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秩父高校 総探の授業にお邪魔させてもらいました!

3月も関わってくださった皆さんありがとうございました!

秩父高校最終報告会でプレゼン

全国の高等学校では学習指導要領の改訂により、2022年度より「総合的な学習の時間」に代わり、新科目の「総合的な探究の時間(通称総探)」が始まっています。(詳しくは文科省サイトをご覧ください)
そんな総探の授業でプレゼンさせてもらいました。


秩父高校 総探の取り組み

2023年度、埼玉県立秩父高等学校2年生は総探で

①観光
②伝統文化
③ものづくり
④食・農業
⑤自然・環境
⑥まちづくり

の6テーマから1つ選び、秩父地域の課題解決に向けて仮説と検証を繰り返す探究活動を3-4人チームに分かれて実施していました。

夏休みの期間では自らアポを取り秩父各所でフィールドワークを実施、
中間報告会では地元で活動する方をゲストに迎えしてフィードバックをもらう、
といった高校生と地域の接続も意識されているカリキュラム。
私は地域おこし協力隊&大学生枠で数回お呼びいただき、秩高生と交流させていただきました。

最近の高校(生)、ここが凄い!

私も(まだ?)大学4年生で高校生のレベル感は分かっているつもりでしたが、卒業して4年経つだけで世界は大きく変わっていました。凄いぞ高校。

  • 授業でタブレットを導入。当たり前に操作できる
    ・感想フォームも紙ではなくデジタルで提出する時代に

  • チームごとにGoogleスライドでプレゼン資料作成
    ・そもそも昔は発表機会ほぼなかった・・・

  • コロナ禍を中学生で経験している
    ・大人よりコロナを言い訳にしておらず、withコロナの処世術を知っているような印象を受けました。たくましい。

そして、高校生に感銘を受けただけでなく、年々変化している教育畑に対応すべく、先生方も変化し続ける必要があることを感じ、改めて教員の凄さ、24卒で教員を目指す同期達の凄さを感じたのでした。

最終報告会

3/15(金)午前、秩高にて2年生の1年間の探究活動を発表する最終報告会が開催。
教室で各チームの発表がありました。
どのチームも1年間で大きな成長を遂げていましたが、特に、自分で立てた問い・課題設定に対し仮説と検証を何度も繰り返しているチームは素晴らしい発表内容となっていました。

その後体育館に全校生徒(1.2年)が移動。代表2チームと島根県立隠岐島前高校、大人の探究発表がありました。



私からは「僕らが”チャレンジ”しなければならないわけ」というテーマで講演。

「僕らが”チャレンジ”しなければならないわけ」

「普通に生きる」ってなんだ?

秩高は偏差値55前後。飛びぬけて優秀な人は少数で、むしろ「普通に生きていればいいや」の溜まり場。

自分も偏差値約55の都立豊島高校に通っていたので、今でこそヘンテコキャリアに進んでいますが、当時はみんなと同じように
「普通に大学進学して普通の企業に入って普通に結婚して、、、」
の生活を描きつつ、授業中は寝るか机の下でスマホゲームするか吹奏楽の楽譜に書き込みをする雑な日々でした。

懐かしの高校吹奏楽部時代!
トロンボーンやってました


普通に生きることさえ厳しいZ世代。



世代を分けて論じることは予期せぬ分断を生むため嫌いですが、自分達(Z世代)と大人で価値観が合うはずもないことを説明するためにこのスライドをいれました。

「Z世代の俺ら、
普通に生きるのさえ厳しい時代なのかも」

転職が当たり前、自分のキャリアは自分で切り開かなければならず、さらにVUCAと呼ばれる誰も予測できない時代の中で”普通”に生きることでさえ並大抵ならぬ努力が必要になる。
むしろひと時代前の普通像で生きようとするとどんどん停滞・衰退するキャリアを歩んでいってしまう。

(当然どの世代でも苦労していることは前提で敢えて言うならば)
1990年代以前は普通に生きようとすれば社会全体が上昇傾向にあるためそれに伴って生活水準も上がっていき、
失われた30年も停滞していたとはいえ年功序列で堅実に生きれば、生活水準は保てる。
けどこれからの時代は社会の先行き不透明、ぐらぐらの基盤の上で、キャリアを歩まなければならなくなっている。

秩高のみんな、「普通に生きられればいいや」と思っているかもしれないけれど
この先普通に生きることこそ難しいかも。
全部時代のせいにしても何も変わらないけれど、事実としてZ世代にはこういう時代背景があることは間違いない。

将来への不安感、大人になかなか伝わらない部分だけど俺らにとっては深刻だよな!

計画的偶発性理論

正解がない時代で楽しく生きるための解決策として、
心理学者 ジョン・D・クランボルツの唱える計画的偶発性理論について紹介。「キャリアの8割は予想できない偶発的な出来事で決まる」という考え方です。

意図的に偶然が起こるような場所に飛び込んでいく回数を
増やしていくことこそチャンスが増える。

そのためにチャレンジが重要。
チャレンジしないと”普通”は掴みとれない!
「働きアリの法則」でいう上位2割だけでなく、中間6割こそ”普通の生活”を実現するためにチャレンジが求められてしまう社会になっていると考えます。
チャレンジすることは行動に移せる一部の凄い人だけのものではなく、大衆にも必要になってくる気がしているのです。

秩父の価値を高めていこう!

勉強じゃなくてもいい。部活動とか課外活動とか何かに熱中してほしい想いを込めて。自戒も込めて。以下抜粋スライド。

コンフォートゾーン=快適空間 にいるのは楽だけど、
そこを抜け出したところでイノベーションは生まれる。

このテーマにした理由①

偏差値55の都立豊島高校に通っていた頃の自分は、大学に通って、(親と同じように)公務員になるのが人生だと思っていました。だけど”横瀬町との出会い”という偶然によって幸せなことに人生が狂っています。
”普通”に生きるための異常な出来事を大切にしてほしいな、という想いを込めました。

このテーマにした理由②

横瀬町は「日本一チャレンジする町」を掲げているけれど、
1年間地域おこし協力隊をしてみて、
チャレンジすることが
「町長や町への思いが強い、凄い頑張っている一部の人たちのもの」
と考えている町民もいそうだなと思うことが時々ありまして。
そうじゃなくて
チャレンジすることは大衆・民衆みんなのものなんだぜ!
とか
横瀬に限らず秩父地域・秩父高校の価値を高めていこうぜ!
的な想いを伝えたくて。

必死に汗かいて「努力・挑戦」
じゃなくて
「ちょっとやってみる・試してみる」
くらいのチャレンジでも立派だよね!💫


今回の講演、全校生徒・教職員大勢が見ていることはもちろん、隠岐島前高校卒のプレゼンの後で、かつ横瀬で超お世話になっているいわば「チャレンジ」の先輩方が聞いている中で喋らなければならないのが何よりも緊張しましたw
熱い性格ではないですが久しぶりに熱量高めモードで頑張りましたw
響いたらいいな!!!

隠岐島前高校を卒業したての2人の発表、素晴らしすぎました。
新世界の秩父名物豚みそ丼いただきました!

来年はさらにがっつり関わらせてもらいます🔥

2024年度は秩父高校1年生の企業との協働授業で年間を通じてENgaWA(横瀬町地域おこし協力隊)が関わらせてもらえることになりました🔥

年間を通じた課題設定に対し、探求活動を一緒に行い、夏にはフィールドワークも予定されています。

横瀬町で日々吸収している精神性を秩父地域にも波及させていきたいですし、何より日々地域の皆さんからいただいている溢れ返った恩を、今度は自分が次世代の高校生に届ける使命感🫡笑

教職課程も得ていない教育素人が全校生徒の前に立てるだけの財を蓄えさせてもらったのは本当に1年間活動を共にしてくださった地域の方々と社内メンバーのおかげです。

協力隊着任前に「1年間は研修期間だ!」と言われ、時にその言葉に救われ、時に甘えてしまった部分もありますが沢山吸収出来ました。
2年目はより裁量権もあるポジションに。
「Humble,hungry,and smart」
を大切に攻めていきます。

そんなわけで
2023年度大変お世話になりました!
2024年度もよろしくお願いします💫

秩高盛り上げるぞ!笑

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