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アグリハックの具体例 畝づくり

前回は「アグリハックの具体例 給水と排水対策」と題して、灌水チューブと太陽光パネルを利用した日射制御型こけら落とし自動灌水装置をご紹介させていただきました。

私の畑の給水はダムの水を利用していたため、給水は簡単でした。ただし、それに対して私自身は畑に合わせたアイデアを取り入れて楽しんでいました。

農家として、私たちは多くのスキルを持つ必要があります。私たちが農業を行う上での知識や技術は多岐にわたります。そこで、このnoteのマガジンでは自作のDIYプロジェクトを紹介していきます。

これにより、農家としてのスキルやアイデアを高めることができます。また、畑に合わせたDIYプロジェクトを通じて、楽しみながらも生産性や効率性を向上させることができるでしょう。

ぜひ、このマガジンを楽しみにしていてください。私たち農家が持つ百姓の心意気やアイデアが詰まった内容をお届けします。お楽しみに!

畝の高さの実際

夏秋ナス栽培において、畝の高さは重要です。

高い畝を作ることで、大雨の際の水の排水がスムーズに行われ、水はけの改善が期待できます。また、畝が高いために作業時に屈む必要がなくなり、作業効率が向上します。

一方で、畝の幅については保水力を確保するために広くするよう指導されることもありますが、広すぎると作業時の姿勢が悪くなってしまいます。

したがって、適切なバランスを保つためには畝の高さを重視しながら、作業効率を損なわない範囲で畝の幅を設定する必要があります。畝の高さが快適な作業環境を提供し、同時に適切な幅が保水力を確保する役割を果たすことが求められます。

私の場合は、灌水チューブを利用しているため、畝の幅を広くする必要はありません。現在の畝の広さは80cmで、畝の高さは40cmです。

この設定により、灌水チューブから効果的に水を供給し、作物の根元に給水することができます。また、畝の高さが40cmとなっているため、作業時に屈む必要が少なく、作業効率が向上しています。

畝の幅と高さの調整は、畑の特性や栽培環境に合わせて柔軟に行うことが重要です。私の場合は灌水チューブの利用により、畝の幅を狭めることができ、効率的な灌水を実現しています。

トラクターを利用した畝立て機があれば、作業効率が大幅に向上します。畝立て機の使用により、労力を削減しながら正確で均一な畝を形成することができます。

同時に、作業のしやすさを考慮し、通路の幅を80cmとやや広く設定しています。広めの通路は作業者にとって移動や作業のスペースが確保され、作業効率が高まります。

トラクターの畝立て機を活用することで、畝作りの手間と時間を大幅に削減しながら、作業しやすい環境を整えることができます。畝立て機と広めの通路は、効率的かつ快適な作業を実現するために重要な要素です。

通路の幅を広くとることによるメリットはいくつかあります。

まず、80㎝とやや広い通路幅は作業性を向上させます。作業者が通路を移動する際に十分なスペースが確保されるため、作業効率が向上します。また、農作業においては機械や道具の使用も一般的ですが、広い通路幅は機械の移動や操作、道具の運搬などをスムーズに行うことができます。

さらに、通路の広さは採光にも有効です。畝を南北の向きに配置することで、太陽の動きに合わせて作物全体に均一に光が当たるようになります。通路の広さによって太陽光線がより広範囲に差し込むため、作物の光合成効率が向上し、生育を促進させることができます。

また、通路の広さは適切な風通しを確保する効果もあります。作物が最盛期に葉を繁茂させると、葉同士が密集し風通しが悪くなる場合があります。しかし、通路が広く確保されていると、風が通り抜けやすくなります。風が通ることで湿度や病気の発生リスクを減らし、作物の健康状態を維持することができます。

排水の面では、通路の中央に掘り下げて籾殻やコルゲート管を埋めるという方法を取ることで、通路のぬかるみが改善されました。通路中央の掘り下げによって、雨水や灌水などの水が通路に溜まりづらくなり、スムーズな排水が可能になります。また、籾殻やコルゲート管を埋めることで、通路の底部に水の滞留を防ぎ、通路面を安定させることができます。これにより、作業時の通路のぬかるみや泥濘の問題が改善され、作業性が大幅に向上します。

以上のように、通路幅や配置、排水対策は農作業の効率性と作物の健全な成長に密接に関連しています。適切な通路の設計と排水

対策を行うことで、作業効率の向上や作物の生育環境の最適化を図りましょう。

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