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テアトルポー

札幌駅の地下に「テアトルポー」という映画館があったのを知っている人はどのくらいいるんだろうか。

札幌駅の南口と北口を行き来できる地下通路の横にその映画館はあった。

上映しているのは流行りの映画の再々上映や人気のある昔の映画など雑多だったが、どれも300~500円くらいで見ることができたのだ。

テアトルポーで観た映画で記憶にあるのは、
「ネバーエンディングストーリー」
「砂の惑星」
「ローマの休日」
なんせ安いので、「ネバーエンディングストーリー」も「砂の惑星」も何回も見に行った覚えがある。

まもなく札幌駅の再開発が始まり、いろんな場所が消えてなくなった。
「テアトルポー」もいつの間にかなくなっていた。
新しい店舗ができているのを見ると、それが新しいことはわかるが、以前どんな店がそのにあったのかを思い出せないことが多い。
記憶は上書きされてしまうのだ。

そんなわけで「テアトルポー」のこともすっかり忘れていたのだが、なぜふと思い出したかと言うと、「砂の惑星」だ。

「砂の惑星」はフランク・ハーバート作のSF小説で、1984年にデビッド・リンチ監督によって映画化された。
わたしはその公開時には見ていないのだけど、「テアトルポー」で安く上映されているときに少なくとも3、4回観た記憶がある。
なぜそんなに何度も見たのかというと、1回では理解ができなかったから。
SF映画は大好きなジャンルだけど、「砂の惑星」はその世界観が未来風でもあり歴史風でもあり、おおよそ「SF」という枠にハマらないのだ。でもその難解で古風な雰囲気の「SF」にすっかり魅了されてしまったのだ。
あと主役のカイル・マクラクランがべらぼうに美形なのだ。(ここ重要)

その「砂の惑星」は2021年に2部作でリメイクされ、その第1部が公開された。もちろん見に行った。
主役のティモシー・シャラメがべらぼうに美形かわいい。(ここ大事)
そして第2部がいよいよ来週3/15(金)から全国で公開される。

https://wwws.warnerbros.co.jp/dune-movie/

2年前に第1部を一緒に観た友だちとまた一緒に観に行く約束をしている。
どっぷりとあの世界観に浸れるのが楽しみで堪らない。


テアトルポーがなければ、わたしは「砂の惑星」とは出会っていない。
今はもうない映画館だけど、その節はおせわになりました。


#映画にまつわる思い出

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