡で自分の姿を見ておかしさのあまり笑ってしまったけど

あの時の感情は思い出すと少し怖い

言葉にするのが難しい、、、

考える、感じることさえ無意味なんて

全てが「無」だった、それだけは分かる

いつもの日常、本当に何もしてないのに

日常に突然、虚無感に襲われた

風邪引かなきゃいいけれど

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