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幸せな時間は手の中に

幸福な時間というのは、常にその手の中にあるにも関わらず、見えなくなってしまうことがある。それは、ちょっと欲張りになっている時?何かが足りないと思ってしまっている時?人と比べてしまっている時?単に体力的に息切れている時?

必死に目の前のことをこなして、常に駆け回っていた時、時々息切れがした。そんな時、自然の中を歩いたり、子供たちと寝る前にゴロゴロする時間が幸せだった。胸いっぱいに冷たい空気を吸い込んだり、子供達と一緒に絵本を読んで、ぎゅーっとハグして、ふざけ合ったり。

私たち人間は、自然の一部なのに、人が作った世の中の、社会のリズムに巻き込まれて、競い合い、結果を急ぎ、答えを急ぐ。そのうちに、それが全てのようになって、呼吸が速くなり、浅くなる。

それはとても不自然なこと。自然を見ればよく分かる。自然はゆっくりと変化して、急いだりしない。

秋風に揺れる桜の木をバックにカウチで午睡中の娘に、そんなゆっくりな時間をあげたかった。

ゆっくり焦らず、周りの景色を楽しみながら、手の中にある幸せを感じながら行ったらいいんだよ。

そうして、娘はイギリスへと飛び立った。

少しエネルギーをチャージできたかな。


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