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いちばんすきな花、見たけど

先週と、今週の「いちばんすきな花」を2話まとめて見た。
なんだか、8話は好きじゃなくなってしまいそうで、怖かったから、すぐに見られなかった。

なんでかというと、前にこのドラマの7話についての感想で書いたように、4人の主人公の共通の知人である「志木美鳥」(しきみどり)という人物が、本当に同じ人物なのか、そうだとしたらあまりに出来過ぎで、リアリティに欠ける、という気持ちがあったから。


で、実際に見てみたら、やはり4人の知っている志木美鳥は同一人物だった。😲
そういう構想を最初からしていたということでしょう?
それって、必要なことだったの?と思いながら見ていて、塾でゆくえがきこちゃんという生徒と話をしていた下りで、その意味が分かった。

円錐が、見方によっては円にも三角錐にも見える、という例えから、つまり同じ人物でも、4人のそれぞれの見方で、違う人のようにも見えていたということの現れのようだった。

それを表現するために、志木美鳥という登場人物が必要だったということらしい。
ん~、確かに例えとしてはとても分かり易かったけれど。
ここは”クワトロ主演”(主人公が4人)だからこその、諸刃の刃かなぁ。。

”W主演”だったら2人の共通の知人が後から出てきても、そこまで違和感はなかったかもしれない。

それに、私が良く引っかかるところも、同じセリフを場所が離れた他の2人がして、2度同じことを言うところかなぁ。

確かに、この4人の感性がとても良く似ていて、同じ気持ちを抱いて共感する、というのは良くわかるのだけれど、ちょくちょくあるので、くどさを感じる時もある。
こういうのが生方さんの書きたかった世界なのかぁ…と思う。


そして、半ば強引に美鳥ちゃんを4人の会合に参加させたけれど、当の本人が一番違和感を感じていたようで、そしてそれにゆくえはちゃんと気づく。

確かに、1対1での自分が、それぞれの友達に在ったとして、それが違っていたとしても、それは嘘じゃない。
それも自分。

でも、それ(その対応)が違う人が一緒に集まったら、当の本人はどう自分を出していいのかわからなくなってしまうと思う。


律儀な4人だからこそ、器も、座る席も、きっちり決まった同じものだから、余計に自分はそこには入らない、着けたされ感を味わうかも。


作者からのそういう意図があってのこの登場人物ということで、理解はしたけれど、本として読み進めて行ったらきっと、???😑となっていただろうな。

最後空港でお見送りされた時に、その話を自分からしたところは、さすがに偶然で集まった4人が5人には成り得ないとわかってホッとした。😅


あの4人の阿吽の呼吸?ツーカーの仲の良さを目にした美鳥は、少しびっくりすると共に、あぁこの4人ならこうなるのか、と理解出来る外側の人。

4人だけがわかる空間。
4人にとっては居心地の良い、まるでテレパシーのようにお互いの考えることがわかる安心感のある時空。


とは言え、やはり椿が家を出ることには変わりないらしいので、次の回には4人の関係も色々と動き出しそうだ。

今回8話と9話を見て、良かったのは赤田君とゆくえの距離がまた縮まって、奥さんも徐々にゆくえのことに対して、そうじゃないということに理解を示そうと頑張ってくれているのだということが分かったこと。

そして、塾や保健室でのみ語られる、きこちゃんを嫌っている?いじめ?の問題についても、少なくとも涙をながしてくれる友達がいるということに救いを感じる。


個人的には、男女間の友情は成り立つと思っているので(両方に恋愛感情がない場合)、そういう部分も見せて欲しいな。


やっぱりドラマだから、今回の「志木美鳥」という設定について受け入れて?🙄そのまま見続けることが出来た。


ゆくえの高校生時代に、ファミレスで勉強していた時、机のそばにあった花瓶に挿されていたオレンジ色の花はガーベラかな。
その花がいちばん好きと話していた塾講師だった頃の美鳥。
それは、椿の実家の花屋さん「はるき」の店先でしゃがんで見ていた花。

次回も、色んな意味で楽しみだ。


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