為替担当者のお気持ち

本日(2023/12/19)日銀政策委員会会合二日目を迎える朝


先日の植田日銀総裁のサプライジングなチャレンジング発言を受けて本日の政策変更マイナス金利解除の可能性を示唆されていたが、それまでの解釈やその後の釈明で本日は現状維持となることが大方の市場の予想であったが、昨晩の円売りドル買で143円台から一変して東京時間となると、大きな円買いの動きがあり142.2円台まで下げた。一見コンセンサスに反するこうした動きの背景には、実需の動きがあると著者は読む。それは、企業の為替担当者が上司に怒られないための行動をとったのではないか?具体的に説明すると、日本企業の今期想定為替レートは140円であり、植田日銀総裁のチャレンジング発言を受けて今回の会合で政策変更となり円高が大きく進行するおそれがあった。つまり主に日本の輸入企業であるが円買取引を行う必要のある会社の為替担当者は今朝取引をせずに万が一、政策変更がありドル円が130円台となれば決算に影響する可能性もある上、リスクをわかっていたのに担当者は何をしていたんだと怒られる。逆に政策変更がなく円安が進行して場合の機会損失は大きいがそれを咎めるものは誰もいないだろう。したがって今朝のような値動きになったのではないかという考察だ。

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