見出し画像

【EDH】限界神河民による"祭殿"私的評価(カジュアル向け)

はじめに

前回の記事で生命起源の御神体の話をしましたが、肝心の祭殿の話はほとんどしていなかったので今回は全部の祭殿について個人的な感想を書いていきます。
祭殿自体の説明は省略しますので、「祭殿ってなんやねん?」って方は前回の記事をご覧ください。

また、あくまでデッキパワーレベルは 5~6くらいを想定した話になります。異論は認めますが、その場合は noteで記事にしてください。読みにいってイイねします。
それでは始めます。

本殿シリーズ (神河物語)

最初の祭殿シリーズです。「最大5つ並ぶ」でバランス調整されているので、重めな代わりに終盤のぶっ壊れ具合が半端ではないです。
そのためEDHにおいては「強すぎてヘイト高まる」タイプなので運用に注意が必要です。
個人的 EDH 使いやすさ評価は 白 >青 > 緑  >赤 >黒 です。

浄化の本殿

一発目ですがぶっ壊れです。祭殿5枚で毎ターン10回復、≪万物の聖域≫モードなら 2点×6枚×2回 なので24点回復します。 雑に殴られたくらいでは死なないです。無限ライフとまではいかないものの≪フェリダーの君主≫や≪忍耐の試練≫などの勝利条件系カードは十分視野に入ります。白ということでエンチャントサポートと相性が良く祭殿初心者にもおすすめの1枚です。

風見の本殿

EDH の継続ドロソとして祭殿デッキ以外でもわりと安定した強さをもっています。が、祭殿デッキの場合、祭殿を出しすぎて強制ドローによってライブラリーアウト死する可能性がある諸刃の剣でもあります。それを逆手に取り、他の青祭殿と合わせて山札を引き切る戦略も狙えるかもしれません。

夜陰の本殿

効果が強すぎて逆に弱いという残念な祭殿です。みんなの手札が減り、出した側もヘイト爆上がりなので誰も幸せにならないです。直前のプレイヤーの終了ステップに≪生命起源≫からリアニして出すと全員の手札をすっからかんにできる非人道兵器になります。ご利用は計画的に!

激憤の本殿

3マナで出せて任意対象にダメージを飛ばせるという普通に強い祭殿なのですが、こちらも効果が強すぎて警戒されまくる系のカードになります。他の赤祭殿と違いダメージを飛ばすのが強制なので、「攻撃したくなくても攻撃しないといけない」問題に近い状態になります。困ったら自分のスピリットトークンと祭殿トークンを除去するあたりが落としどころです。

生網の本殿

1/1 バニラのスピリットトークンを出せます。正直地味で、重さやトークン性能からも普通の構築だと一番弱い部類なのですが、トークン量産が攻防に使え、比較的ヘイトも稼ぎにくいところもあり、EDHでは「強すぎて出せない」よりも取り回しがしやすいというメリットがあります。≪生命起源≫と色が合うので色を気にせず積んでおけるのもメリット。

聖域シリーズ (Magic 2021)

突如現れたまさかの祭殿第2弾です。初代の悠長すぎた反省か、当時のスタンでも戦えたほどの十分な強さを持っています。
祭殿EDHではこれらをちゃんと着地させられるかがキモになります。
個人的 EDH 使いやすさ評価 は 緑=青>赤>白 >黒 です。(万物は例外)

穏やかな光の聖域

1マナという設置コスト軽さと、終盤にブロッカーをこじ開ける能力を持ち、地味ながらも祭殿EDHの決定力を上げるカードです。タッパーでありながら序盤は仕事をしにくい(&5色だから白マナ出にくい)と運用に少し癖があります。一位の攻撃を止めるなど上手く政治利用しましょう。

静かな水の聖域

祭殿EDHの重要カードトップ3に入る最強ドロソです。4マナ設置のノーコストルーターという時点でなかなかの性能、祭殿並べば大量ドローです。エンチャント捨てれば生命起源でリアニできるのは覚えておきましょう。≪風見の本殿≫と異なりドローが任意でライブラリアウト死もしないので、優先的にサーチして持ってきたい一枚です。

石の牙の聖域

スタン級の普通に強いカードなのですが、強すぎて優先的に打ち消しor破壊される対象&ヘイトが溜まるので、EDHではあまり活躍できません。
勝ち確タイミングでリアニするのが一番良いと思います。

廃れた高地の聖域

若干コスパが悪いですが小回りが利く使いやすい除去です。また、祭殿では貴重なインスタントタイミングで動けるようになるカードです。青聖域と緑聖域が着地しているとマナも手札も余裕ができるので、バシバシダメージ飛ばせるようになります。何もしなければ置物なので中盤くらいに出しておきたいです。

豊かな実りの聖域

祭殿EDHの最重要カードです。これを出して色事故を押さえるところから始まるといっても過言ではありません。1回の発動で1色しか出せないですが、発動タイミングはメインフェイズ開始時(ドロー後)なので手札と相談しましょう。8マナの明神を安定して出すためのキーカードです。

万物の聖域

祭殿テーマを実用レベルに押し上げた祭殿ロードです。ただ、こちらも黒聖域と同じく「みるからにやばい」ということで安定して盤面に残すのは難しいです。除去される前提でエンチャント破壊を吐かせるなどの使い方も視野に入れたいです。これを出せるマナがあるなら、≪生命起源の御神体≫の起動型能力で拾えばよいです。

御神体シリーズ(神河: 輝ける世界)

最新の御神体です。さすがに学習してきたのか、エンチャントクリーチャーという脆さ、令和と思えない基礎スペック、効果の発動に1マナ必要という大幅な弱体化を受けています。
それぞれ使いどころがあり、出したターンから効果を使えたりもしますが、優先度は低めです。
個人的 EDH 使いやすさ評価は 青>赤>黒>緑>白 です。

共同目的の御神体

生きる≪生網の本殿≫ですが、出したターンにスピリットを出せてナンボなので実質5マナです。強化しても戦いにくいスペックなので、死にやすい分下位互換ともいえます。スピリットビートプランなら水増しくらいには使えます。

逸失英知の御神体

御神体の中でも採用しやすい1枚です。2マナ 0/4飛行としてブロッカーとしてはそれなりのスペックを持ち、切削は≪生命起源の御神体≫のエンチャントリアニとシナジーがあります。青祭殿が全て山札を減らす方向に動くので、偏執狂や信託者などのライブラリアウト戦術も狙えます。

隠避残虐の御神体

ちょっと重いですが祭殿EDHではわりと優秀な繰り返し使用できる除去です。接死による攻撃牽制ができ、能力もマナ払わなければ強制ではないので、政治的な小回りがよい感じです。影響力が低いのでヘイトが低めなので水増しにも使えます。

古伝戦争の御神体

フィニッシャーの1枚です。ほぼほぼ≪激憤の本殿≫という白御神体みたいな「それもうあるやん」ポジションですが、出したターンにダメージを飛ばしてフィニッシュに持っていけるのでその部分は本殿より強いです。先制攻撃も持ちスタン祭殿では最強の一角でしたが、EDHではほぼ無意味です。おとなしく立ってましょう。

無尽活力の御神体

正直弱い方の1枚なのですが、2マナという軽さと緑という色のおかげで序盤に祭殿を増やす役としては比較的優秀です。終盤なら≪生命起源の御神体≫にカウンター乗せまくって統率者ダメージキルも狙えるのですが、いかんせん能力発動が戦闘後という難点を抱えています。

生命起源の御神体

統率者です。カードは緑単色ですが、能力の起動コストのため5色統率者として使えます。よほどのことが無ければ4ターン目にだして祭殿トークンを出せるようにしていきたいです。
ちなみに、能力に「ソーサリータイミングでのみ」と書いてないので相手ターン終了ステップに祭殿が出せます。これを使うと「アップキープ開始時」系エンチャントをうまく使えるので意識しましょう。(そんな状況ではだいたいこいつが除去されてますが…)

祭殿トークン

無色の 1/1 です。「伝説ではない」というのが最大の存在意義です。たくさん並べてチャンプブロッカーとして使いましょう。
ちなみにセットブースターからしか出ないのでちょっと高いです。

運用時のテク

フル祭殿デッキでのキープ基準

≪豊かな実りの聖域≫と青祭殿どれかを出せるハンドであればわりとなんとかなります。次点でそれらをサーチできるカードがある手札です。白、青、緑の3色は早めに出せるようにしましょう。
カードパワー的には4ターン目に≪生命起源の御神体≫、5ターン目に≪万物の聖域≫が出せるのがベストなのですが、5色だしの難易度とヘイトコントロールを考えるとやらないほうが良いです。
基本的には後半にパワーカードを連打して一気に削るムーブになるので、ランプやコントロールの動きができる手札なら大丈夫です。
逆に、赤黒あたりは序盤に出しても無駄にゲーム展開早めてヘイト稼ぐだけになってしまうので、動けるとしてもマリガンした方がいいです。

普通のデッキでの祭殿の採用について

祭殿は基本的に単体では弱いので、シナジーを無視して使うのはあまりお勧めしないです。「祭殿」「エンチャント」「伝説」のどれかを使うのであれば同じような効果の置物よりは使いやすくなります。
3色デッキであればひとまず9枚は詰めるので、フィニッシュ手段とかみ合うなら採用はアリだと思います。
だいたい下記のようなデッキなら採用可能だと思います。(基本的にはカジュアルEDH向けです)

  • 白緑の統率者ダメージデッキ(白聖域のタップと緑御神体の+1/+1カウンター)

  • ライフ回復系デッキ(白本殿。青でドローか黒聖域のドレインも足せる。)

  • グリクシスコントロール(青祭殿各種と黒聖域&赤祭殿のダメージ)

その他

  • 「祭殿」はクリーチャータイプではないので、御神体はクリーチャータイプを持ちません。なので、魂の洞窟などの部族指定カードの恩恵は受けられません。

  • エンチャントもタップできるので、祭殿で≪名誉に磨り減った笏≫の「伝説のパーマネントを1つタップする」コストを払えます。

  • アリーナではわかりにくいですが同タイミングの祭殿の発動順(スタック順)はコントローラーが決められます。また、Xは解決時の値を参照するので ≪万物の聖域≫ で祭殿を出してから他の≪本殿≫を解決するようにするとXを1増やすことができます。

  • いっぱい並ぶと管理できなかったり誘発忘れが増えます。並べ方を工夫しましょう。僕の場合は祭殿タイムラインを構築しています。

終わりに

いかがでしたでしょうか。
祭殿他もろもろがオールイン状態デッキでの使用感からくる所感なので、デッキ戦略に合わせて軸にする祭殿に合わせたサポートを入れたり不要なものを削ったらまた評価も変わってくると思います。
カスタムによって動きや使用感が色々変えられるデッキなので、もしこれを読んで面白そうだと思ったらぜひ祭殿デッキを組んでみてください!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?