新型コロナウイルス後遺症の症状と対処法、回復の記録

自分の体験した記録を残します。
あまり読みやすい文章とは言えないかもしれませんが、何かの助けになれれば嬉しいです。

【簡単なまとめ】
細かいことは後に譲って、効果のあった対処法を端的に書きます。
(正直読むのはここだけでもいいかもしれません。)

PS7から今までずっと効果があるもの。
・鼻うがい
・ゆるめる瞑想
・動く時に必ず息を吸いながら動く
・食事療法(消化にいいものを食べる、脂質を1日30〜40gに抑える、野菜を食べる、カフェイン・炭酸・チョコレートを避ける、禁酒禁煙(和菓子や脂質制限に引っかからない程度の甘いものは食べてました))

上記以外で段階ごとに効いたもの。
PS7
・鼻うがい
・アミノバイタル(BCAA)
・とにかく寝るか、寝られなくても横になる
・動く時は呼吸を意識する

PS6〜5
・Bスポット
・呼吸リハ

PS4以降
上記に加えて、
・腕を使う時は肩甲骨から動かす
・歩く時は腸腰筋(おへその後ろくらいにある筋肉)から動かす
・動く時は、その時の限界を見極めて、限界3歩手前くらいまでしか動かない
・頭がぼーっとする時はラムネを食べる
・懸鐘にテーピング鍼

*BスポットやアミノバイタルはPS3になる辺りで頭打ちな感じがありました。

PS3〜1
最近(R5.6月)導入したものも含めて、効果を感じたものです。
・プチリラク
・ペットボトル温灸(三陰交や湧泉、失眠、足三里、手三里など)
・頭皮に爪楊枝鍼
・呼吸が苦しくなった時は、手の平を上に向けながら休む。

以下は、症状を含めた細かい経過を書いています。
読みにくいところもあるかと思いますので、余裕のある方で興味のある方だけご覧ください。

2022.7.25発熱陽性。
療養明けは、軽い倦怠感と味覚障害、強い咳は残るものの、走ったり腕立て伏せしたりなど問題なくできました。

2022.8.9にクラッシュ。
精神的なものが原因ではと疑って色々がんばろうとした結果、8月中旬〜下旬にかけて一気に症状が悪化しました。
(上長からの本当にそんなに具合悪いのかといった精神的な圧力も影響してたように思います)

8月下旬にヒラハタクリニック受診後、具体的な症状と状態の目安、治療法の指導をしていただき、休職して療養することになりました。

症状の経過は以下の通りです。
8月下旬〜PS7
9月上旬〜PS6
9月中旬〜PS5
9月下旬〜PS4
10月上旬〜PS3
10月下旬〜2月PS2と3を行ったり来たり
3月〜PS1

PSの高い状態から落ちていくスピードが速かったのは、罹患から悪化するまでの期間が短かったからではないかと推測しています。

軽快のペースは人それぞれなので、その辺りは気にせず参考になりそうなところだけ使っていただければと思います。

PS7(8月下旬)
【症状】
①全身倦怠感
②ブレインフォグ
③胃酸逆流
④(膵臓が弱っている)
⑤息苦しさ
⑥頭痛・頭重
⑦軽い味覚障害

【症状の具体例】
① 全身倦怠感
・家の中でも壁伝いにしか歩けない。
・外は牛歩で2分歩いたら2分休憩が必要。
・洗濯機を回す、食器を洗おうとするなどすると、くらくらして座り込んでしまう。
・腕が常に重い。

②ブレインフォグ
・人の話が半分くらい頭に入らない。
・記憶違いが多い。
・片手で別々のことができない。(右手に薬、左手に水を持つとどちらか落とす)

③胃酸逆流
・胸の真ん中が痛い。

④背中の左側が痛い。(倦怠感にも大きく影響していたようです)

⑤息苦しさ
・動くとすぐ息が上がる。
・しゃべると息があがる。

⑥頭痛・頭重
・頭が締め付けられるように痛い。
・頭がほてってぼーっとする。

⑦味覚障害
・罹患時から少しずつ戻ってきたものの、舌の横などで味がしない。

【主な対処法】
・ひたすら横になり続ける。
・とにかく意識して呼吸をする。
・鼻うがいを1日2〜3回やる。
・アミノバイタルアクティブファインを飲む。
・息苦しい時は酸素缶を吸う。
・食事療法を行う。
(詳細は下の③胃酸逆流の項に)

【症状別対処法】
①倦怠感
・とにかく横になる。
・ずっと布団にいると飽きたり体が痛くなるので、リビングの床に横になったりもしました。
・とにかく頻繁に意識して深く呼吸をする。
・動き始める時は息を吸いながら動く。
・ヨガマットを丸めたものの上に仰向けで乗る。(胸の筋肉を開く)(最初はタオルケットを縦に丸めたものになってました。)
・鼻うがいを1日2〜3回やる。
 
②ブレインフォグ
・アミノバイタルアクティブファイン(要はBCAA)を飲む。
・1本で3時間くらい頭がスッキリするので、本数気にせずに1日7本とか飲んだ。
・とにかく意識的に呼吸をした。
・一度にやることは一つだけにする。

③・④胃酸逆流、膵臓
・食事は腹八分目までにする。
・おかゆやうどんなど消化のいいものを食べる。
・炭酸・カフェイン・甘いものを食べたり飲んだりしない。
・清涼飲料水は一切飲まず、飲む場合は100%ジュースにする。
・1日の脂質量を30〜40gになるようにする。(ご飯を作れなくてコンビニで買ってくる場合も、脂質をチェックして買えば割となんとかなります。)
・寝る時は布団の上半身の下に毛布を敷いて、なだらかになるようにする。

⑤・⑥ 息苦しさ、頭痛・頭重
・ゆっくり動く。
・とにかく呼吸を意識して動く。

⑦軽い味覚障害
・罹患時から市販の亜鉛サプリを飲んでいました。

PS6(9月上旬)
【症状】
・概ねPS7と同様ですが、ゆっくりながらも自立して歩けるようになりました。
・味覚障害はほぼなくなりました。

【対処法】
・PS7と同様。
・この辺から少し動けるようになったので、やることを増やしました。

【追加したこと】
○Bスポットを受診した。
 これが劇的に効き、一気にPS5まで回復しました。
○ブレインフォグ対策にラムネを食べるようにしました。
○呼吸リハ
 これはずっとお世話になっていますが、初期は特に効果が大きいですね。
 1〜4番くらいをやってました。
 

PS5(9月中旬)
【症状】
①倦怠感
・家の中なら普通に動けて、ゆっくりなら家事ができるようになりました。
・外も、家族と一緒にゆっくりなら2〜30分くらいは歩けるようになりました。

② ブレインフォグ
・ゆっくりながら料理ができる、アミノバイタルを飲んでいれば問題ない状態。(ラムネも効いてました)

③④胃酸逆流・膵臓
・胸の痛さは軽減されてきました。
・食後の胃もたれ感は軽快しつつも継続。
・ただ、深く考えずに豚バラ肉を食べたら、3時間動けなくなるなど、まだまだ継続してました。

⑤⑥息苦しさ・頭痛、頭重
・呼吸さえ忘れなければ、あまりなくなりました。

【対処法】
○鼻うがい、アミノバイタル、Bスポットは継続。
○食事療法も継続。
・脂質は変わらず1日30〜40gにする。
・タンパク質は鶏むねと納豆・豆腐・卵・味噌汁で摂る。
・野菜を多めにして、くたくたになるくらいまで煮たり、弱火で焼いたりして消化を助ける。
・魚も食べられるといいと思います。(自分は魚料理は作り慣れてないのでチャレンジしませんでした)
・炭酸・カフェインは摂らない。
・ストレス緩和のために、甘いものはたまに食べてました。基本は和菓子で、場合によっては計算しながら脂質低めの洋菓子を食べてました。(意外とカスタードのシュークリームは脂質高すぎないです)
○呼吸リハ、ゆるめる瞑想をやる。
・呼吸リハの8番前後を気に入ってやってました。
・ゆるめる瞑想はなんでやってなかったんだ!?と思うくらい効果がありました。PS9の方でも出来るのでは…?と思うくらい手軽ですし、効きます。今でもやってます。

PS4(10月上旬)
【症状】
①倦怠感
・動くことに慣れてきました。
・外も、家族と一緒にゆっくりなら休憩挟みつつ1時間歩くこともできるようになりました。

② ブレインフォグ
・ゆっくりながら料理ができる、アミノバイタルを飲んでいれば問題ない状態。

③④胃酸逆流・膵臓
・胸の痛さはほぼなくなりました。

⑤息苦しさ
・無意識に呼吸を忘れることはまだまだありました。

⑥頭痛、頭重
・ほぼなくなりました。

【対処法】
○鼻うがい、アミノバイタル、Bスポットは継続。
○食事療法も継続。
○呼吸リハ、ゆるめる瞑想も継続。
○体の使い方を変えました。
・腕を動かす時は息を吐きながら動かす。
・腕や手を使う際は、肩甲骨から動かすようにすることで、負担を減らす。
・足を動かす際は、腸腰筋(おへその裏側あたりから下に伸びる筋肉)から動かすようにすると、足が軽く動き、姿勢も良くなって呼吸が楽になりました。

PS3(10月中旬)
【症状】
①倦怠感
・罹患以前とは比較になりませんが、それでも連続して動き続けなければ、動けるようになりました。

② ブレインフォグ
・家にいればアミノバイタルを必要とする頻度は減りました。

③④胃酸逆流・膵臓
・自覚症状はほぼなくなりました。

⑤息苦しさ
・無意識に呼吸を忘れることはまだまだありました。

⑥頭痛、頭重
・ほぼなくなりました。

【対処法】
○鼻うがい、アミノバイタル、Bスポットは継続。
○食事療法も継続。
○呼吸リハ、ゆるめる瞑想をやる。
・呼吸リハの11番前後を気に入ってやってました。
○体の使い方も継続して意識していました。

PS2【11月に一時復帰、12月中旬〜休職】〜
この辺りからは、ひたすら時間薬だったように思います。
仕事をする際は、
①ひたすら呼吸を意識する。
②30分に一度くらい休憩を挟む。
③3時間に1回アミノバイタルを飲む。
④後遺症になったのは自分のせいではないので、周りの人に感謝はしつつも堂々とする。ことで対応しました。

【継続対策】
鼻うがい、Bスポット、食事療法、呼吸リハ、ゆるめる瞑想、体の使い方を意識することを継続しています。

【新規導入】
○ペットボトル温灸、爪楊枝鍼
・若月先生(@tonguediagnosis)の舌診プロジェクトを参考に、効きそうなツボにペットボトル温灸、爪楊枝鍼をやってました。
・個人的に効いたのは、足三里・手三里・三陰交・湧泉・失眠、の有名どころ。
・あとは陽陵泉・陰陵泉・豊隆・天枢。これらで体にある余分なものを排出していきました。
・時間がかかるので毎日はやれませんでしたが、効いたかどうかよりも、その時気持ち良かったのでそれで良かったと思っています。

○ テーピング鍼
・ビーズをツボの上にテープで貼り付けたままにするというものです。
・若月先生(@tonguediagnosis)の舌診プロジェクトを参考に、懸鐘にテーピングしてます。私はこれをすることで首の付け根あたりの肩の力が抜けて息がしやすくなったので、起きている時は常にやっています。(2023.5.27時点でも毎日やっています。)
私自身はこれをやるとやらないとでは、1日の疲労度が段違いです。

最後に
【精神面の対策】
 体の不調によるもの、周囲の無理解によるもの、仕事を休むことの罪悪感、日常に戻れない焦燥感…。
 みなさん色々な思いをお持ちのことと思います。

 まず覚えていていただきたいのは、私たちは1人ではないということです。

 多くの先人の方々が残した結果から、少しずつ効果的な治療法が見つかってきています。
 それはつまり、寛解した方々がたくさんいるということであり、それ以前に後遺症になった方がたくさんいるということです。
 孤独感を感じることも多いかもしれません。
 ですが、同じように闘っている、闘ってきた人たちがいることを忘れないでください。

【後遺症に詳しくない人との接し方】
 ここからは私個人の考えですが、後遺症について詳しくない人と接する時の心構えを書いておきます。

 まず第一に、後遺症になったのはあなたの意思ではないので、堂々と胸を張っていてください。
 後遺症は誰にでもなり得るものです。
 たまたまそうならなかった、自覚症状が出るまで悪化しなかった人もいるだけ。
 たまたま自分が重い症状が出ただけなのです。

 ただ、世の中には心ない人や、分からないことへの想像力が足りない人がたくさんいます。
そういう人たちはこちらが弱気な姿勢を見せると、後遺症なんてものはないとか、あるいは、そんなものになったお前が悪いと言わんばかりの態度をとってきます。
 なので、心の中でだけは「絶対に自分は悪くない」と思って、さらにできるだけそういう態度でいてください。
精神的な部分は体調に大きく影響します。
どうぞご自身の気持ちを大事にしてください。

 以上、散漫としながらも自分の経験を書いてみました。
 読みづらいところもたくさんあったかと思いますが、少しでもお力になれる部分があれば幸いです。

 後遺症になったことで、失ったものはあるかもしれません。
 ですが、その分「健康に対する意識」や「病気で動けない人への理解」など、以前より深まったものもあるのではないでしょうか。
 転んでもタダでは起きない精神で、少しでも自分にメリットのあることを考えて過ごしていけたらいいなと思っています。

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