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「その他大勢の中の一人」

人気者の君にとって



私は



「その他大勢の中の一人」



私が声を上げても



周りの声にかき消される。



声が届いても



隣の人との話に夢中で聞き流される。



近くにいても



笑顔の素敵な隣の人ばかり見て



君はこちらを向いてくれない。



隣の人には何度も「可愛い」と言っているけど



私には一度も言ってくれたことがない。



次の約束も隣の人とは喜んでしてるのに



私とはいろいろ理由つけてしようとしない。



私が連絡してもなかなか返してくれないけど



きっとあの人には即レスしてるんだろうな。



私は
 

「その他大勢の中の一人」



どんなに頑張っても



それ以上にはなれないんだ。



何も言わずに


静かにその場を去った。



君のみんなの楽しい話し声や笑い声が背中に響く。



そこなら私がいなくなっても



私が



消えてなくなっても




どうせ

気にも留めないから。




〜あとがき〜
どんなに頑張っても、君の瞳に映ることもできない。関心さえ持ってくれない。
それならば…

いっそ…


こんな事を思っていてもきっと興味もないんだろうね。


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