#49_ウィッシュ観覧所感(ネタバレあり)

5歳の娘とともに、ディズニー100周年記念映画を観てきた。
短編映画では、今までのディズニーキャラクターがわんさか出てきて、単純に感動した。

全体的にはこぎれいにまとまっていた印象。
所々に違和感あり。
「願いは叶えてもらうのではなく、自ら叶えるもの」というコンセプトは、昔からのディズニーらしさ全開。
これはよしとして。
願いを管理されていることに幸せを感じる、ここに大きな違和感。
そんなん、不幸せにきまってるじゃん。(価値の押しつけ笑)
悩まなくて済む?そういう悩みが楽しいんじゃん。

マグニフィコ王に関する違和感。
マグニフィコ王はなぜ、願いを失って失望するに至ったのか。
家族(両親を亡くす)に関わることであることはわかる。
でも、そのエピソードの詳細がわからないから、イマイチ共感できない。

次に、王妃との出会い。
王妃とどのように支え合ってここまで生きてきたのか。
王妃がこの王に惹かれる理由がわからないし、意見を伝えながらも従順になってしまう理由が、恐怖以外わからない。
女性の解放は昔からディズニーがちょこちょこ出していたテーマですが、女王が覚醒する直前のタイミングで、娘が「おしっこ。」
会場に戻ってきたら、王妃がアーシャと一緒に戦場に向かっていました。
にしても・・・ずっと支え合ってきた王が杖に閉じ込められてしまったのに、それを壁に飾って自分が王になるって・・・いいのか?

マグニフィコ王だって、こんなに利己的になる前は利他的であったと考えられるのに(そうじゃなきゃ、こんなに国民から好かれているはずないと思うんだけど・・・)そのあたり、変容のきっかけは描かれておらず、観覧者に委ねられているのも、ちょっともやもや。

アーシャについて。
最初、テーマは毒親からの解放だと思ったんですよね。
マグニフィコ王が子どもの願いまで管理しようとする毒親(封建的な国)で、アーシャはじめとする国民が子どもたち。
自己の解放と自由をテーマに描かれているのかと思った。
反抗を許さず、子どもの願いや人生まで管理しようとする親と、自ら立とうと必死になる子どもたちとの戦い。
このまま大人になってもいいのか!?というディズニーからのメッセージかと思ったんだけど・・・。
途中から毛色が変わってきましたね。

万事策尽きたあと、押し寄せる苦難から人々が立ち上がり、胸が光り出す。
スターは一人一人の心の中にあるっていう部分は、ぐっときた。
(ベタで予想してたけど)
日常の小さな悩みなんて気にせずに、わたしはわたしの道を歩もうって気持ちになれた。

5歳の娘は「怖い」を連発して、最後はわたしの膝の上で鑑賞してました💦
あららららら。

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