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イサムノグチ庭園美術館/香川高松の旅

こんにちは。平日まじめに会社員として働くびびあん・すーさんが、休日に息抜き、感性磨きのために体験・経験したことを記録していきます。

2023年の夏休みに香川県高松市に行ってきました。
目的はイサムノグチの庭園美術館と猪熊弦一郎現代美術館に行くこと。
ずっと気になっていたけど、なかなか行く機会がなかったのです。

倉敷の大原美術館、直島の地中美術館だったら友人や家族と行くことはできたろうけど、
アートが好きじゃなきゃ行きたくないのが今回の目的地。
イサムノグチと猪熊弦一郎に会うために一人旅してきました。

もともとイサムノグチに強く惹かれていたわけではありません。
メキシコの女性画家フリーダ・カーロと女優 李香蘭経由で間接的に知ったことがきっかけです。
10年前。
当時付き合っていた彼氏から札幌市のモエレ沼公園が素晴らしいんだ。その公園はイサムノグチが設計に関わっているんだ。と聞いたのが最初。
その公園に興味を持ったわけでもなかったけれど、
イサムノグチを検索すると、なんと彼は私の大好きな画家フリーダの愛人だったのです。

そして少し時間が経ち、会社の上司から李香蘭の伝記を読むよう本を渡されました。最初は無理やり読んでいたものの、読み終わるころにはすっかり李香蘭のとりこに。
そして李香蘭はイサムノグチと結婚していたことがある。ことを知ります。

私の好きな2人の女性が愛した人。それがイサムノグチ。
そこから興味を持ちはじめたのです。

イサムノグチは日系アメリカ人。幼少期日本に住んでいたこともあるけれど、アメリカやパリで活躍した彫刻家。
それが晩年、高松の牟礼にアトリエを構え、また住まいも構え、作品づくりをしました。
牟礼は墓石で使われる高級石、庵治(あじ)石の産地です。
作品作りのため、石を求めて1960年、60歳の時に、牟礼を訪れたことがきっかけ。
アトリエで作った石の作品を見ると、すべて庵治石を使っているわけではなく、海外の石の作品も多い。ではなぜ牟礼で。
晩年の作品を支えた石作家である和泉正敏さんに牟礼で出会ったことが大きいのです。
35歳も年の差があるのに感性があったのか、若い和泉さんと共同制作をしました。

庭園美術館 受付


さてそのアトリエ、庭園美術館は、ふらっと行って入れる場所ではありません。
今時めずらしく、はがきで事前に申込をしないと入れてもらえない。
また開館日も火・木・土なので、計画をしっかり前もって立ててないといけないというハードルの高さです。

でもそうしてまで来るんだから、来る人はほんとアートが好きな人ばかり。
アトリエには石の作品しかない。
訪問者は石を近くから見たり、遠くから見たり、空と一緒にみたり、じっくり見て、案内人にも積極的に質問して楽しみます。
そんな不思議な空間。
アトリエ内は写真撮影不可。
最初は近くから見て、石だけに捉われてしまうんだけど、
真っ青な空と合わせてみることで宇宙を感じます。
自然との融合というか。
庭園美術館サイトでは「地球彫刻」、「環境彫刻」と表現しています。
スマートフォンの存在を忘れ、イサムノグチの空間を楽しむ。
感性が研ぎ澄まされる体験でありました。

イサムノグチ庭園美術館はこちらから
http://www.isamunoguchi.or.jp/











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