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誠実性が高いといいことがたくさん

今回も小塩 真司さんの本から学んだことを。


川本 哲也さんがまとめててくださっている非認知能力の一つが

「誠実性」

です。


川本さんは誠実性をこのように表現しています。

誠実性とは自分の衝動を社会の規範に沿って適切にコントロールし、課題指向的かつ目的指向的な行動をとる傾向であるといえます。

非認知能力: 概念・測定と教育の可能性

なんとなく,何かに向かって頑張っていける力のような感じがします。

計画的にコツコツ頑張れる人や,言われたことを最後までやりきる人,規律を守って慎重に物事を進められる人なんていうのは,誠実性がありそうです。

こちらの能力は他の能力ともつながりが深いのですが,そういうつながりはいずれ触れるとして,今回はどんないいことがあるのかと,教育の可能性を話題にしたいと思います。


誠実性を高めるとこんないいことがあるよ

詳しくは書籍で読んでほしいのですが,ざっくりいうと下記に書くようなことが良い方向へはたらくそうです。

・失業状態に落ちいる確率が低下する
・失業期間が短い
・経済的に困窮している割合が低い
・生涯年収が高い
・女性は肥満の抑制
・長生き
・アルツハイマー型認知症の発症の抑制
・離婚リスクの低下

などなど,たくさんあるそうです。
※効果の大小や測定結果の正確性などは書籍でお確かめください。

誠実性が高いことで,結果的に自分をコントロールしながらより良い選択をとり続けたり,頑張り続けたりできるんですね。これは誠実性が,他の非認知能力とも密接にかかわり,高める関係にあるからなんですね。

教育できる可能性

まず,前提として

とくに青年期前期までの間は,年齢が上がるほど誠実性の得点が全体として低くなる傾向があります。しかし,青年期以降老年期までに至るまで,凄絶性の得点が全体として高くなる傾向にあることが明らかにされています。

非認知能力: 概念・測定と教育の可能性

小さいときは誠実性が低くても,大人になるにつれ育っていきそうですよね。

ですが,年を取ってからの介入は難しくなるそうなので,学校でのはたらきがけは大事そうです。

しかも,比較的に効果量も大きく,アプローチするにはいい能力と言えそうです。
※効果量の話もぼちぼちしていきたいです。


とにかく,教育において誠実性を意識しながら活動することはいいことそうですよね。
誠実性へアプローチするというのはいい「よりどころ」になりそうです。


次回はさらに具体を考えていきたいと思います。

本日もお読みいただきありがとうございました。
誰かの「よりどころ」になりますように。

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