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早期定年退職から一年たって、あれやこれや振り返ってみた・・・そして後悔なし!

私が勤めていた会社の正規な定年は65歳なのだが、私は選択定年制を利用して、63歳で定年退職の道を選んだ。定年退職後の一年を振り返り、今退職を控えている、あるいは考えている方のご参考になればと思う。


◾️年金納付

当然ながら、厚生年金は退職と共に納付必要なくなる。もちろん定年退職後も他の会社で働くのであれば、納付しなければならない。

それでは無職になった私は国民年金に切り替えないといけないのではないか、と思って日本年金機構に電話して確認をした。その結果、国民年金の納付は満60歳までなので、私も含めて一般的な定年退職者の場合は納付は不要とのことだった。

何事も初めてのことなので、わからないことばかりである。

◾️健康保険

今までは会社の健康保険組合に所属していたが、基本的には退職にともなってその権利を失う。しかし、任意継続を希望すれば、2年まではそのまま健康保険組合に所属することができる。

ただし、会社の負担していた半額分がなくなるために、納付する保険料は増える。しかし在籍時の報酬月額ではなく、標準報酬月額が適用されるので単純に在籍時に納付していた金額の倍になるわけではない。とはいうものの、所得がない身には安くない負担である。

それでは国民健康保険に切り替えるとどうなるかと言うと、国民健康保険でも前年の所得で保険料が決定されるので、標準報酬月額よりも多く報酬をもらっている場合は、任意継続よりも高くなる。私の場合は約2倍の金額になった。

ここで注意しないといけないのは、任意継続の保険料はが2年継続されると言うことである。一方国民健康保険は先ほど書いた通り、前年の所得で保険料が決定されるので、退職後の1年間無職であれば、当然ながら大幅に減額される。

そこで、退職後1年が経過する前に国民健康保険に切り替える必要がある。そのためには、健康保険組合に資格喪失届を提出し、資格喪失証明書などの書類を受領後に自治体窓口に提出して、国民健康保険への加入手続きをする。

まとめると、退職後に別の会社に就職しないのであれば、まずは会社の健康保険組合の健康保険を1年継続し、その後に国民健康保険に切り替えると言うことである。

◾️地方税

在籍中は源泉徴収されていたが、退職後は自治体から送られてきた納付書をもって、納付窓口で納付しないといけない。地方税も健康保険料と同じで、退職前の所得をもとに計算されるので、こちらも無職の身には非常に厳しいものがある。

◾️所得税(確定申告)

所得税はその年の所得に対して課税されるので、所得がない場合は課税されることはない。しかし、年内の退職日までの所得に対しては課税される。私の場合は1月から3月までは会社に勤めていたので、その間の所得税は源泉徴収課税されている。

そこで、その後の無職の期間を含めた税額を正しく納付し直すために確定申告を行わないといけない。3ヶ月間だけの所得への税額を1年に置き換えるので、それなりの還付が受けられる。

確定申告はe-Taxを利用すると簡単である。私は会社の勤めていた数年前から、医療費の申告をしており、最初は近くのショッピングモールで開催された確定申告相談会に参加した。現在は、その際に作成したIDとパスワードを用いてログインしている。マイナカードを使ってもログインできるらしい。

実は、今回MacBook Air M3を躊躇なく購入できたのは、この還付金の後押しがあったからである。払い過ぎたものが返ってきただけなのだが、儲かったような気分になって気持ちが大きくなってしまった・・・

◾️年金受給

昭和60年に厚生年金保険の受給年齢が60歳から65歳に変更になったことで、変更による格差をなくすために設けられたのが、特別支給の老齢厚生年金である。この制度は、男性に関しては誕生日が昭和36年4月1日以前の方が対象であり、昭和35年生まれの私は対象となる。そして、今年から年金の受給が開始される。

年金の受給には受給請求が必要で、請求書が誕生日の3ヶ月前に郵送されるので、内容を記入した上で必要な添付資料を用意して、誕生日の前日以降に日本年金機構に直接提出する。何箇所が記入方法がわからないところがあったのだが、提出時に直接聞くことができるので、15分であっさりと提出は完了した。

その後65歳になると、再度請求をしないといけないのだが、その際には請求ハガキが届くのでそれを返信するだけでいい・・・そうである。

◾️まとめ

「そして後悔なし!」ってことが何も書かれていないのだが、それはすでに投稿している日々の生活が当たり前に送れるようになったこと、そしてそこに、日々すこしだけ変化があり、それがとても魅力的に感じること、それらがこの上ない幸せである。後悔などまるでない!

至って事務的な内容になってしまいましたが、これから退職する、あるいは考えている人の参考になることを祈っています。

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